2009年10月20日(火)
国連の承認の下で、調査活動を行ってきた大統領選挙苦情委員会が、「210ヶ所の投票所における票が無効である」との分析結果を公表した。
この結果、現職のHamid Karzai大統領の得票は48%と過半数を割り込み、対抗馬のAbdullah Abdullah前外務大臣の得票率が32%と確定したことから、両者による決選投票(a run-off)が必要な事態となった。
この報告を受けたKarzai大統領は、決選投票への参加意思を確認するとともに、「代案(alternatives)も考慮の余地あり」との見解を表明した。一方Abdullah Abdullah氏も、「決選投票への参加意思はあるが、現実も直視する必要がある」と、治安問題と冬の到来が再選挙の障害になることをあげた。そして、「代案への門戸は開かれている(the door is open)」と語った。
代案(alternatives)の内容を両者とも明確にしないが、連立ないし、Abdullah Abdullah氏の入閣のことを指している。しかし、Abdullah Abdullah氏は、「閣僚ポストをひとつや二つもらうために立候補したわけではない。支持者の意見を聞いてみるまでは、明確なことはいえない("I think, before getting too specific, I need to get a mandate from my supporters.")と確答を避けた。
一方、駐米アフガニスタン大使は、「再選挙は11月1日しかない。これ以上遅れると、冬に入り選挙投票は事実上不可能になるので、その場合選挙は来年春まで延期となる」と語った。「しかし、そのような事態は、アフガニスタンの政局と対米関係にとって、まさに大混乱のレシピ(a "recipe for disaster")となる」と語った。
この事態を受けて、Hillary Clinton米国務長官は、「数日中に憲法に則った解決策のニュースが聞けると期待している」とコメントしたが、John Kerry上院外交関係委員長は、「選挙結果が確定するまでは、米軍の増派の決定は下せない。合法政府が統治する国でなければ、軍事支援することはできない」と言明した。
オバマ大統領のアフガニスタン政策に障害がまたひとつ増えた。
国連の承認の下で、調査活動を行ってきた大統領選挙苦情委員会が、「210ヶ所の投票所における票が無効である」との分析結果を公表した。
この結果、現職のHamid Karzai大統領の得票は48%と過半数を割り込み、対抗馬のAbdullah Abdullah前外務大臣の得票率が32%と確定したことから、両者による決選投票(a run-off)が必要な事態となった。
この報告を受けたKarzai大統領は、決選投票への参加意思を確認するとともに、「代案(alternatives)も考慮の余地あり」との見解を表明した。一方Abdullah Abdullah氏も、「決選投票への参加意思はあるが、現実も直視する必要がある」と、治安問題と冬の到来が再選挙の障害になることをあげた。そして、「代案への門戸は開かれている(the door is open)」と語った。
代案(alternatives)の内容を両者とも明確にしないが、連立ないし、Abdullah Abdullah氏の入閣のことを指している。しかし、Abdullah Abdullah氏は、「閣僚ポストをひとつや二つもらうために立候補したわけではない。支持者の意見を聞いてみるまでは、明確なことはいえない("I think, before getting too specific, I need to get a mandate from my supporters.")と確答を避けた。
一方、駐米アフガニスタン大使は、「再選挙は11月1日しかない。これ以上遅れると、冬に入り選挙投票は事実上不可能になるので、その場合選挙は来年春まで延期となる」と語った。「しかし、そのような事態は、アフガニスタンの政局と対米関係にとって、まさに大混乱のレシピ(a "recipe for disaster")となる」と語った。
この事態を受けて、Hillary Clinton米国務長官は、「数日中に憲法に則った解決策のニュースが聞けると期待している」とコメントしたが、John Kerry上院外交関係委員長は、「選挙結果が確定するまでは、米軍の増派の決定は下せない。合法政府が統治する国でなければ、軍事支援することはできない」と言明した。
オバマ大統領のアフガニスタン政策に障害がまたひとつ増えた。