民平的幸せ体感記3【40代編】

かつて世界一周一人旅をした「みんぺ~」のユルくてどうでもいいブログ。ちょっとハッピーな気持ちになれるとかなれないとか。

児童養護施設は不幸の象徴?

2021年04月28日 | 児童養護施設の仕事
多くの方にとって「児童養護施設」という存在に触れる機会は少ないだろう。

学区に施設があれば別だけど。

ボク自身が子どもの頃、隣の学区に児童養護施設があった。

何となく存在は知っていたけど、どんな子がいてどんな生活をしているのかは知らなかった。

まさに無知無関心そのもの。

普通はそんな感じで大人になっていくんだろう。

大人になってから歳を重ねていくんだろう。

「知らない」って、不安や怖さに繋がる。

「かわいそう」って、偽善的な同情に繋がる。

まぁ「無関心」よりは良いのかもしれないけれど。

昨日、とあるドラマを観ていたら、「児童養護施設」が出てきた。

これは珍しいコトではない。

むしろ「またか」って感じ。
気にしてみるとドラマには頻繁に「児童養護養護施設」が登場する。登場人物がかつて児童養護施設で育っていた…。犯人たちの絆はかつて施設で生活していた時に…。 

ヤバい凶悪犯が実は小さな頃、親に虐待され、施設に…。

とりあえず児童養護施設で生活していたコトにしておけば、何だか分からないけど視聴者は納得し、感動するからオススメ!

脚本家の教科書かなんかにそう書かれているのでは?

そう疑いたくなる位、本当によく登場する。

ちょっと待ったーーー(>_<)

児童養護施設に勤める一人として声を大にして言いたい。

安易に不幸の象徴として使わないで

そりゃ一般家庭で育っている子ども達よりは様々な制約もあり、苦労もしている。

でも、その生活を辛く捉えている子もいれば、前向きに受け入れている子だっている。

「家に帰りたい」と思う子がいれば、「救われた」「やり直せる」と思う子もいる。

生活している子ども同士、仲良くて絆を感じている子もいれば、そうでない子もいる。

就職する子もいれば、進学する子もいる。

親との関係が良くなる子もいれば、距離を取るコトで互いが幸せな家族もある。

施設を出てから、結婚して子育てしている子もいれば、なかなか彼女彼氏が出来ない子もいる。

気軽に施設に遊びに来てくれる子もいれば音信不通になってしまう子もいる。

そりゃ悪いコトしちゃう子も中にはいるけどさ。

でもだから不幸な訳じゃないし、幸せになれる様にボク達は全力を尽くす。

要するに、子ども一人ひとり違うんだから一面的に描かないで~ってコト。

児童養護施設で生活している子たちもドラマは見る。

どんな気持ちになるんだろ。

嬉しくはないよなー。

とりあえず「児童養護施設=不幸」では決してない。

かと言って、ドラマチックで感動的な美談がありまくる場所でもない。

色々な事情で親と離れた子どもが、人生の一時期、生活する一人ひとりの「お家」なのである。

それ以上でもそれ以下でもない。

とは言え、普通に生活してたら児童養護施設のコトを知る機会もそこで生活する子どもに出会う機会も少ないだろう。

地域のニーズに応える施設作りはしていきたいけど、いつでも誰でもどうぞ~って訳にもいかない。という訳で、本日も休日使って、聖火トーチと共に、オレンジリボン活動を応援して下さっている企業さんを回って対話の機会を設けてきた。社員の皆さんにトーチを見せつつ、ボクの取り組んでいる活動について説明した。こういうコトの積み重ねがきっと、いつかどこかで誰かを支える力になる。きっと。久々に食べるマックフライポテトの美味さに感心しながら、そんなコトを思ったり、思わなかったり(^-^)不健康で健康で、健全で不健全で、ちゃんとしてたりしてなかったり、ボクもまた多面的だ。

でも人ってそんなもんだよね?

という訳で、どこかで児童養護施設で生活している子や、施設を出た子に出会ったら、色々フィルター通さずにその子の幸せ願って支えてあげて下さいねー。

彼らがステキな大人たちに出会えますように!

オリオンラーメン@orion iida

2021年04月23日 | グルメ
以前、イベントで食べたコトがあった岐阜県中津川の人気店のラーメンが飯田にやってくる!
コロナ禍で暗いニュースばかりだった時、その情報を知ってから、ワクワクが止まらなかった。

ランニングコース上なので通る度にいつか、いつか…と眺めてきた。

本日、ついに食べに行くコトに。

嬉しい。

期待しかない。友人らの投稿でも知っていた「心、瞬く」のメッセージ。

心が瞬くラーメンってどんな?

と思いつつ、コロナ禍だからなのか、そのメッセージは不思議と心に響き、心瞬ける日を待ち望んでいた(笑)基本のオリオンラーメン(中)を注文。むむ!

なんて洗練された見た目なんだろう。
噛み応えのある太麺が完全にボク好み。

GAKUグループの麺は裏切らない(笑)

そして、最近GAKUグループが力を入れてるのがチャーシュー。飯田のブランド豚「幻豚」の背脂と共に旨味に溢れた味わいだ。チャーシューっていうか、肉塊である。

パサつき感なくジューシーで麺に負けない位に個性を主張してくる。

普通のオリオンラーメンでこのボリュームなのに、チャーシューメンはどうなってるんだろ。

興味しか沸かない。

という訳で、残念ながら店に入った瞬間ワクワクする心瞬く店ではなく…

入店前からワクワク

食べる前の見た目でワクワク

食べながらワクワク

そして、店を出てから「心瞬いたなぁー(笑)」って振り返りたくなる。

そんな店、そして一杯が飯田に登場しました(^^)v 

心瞬く一杯をごちそうさま。

あ、基本的に二郎系なので、カロリー気にせず、ガツンと心瞬きたい人向けです(笑)

児童養護施設職員、胃袋を掴む

2021年04月20日 | 児童養護施設の仕事
23時過ぎ、翌日の弁当の下準備をしていると、Aくんがやってきた。

お腹すいたー。

なんかない?

