もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

G7における韓国の副反応

2021年06月27日 | 軍事

 今回のG7における韓国の新たな副反応を知った。

 新たに報じられた副反応は、国旗の取り違えである。文大統領はG7後にオーストリアを訪問したが、訪問を紹介する政府のネット広報で韓国国旗と並んでオーストリア国旗とすべきところをドイツ国旗を使用したとされる。
 オーストリアは、第二次大戦に先立つ1938年にはドイツに併合されていたために、大戦中はナチスドイツのユダヤ人迫害の片棒を担いだ歴史を持っているので、国旗の取り違えは揶揄若しくは侮蔑とも捉えられかねないものとされている。さらには、オーストリアは戦後に米英仏ソに分割占領され、ウィーンはソ連占領地域であったもののベルリンと同様に4国に分割されたという朝鮮半島と同様の歴史を持っている。しかしながら、朝鮮半島ではイデオロギー闘争に名を借りた朝鮮戦争という主導権争いによって分断はほぼ固定化されているのに対し、オーストリアでは分断占領下にも拘らず社会党、国民党、共産党が連立して挙国一致の臨時政府を組織し、ドイツとの合邦解消を宣言することで占領4ヵ国から統一政府としての承認を得、更には、東西陣営の狭間と云う地勢的弱点を永世中立宣言という荒業を使用して1955年5月に漸くに統一国家としての主権を回復できた苦難をも経験している。
 また、李承晩韓国初代大統領の夫人はオーストリア人であり、因縁浅からぬ訪問も国旗の取り違えで些かに水を差さされた結末となったようである。
 国旗写真の間違いは単純ミス(あってはならないが)であったとしても、以前に発覚したG7参加首脳の集合写真で、菅総理を端に・文大統領を中央付近に置くために南ア大統領をトリミングして公式発表した行為は確信犯的のもので、流石の韓国メディアも批判したとされている。

 日韓二国間条約・国際法・国際慣例・国際儀礼などに頓着なく、偉大な韓国・反日を主張・演出する韓国の常套的手法は、在韓日本大使館前の慰安婦像や国際観艦式での自衛艦旗掲揚反対や李舜臣旗掲揚などでおなじみであるが、G7関連の副反応を見る限り国際的な評価を高めるよりも大統領権限に阿ることを優先する政治家・官僚の存在があるようにも思える。
 その行き過ぎの半作用であるのだろうか、次期大統領選候補には現政権の閣僚経験者が野党候補として名乗りを上げているとも報じられているが、金太郎飴的反日と積弊清算は引き継がれるであろうことから「同じ穴の狢」に匂いに満ちている。それにしても、国連事務総長でありながら中国の対日戦勝記念パレードに参列し、批判に対して「事務総長は公正ではあっても中立である必要は無い」とまで発言して韓国大統領を目指したはずの潘基文氏の名前が候補者に見当たらないのは良いことに思われる。