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銀行家の辞書にはない言葉、それは「Sorry」

2008-10-15 | グローバル企業
2008-10 No.015

FTは昨今破綻した金融機関のトップから謝罪の言葉が一度たりとも発せられないことを話題にしています。銀行家が語るのを聞いていると、エルトン・ジョンが「Sorryは一番難しい言葉:Sorry seems to be the hardest word」と歌っているのはずばり正しいのだとつくづく思うといっています。

リーマンのファルド氏は先週議会に召喚されたとき、「銀行が破綻したのはメディアから規制当局者までみんなに責任のあることだ」といいながら、ついに自らの非は認めず、「やれることはすべてやった」というのみでした。そして謝罪めいたことを言ったのは、『ひどいことが起こったとは思いますが』のひとことだけであったと伝えています。

ドイツのコメルツバンクのトップも、errorは認めましたが、ついに謝罪はありませんでした。間違いは認めても自分の職業人としての資格を無にするようなことは口が裂けても言わないということです。

北海道拓殖銀行の旧経営陣がテレビ記者会見で頭を下げて謝ったのとは好対照を成していると論評していますが、やはりあやまらないのは、後でそれがもとで訴えられたり、訴訟に不利になったりすることをおそれているのだと分析しています。規制当局の責任者も訴えられることをおそれているので、まったく同じ行動パターンを取ルのは当然です。

見出しをそのまま写すと:
"Sorry not a word in Bankers' vocabulary"です。


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