
この巨大なモニュメントがあるのはどこでしょうか・・・・・・
日本橋三越と即答できた方はデパート通です

3年ぶりに東京で「渡邊明ガラス展」が開催されていたので観に行ってきました。
渡邊さんとは7年前くらいから知り合って、今回も案内をいただいたのでした。
渡邊さんは、
1959年 神戸生まれ
1984年 京都大学卒業
1987年 故 由利精助の指導のもと、切子の修行を始める。(のち、松浦正行に師事。)
1989年 オーストリア・クラムザッハガラス工芸学校留学。
1992年 日本伝統工芸展日本工芸会会長賞。
1996年 日本伝統工芸近畿展近畿賞、以後監査委員。
2004年 日本伝統工芸展日本工芸会会長賞。
2008年 紫綬褒章受章
という経歴の方です。

会場風景です。本当は撮影できませんが、渡邊さんから許可を得ています。

今回も力作揃いです。


作風の説明が難しいので、2008年に銀座和光で開催されたときのパンフレットから引用しましょう。
【京都の洛西、標高430メートルの西山頂上に広がるアトリエ村。自由闊達な 雰囲気の中、多彩な美術工芸家たちが創作にいそしむこの地に、ガラス工芸 作家の渡邊 明氏は工房を構える。氏の経歴は、工芸家としてはやや異色で ある。文学部哲学科の学生時代にアール・ヌーヴォーやアール・デコの作品 と出合い、ガラスの世界へ。ガラス関係の会社での仕事をこなしながらカットの 技法を習得し、10年前に独立した。
「切子ガラスは、光と質感が命です。色や文様やデザインは、あくまでも光を 引き立てるもの。そして、磨きあがった時に初めて、どんな光を出せたかが わかるのです」と渡邊氏。
納得のいく光と艶を宿らせるために、削りこんだ後に薬品で表面を溶かして 艶を出すことはせず、ひたすらフェルトと研磨剤で磨き上げる“手磨き”の工程。 緻密な文様のひと筋ひと筋を丹念に磨きこむことによって、思わず息を呑む ような烈々たる光彩が誕生する。それでいて肌にはとろりとした味わいと艶が あり、手にとってみるとあたりが柔らかい。これらはすべて手磨きがなせる業 なのだと氏は語る。】

この酒杯がまたいい色を出しているのです。

日本酒を入れたら美味しそうです。
どうやったらこんなに精緻な切り子が作れるのかいつも感心しています。
ガラスは光の当たり具合でまた表情が違ってくるので面白いですね。
9日(火曜)まで開催していますのでお近くにお寄りの際は観に行ってみてください。