アスリート 未来にむかって走る

「日常のすべてが被写体だ。必要なことは好奇心と想像力」をテーマに綴っていきます。

患者と家族を支える専門家

2007年10月17日 | Weblog



 妻が亡くなってから「がん」関係の本は買っていなかったのですが、先日書店で写真の本をみつけました。とても参考になりました。

著者の紹介文ですが、

『病院には、医師のほかに患者の治療や闘病をサポートする「コメディカル(Co-medical)」と呼ばれる専門職の人がいます。たとえば、看護師、ソーシャルワーカー、心理士、薬剤師、放射線技師などの歴史が長い職種、最近では、遺伝カウンセラー、臨床試験コーディネーター、音楽療法士などの新しい分野で働く人も出てきました。

近年、医療がより専門化したこと、「患者中心の医療」を実現するためのチーム医療が導入されたことからコメディカルの存在が注目されています。とくに「診療現場で患者と医師をつなぐ役割」「患者の心のケアをサポートする役割」が求められています。私たちは医師とともに医療に取り組むコメディカルこそが、その役割を持っていることに気づき、今回はがん医療の分野で活躍する15職種18人に詳しく話を聞きました。本書からは現代のがん医療の現状や問題点も俯瞰できます』

 とあります。私が特に注目したいのは「あなたの心を支えるコメディカル」です。
 医療ソーシャルワーカー、音楽療法士、管理栄養士、フェイシャルセラピストほかですが、妻の治療中には積極的なアプローチがありませんでした。

 というよりこちらがその存在を知らなかったといったほうが正しいでしょう。このような専門家の存在がもう少し宣伝されていればずいぶん違ったものになっていたのではと思われるからです。

 特に治療中の患者の不安を軽くするということは重要です。それに介護する家族の心の葛藤もあります。

 私はそのような専門家に相談できませんでした。一人で抱え込んでいたのでしょうか、時々看護師さんから「旦那さん大丈夫ですか?」と声をかけられたことはあります。

 「大丈夫ですよ~」

 と無理(?)して答えていたこともあります。そんなときにこういう相談する専門家がいたら、今なら迷わず話を聞いてもらうでしょう。

 この著者は、かなりつっこんで取材しています。