民平的幸せ体感記3【40代編】

かつて世界一周一人旅をした「みんぺ~」のユルくてどうでもいいブログ。ちょっとハッピーな気持ちになれるとかなれないとか。

吹奏楽部と父ちゃん

2019年07月15日 | 日記
Bくんの演奏から三時間後、同じ会場のステージ上に、我が娘そらネェがいた。

練習を休みがちで当日朝もなかなか起きれなかった、それでもステージ上で演奏したBくん。

児童養護施設職員として心より感動したし、元気を貰えた。

さて、そらネェはどうだろう。

所属する吹奏楽部は、Bくんの所属する部より数倍の人数規模である。

そんな吹奏楽部に入部して一年が経った。

一年前は、ほぼ音を出せなかったけど、遊ぶ間や寝る間を惜しんで必死に練習を重ねてきたそらネェ。

仕事柄、沢山の中学生に出会ってきたけれど、彼女は超努力型中学生である。

勉強も部活も友達付き合いも手を抜かない。

すごいなーと親ながら思う。

あ、家族の前では全然完璧でないし、年齢相応に自己チューなのでご安心を(笑)

緊張と静けさの中から演奏が始まった。

今まで、部屋から断片的に聴こえていた音色が全て繋がり、一つの曲としてボクの心に響いてくる。

圧倒的、迫力の演奏だ。

すげー。

緩急ある見事な演奏を聴いていると、自然と涙が溢れてくる。

夜勤あけだから眠くてあくびが出たのか?涙腺が緩んでるのか?

よく分からない涙が溢れてくる。

部員一人ひとり、そらネェみたいに努力を重ねていたんだろう。

時に親に生意気なコトを言いながら…

時に顧問の先生への不満を口にしながら…

それでも家族に支えられながら…

友達の存在に励まされながら…

三年生にとっては金賞を取れなければ引退となる。

一人ひとりにドラマがあるんだろう。

もう妄想が止まらない(笑)スタンディングオベーション(心の中で)!

演奏終了後、ロビーに出てきた三年生たちは涙を流している。

キラッキラだ。

これを青春と言わずなんて言えば良いのだろうか。


夜勤あけで頭ボサボサのおじさんがそんな光景を前にもらい泣きしてる。

気持ち悪いって言わないで(笑)

先輩たちに続き出てきた、そらネェも緊張から開放された満足気な表情だった。

お疲れ様。

それから数時間後、見事、金賞を受賞したとそらネェから連絡があった。

おめでとう。無理してでもクラリネットを買ってあげてよかったなーとしみじみ。

児童養護施設の仕事はやりがいあるけれど、我が子の子育てもやっぱり負けない位に楽しくてやりがいある。

家族の理解と支えがあるから、仕事やオレンジリボン活動にこれでもかってくらいエネルギーを注げているんだと思う。

感謝感謝。

吹奏楽部と児童養護施設職員

2019年07月15日 | 児童養護施設の仕事
Bくんはいわゆる落ち着きのないコと言われるタイプのコ。

キレやすく対人トラブルも絶えない。

そんなBくんは中学生になり、吹奏楽部に入った。

身体能力を生かし、エネルギーを発散出来る運動部を選ぶだろう。

そんな周囲の予想に反し、吹奏楽部に入部して数ヶ月が経った。

練習は休みがちではあるけど何とか辞めずにいる。

今日は、三年生引退となるかもしれない地区予選当日だった。

前日、腹痛を理由に部活を休もうとするBくんを夜勤あけのボクは何とか励まし学校まで送り届けた。

そりゃプレッシャーだよなぁ。

今日も夜勤あけだったので、昨日より更に早く起こし(何度も何度も声をかけた末)、集合時間ギリギリに送り届けた。

ふぅ…何とか役割は果たした…と一安心。

聴きに行っても良い?

いや、来なくていいし。

送る車中、そんなやりとりがあったので、行くべきかやめとくべきか迷いながら職場に戻ったボク。

掃除やら他の子たちのフォローやらをテキパキこなして退勤…よし、行こう!

発表時間ギリギリに会場に駆けつけた。
ステージ上で演奏するBくんの姿を見て感動!

こうやって自信をつけていくんだなぁ…熱心にご指導下さった顧問の先生に感謝!!!

そんな感想を思い浮かべながらホール入口に行くと…寸前で閉められた扉…

え?

これからうちのコが演奏するんですっ!

少々ごねたけど、まぁダメだった。

審査に影響が出ると言われたら諦めるしかない。

残念。

でも設置されたスピーカーから、ホール内の演奏が聴こえてきた。

楽器に疎いボクには、どの音がBくんが演奏するトロンボーンなのかは分からない。

でも名前からしてたぶん低いこの音かなぁ…

ステージ上で頑張るBくんの姿を想像しながら耳を傾ける。

迫力ある素晴らしい演奏だった。

違和感ある音色は一切聞こえてこなかったので、たぶん上手に演奏出来たんだろう。

演奏終了後、ホールに入るとBくんは、ステージ上で楽器を片付けていた。

ちゃんとやってるんだなぁ。

演奏を終えてロビーを移動していくBくんを発見!

よく頑張ったね。

それだけ声をかけると、良い表情で頷くBくんだった。
こんな大きなステージでよく演奏出来たなぁ。

本当に感心するばかりだ。

やれば出来るコなのである。

子どもたちの背中を押すタイミング、押し具合ってホントに難しい。

結果が伴わないと、無理やりさせられた…本当は嫌だったのに…

そんな風に批判の対象としてくる場面がよくある。

生育歴からくる自己肯定感の低さによるものなので、「そうかそうか」とそんな姿も受け止める。

それもまた児童養護施設職員の役割。

言いたいコトをグッと堪える日々だ。

感情的な嫌味を言ったって意味はない。

基本的には我が子と同じに接しているつもりだけど、親子という関係ではないボクとBくん。

「親子」という関係性に甘えるコトは出来ない。

より丁寧に、より専門的に、よりエネルギッシュに、でも時にテキトーに、そんな関わりが必要なのである。

アツすぎも、クールすぎもダメ。

児童養護施設職員は、仕事として子育てをする職業だ。

学校の先生とは違う。

家庭での子育てとも同じ様で違う…違う様で同じ…そんな矛盾や難しさを抱えた仕事。

仕事感は出しちゃダメだけど、プライベートとの線引も上手にしないといけない。

本当に難しい、でもやりがいはある。

そんな仕事だ。