前の職場の友人が東日本大震災の被災地での救助救急活動から帰ってきた。
友は多くを語らないが、今までに経験をしたことのない事象だったという。彼は阪神大震災をはじめ、今までに色々な大災害に赴き活動してきたその道のスペシャリストだ。その彼がそういう表現をするということは、いかに今回の災害が言語を絶する事象であったかという事だろう。
ブログにも紹介できないような惨状を目の当たりにしながら活動をしたという。
そんな彼らが現地を離れる時、この未曾有の災害に出くわし、肉親を亡くし何もかもをなくした避難所の人たちからお礼の言葉をいただいたという。
人命を救えなかった悔しさも加わり、この言葉に涙が止まらなかったという。
そして、被災された人たちを見て、人が根底に持っている優しさと逞しさを感じたという。