ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

ONCE

2008-06-24 | 映画
「ONCE ダブリンの街角で」DVDにて

おお!アイルランド!ダブリン!!
憧れの国。
ただそれだけでも胸がかきむしられるよう。
行きたくても行きたくてもなかなか行けない場所。
この映画を見ながら、もし30年前にここを旅行していたら、
きっと帰ってこなかっただろうなと、ふと思った。
若いときに行くべきだったんだ。

もうひとつ、メンデルスゾーン!
楽器店のピアノで女が弾くメンデルゾーン。
何の曲だろう?無言歌集かな?
男がいう。
「君の曲?」
女は微笑んで
「メンデルゾーンの曲」
「いいね」
「そうね」
このシーンでこの映画にすとーんと落ちた。
心の琴線に触れたシーン。

出会い。
街角で歌っている男に女が声をかける。
失恋したの?
相手はどうしたの?
ちょっと無礼とも思える質問攻めに、
面食らいながらもぼそぼそと応える男。
そうか、出会いはこんな風に訪れるんだ。
どちらかが一歩踏み出せばめぐり会えるんだ。

音楽を通して次第に近づいていくふたり。
ふたりを淡々と追うカメラ。
物語なのか?ドキュメンタリーなのか?
不思議な静けさをもった雰囲気に魅了された。

ふたりが生み出す歌がもう少し私好みだったら良かったけど、
まあ、そんなことどうでもいいやと思えるくらい、
清々しい映画でした。
ラストシーン、男から贈られたピアノを弾きながら、
窓の外に想いを馳せる女が印象的でした。

*グールドもメンデルゾーンの無言歌集から5曲だけCDに残してくれました。
ブラームスの間奏曲と並んで私の大好きな大好きなCDです。

お姉様、
一緒に届けてくれた「NOWAY BACK」ご覧になりましたか?
ラッセル・クロウ×豊川悦司の「逃走遊戯」です。
ビスタサイズできれいな映像で見ることができてしあわせ。
ありがとう!