10月1日からタバコが値上がりする。
先日、性風俗業者が「税金を払っているのにコロナ禍の公的支援を得られないのは法の平等に反する」として国を提訴したことについて他人事のように書いた。記事では事の正邪を述べるものでは無かったが、明日は我が身とはよく言ったもので、本日はタバコの値上げに不満を漏らすこととなった。
紙巻タバコ税額は1本あたりに換算(小数点以下切り捨て)すると、現在13円であるが、明日以降は14円に、さらに来年10月1日には15円となることが既に決まっている。
自分が吸っているタバコは1箱(20本入り)40円の値上げとされているが、増税分(14円×20本)28円+JT値上げ分(40円-28円)12円との勘定になる。
大概の喫煙者は1日1箱(20本)くらいは吸うので、1日260円・年間95000円もの税金を納めていることになるが、ここからが愚痴である。
今年4月から全面施行された健康増進法では受動喫煙防止がより厳格化され、公的施設や病院では敷地内禁煙となり、その他の施設でも”喫煙室は廃止しました、全館禁煙です”と誇らしげに・得意げに宣言する場所が多く、それを告げる人の口辺には「お前は未だ健康に悪いタバコを吸っているのか」「タバコを止められないとは何と意志の弱い奴か」という憐憫と蔑みが見て取れるのが一般的であるが、これに対しても喫煙者は「君等は10%の消費税負担に対して目くじらを立てるが、我々は50%以上という高負担の上納金を払っているので少しは敬意を払え」と反論もせずに、卑屈な笑みを浮かべて引き下がるのが常である。さらに頭にくるのは財務省のHPで「高齢化の進展による社会保障関係費の増加等もあり、財政物資としてのたばこの基本的性格に鑑み…」とされていることである。ちなみに財政物資を検索すると、「財務省が財政収入を増やす商品という意味でたばこや酒を呼ぶ言葉で、国の発案で増税しやすい品」と解説されているのも忌々しい限りである。
自衛官が遠洋航海等で海外に行く場合には、一般旅行者と同様に免税タバコ(市価の半額程度)を購入することが認められる。喫煙者は自分の喫煙習慣と行動日数を考えて購入するが、タバコの変質を防ぐために糧食用の冷凍庫に一括保管することが一般的である。冷凍庫内の貯蔵に関しては補給長の担当であるが、補給長が非喫煙者である場合にはタバコの貯蔵について一悶着あることも多い。かってフランスではハイライトが人気で、飲み屋のママさんに免税ハイライトをプレゼントしたら、結構な量のビールをサービスしてくれたことも懐かしく思い出した。また、昨今の喫煙室では女性の方が多いことも知っておいて欲しいものである。
最後に、超党派議員の「もくもく会」には、もっと喫煙者の意見を代弁しろと言いたい。また、枝野党首にも議員会館での喫煙を違法などと野暮なことは云わないので、喫煙者の権利保護に頑張って欲しいとも願っている。