もうこんな時間だし無理だよー。

明日起きたら朝御飯食べなー。

そんな対応がたぶん正解なんだろうけど、Aくんのこれまでの色々やボクとの関係性もあり…

仕方ないな~と余った食材を使ってチャーハンを作ってあげた。美味い!

ごちそうさま!

ありがとう!

そんな嬉しくなるようなリアクションは皆無だったけど、Aくんは、ムシャムシャとあっという間に食べ終えた。

食べ終えた皿は言われなくても下げていった。

お!

いつもは出しっぱなしなのに。

そんな姿が答えだと前向きに捉えてみる。

日々、大小のクエスチョンに対する解答作業をしている感じ。

何が正解なのか、てか、正解が正しいのか…よく分からない。

マニュアルがあるようでない仕事なのである。

迷った時は、目の前の子のずっと先を見てみる。

見えないけれど、見ようと試みる。

中学生の頃のボクなんてメチャクチャな食生活だったのに、それなりに心身健康な大人になった。

だからたぶん大丈夫。

まぁ甘々な自己評価だけど(笑)

ひとまず胃袋を掴むコトが大切だってのは恋人だけでなく、子どもに対しても同じだろう。

ましてや色々満たされずに、沢山我慢して育ってきた子たちだ。

お腹一杯になると、なんか心まで満たされた気になる。

だからまぁいっか。

例え不正解でも「まぁいっか」「大丈夫」って言ってあげられる。

そんな余裕を大切にしたい。沢山食べて身も心も大きく育ちますように。

聖火ランナープロジェクト⑯~つなごう!子どもの笑顔

2021年04月18日 | 聖火ランナープロジェクト
保育園、幼稚園に続き、自分の職場とは別の児童養護施設からリクエストあり訪問するコトに。

様々な事情で親と離れて生活する子ども達だ。同業者だからこそ分かるコトもある。出来る配慮がある。作れる空気感がある。まぁそんなコトは関係なく、トーチに興味津々の子ども達はかわいかった。

必要とされて、喜んでもらえるってやっぱり嬉しい。

小さな子たちの記憶には残らないかもしれない。

でもいつか大きくなった時、トーチと写った自分の写真をみて誇らしい気持ちになってくれると良い。

そんな施設長さんのコメントと眼差しが暖かかった。帰り道ではオレンジリボン活動を応援してくれている企業さん数社にも寄ってきた。昨日はラジオの取材を受けた。聖火ランナーのコトだけではなく、児童養護施設やオレンジリボン活動について紹介する良い機会となった。

何事もまずは知ってもらうコトからなので。

つなごう!子どもの笑顔

そんな合い言葉と共にオレンジリボン活動🎀で繋いできた色んな想いや人との出会い。

想定外の広がりにワクワクする。

休みを使っての活動なので大変といえば大変だけど、元気をもらえるし…楽しいからやっている。

楽しそうに生きる。

コロナとか関係なく、そんな風に生きたいと思う。

引き続き、聖火トーチが役立つ場所があれば訪問します。

あ、コロナ的なコトを配慮しながら、可能な範囲で、ね。

児童養護施設職員とある日の光景

2021年04月18日 | 児童養護施設の仕事
児童養護施設には、色んなある日がやってくる。

ある日の昼前、起きてきた中学生Aくんに「おはよー」と声をかけたら蚊の鳴くような声で反応あり。

ある日の昼食後、「片付けお願い」とつぶやいて、使った食器全て置きっぱなしでAくんは部屋に戻っていった。

ある日の夕食後、嫌いなおかずを「残すから」と一言言って残した。

ある日、遅刻していったAくんの部屋に、1ページだけ答え丸写ししてある宿題のワークブックが置き忘れていた。

ある日の光景である。

普通のハードルを設置していたら、普通の物差しで見たら、とても褒められない姿かもしれない。

でもボクはそんな彼の姿を前にした時、大声で叫びたい位に嬉しく感じた。

ワクワクが溢れ出た。

え?

なんで?

挨拶しても反応なく目も合わさない、食べ終えた食器は全てそのまま、何も言わず嫌いなおかずを残す、宿題なんて全くやらない。

沢山の褒められない行動に対して、感情的にならずぐっと堪え、長い目で見守ろうと自分に言い聞かせる。

でも伝えるべきコトは、その時のベターな方法で伝えてみる。

伝えられず、伝わらず反省する。

無視されて、おいおーい!と内心で思う。

暴言で返され、他のやり方があったのでは?と自問自答する。

沢山のそんな上手くいかないある日を重ねてきたからこそ、沸き上がる感情がある。

ある日、突然目の前にステキな光景が現れ、ワクワクが溢れてくる。

この仕事、おもしれぇー!って思う。

「当たり前」や「正論」が通じないコトが多い仕事だ。

沢山の我慢と許容が必要な仕事だ。

でも、なんでもないある日の光景に叫びたくなる程の喜びを感じられる仕事だ。

20年続けたからこそ見えてくる光景もある。そんな光景の素晴らしさをどう後輩達に伝えていくか。

難しい課題があるからこそ面白い。

そんな前向きさをどう後輩達と共有していくか。

児童養護施設職員になって21年目だからこその日々を楽しもうと思う。出会う光景に感動する気持ちを大切にしようと思う。ワクワクした時の気持ちをやりがいに変換していこうと思う。

21年目、目の前には課題が沢山だ。

楽しもうと思う。