もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

年内お休みします

2017年12月24日 | 社会・政治問題

 よんどころ無い所用で、年内はブログ更新できない環境に置かれることとなりました。

 愚考を拙文に託す拙さにも拘らず、閲覧をいただいていることに感謝申し上げるとともに、再開時にも絵閲覧いただけますよう切にお願い申し上げます。

 皆様、よいお年を。


端島物語

2017年12月24日 | 社会・政治問題

 慰安婦に次いで、端島における徴用工の強制労働が語られている。

 ここにきて、日本側も反証・反論を試みているが出遅れの感は否めない。韓国側が、非可逆的な解決とした日韓合意を無視して、司法・行政を絡めた官製の総力行動であるのに対して、日本は合意尊重の立場からか善意の民間の行動に依存しているからであるが、情報の分析・評価力に欠けるとともに、諸事に事なかれ主義の外務省怠慢の影が色濃い。強制労働が疑われる時期は、日本が総力戦を戦っている最中であり、本土でも徴兵された壮丁の労働力を補うために、国家総動員法に基づき婦女子・児童も軍需工場に動員された時期である。しかしながら、日本に併合されて本土と同等の扱いを受けていたにもかかわらず、韓国では徴兵も無かったために若年労働力は半島内で吸収できない状態であったと思われる。この余剰労働者が本土の炭鉱夫募集に応じたもので、資料にも強制連行などしなくても選考が必要なほどの応募があったと記されている。現在でも中東や東南アジアから日本へ、中南米からアメリカへ、近東からEUへの不法入国・違法就労が後を絶たないことからも、先進国日本に一攫千金を求める南北朝鮮人の行動は窺い知ることができる。また、監獄島と称されるほどの強制労働があったのかと言えば、戦後も端島に残り坑内労働に従事した南北朝鮮人がいたことで十分証明されると思う。

 要は、当時は国を挙げての狂乱期であるとともに世界的に人権が軽んじていた時代の出来事であり、加えて一部の不満分子の言を端島全体に敷衍する悪意と捉えたい。

 


天皇誕生日に思う

2017年12月23日 | 社会・政治問題

 今上陛下が84歳の誕生日を迎えられた。

 御長寿にお祝いを申し述べるとともに、皇太子殿下へ譲位される再来年の4月30日まで天皇としての務めを果たされる決意を表明されているお元気さに敬意を捧げたいと思う。天皇制は戦後の占領軍による東京裁判や憲法草案作成下に危機的状況に置かれるとともに、一億総懺悔を主張するマスコミ、時勢に阿る俄かコミュニスト、ソ連の指示・後押しを受けた日本共産党の活動によっても一部国民から否定される存在となっていたものの、昭和天皇の全国行幸や朝鮮戦争を機に訪れた復興の加速に従って、往年の尊厳に復し現在に至っていると思う。日本共産党は天皇制否定の綱領を未だ持ち続けているが、そのことは頑迷なオールドコミュニストの妄言で広く国民の支持を得たものではないと思っていたが、皇室会議の席上で赤松広隆衆院副議長が譲位の日程に関し12月31日退位・1月1日即位を主張し、その理由を「天皇が元旦に行う行為は、私的なもので国民には関係ないため」としたことに驚きを感じた。確かに天皇が元旦に国家の平和と国民の安寧を祈る行為は神教色の濃いもので憲法が定める政教分離の精神からは国事行為とはできないであろうし、公的行事として法律にも規定することはできないと思う。しかしながら、数百年に亘り継承された元旦の行事は、周囲の目を最大限に意識したパフォーマンスではなく密やかに国民を代表して神と歴代天皇に祈願するもので、全国民のうち国家鎮護と全国民のために祈るのは陛下だけであると思う。国民に関係ないとした赤松議員の日本人としてのアイデンティティを疑うもので、議員の元旦の祈り・誓いを聴いてみたいものである。

 赤松氏は、土井たか子、横路孝弘と並んで社会党退潮の原因を作った人物と理解している。社会党、民進党、立憲民主党と渡り歩いたが、常に党中党を築く口舌の徒で、だからと言って新党を立ち上げる程の人望と気力に欠ける人物とも思うが。如何に。


与党訪中団に望む

2017年12月22日 | 社会・政治問題

 24日から、二階俊博議員を団長とする与党議員団が訪中する。

 中国空軍編隊機の対馬海峡通過や尖閣諸島近海での常続的な公船の遊弋等、対中警戒感が高まる中での訪中である。外交は政府が一元的に行うものであるため、立法府議員の訪中が日中関係に格段の進展をもたらすとは期待しないが、せめて公式外交の足を引っ張る言動だけは慎んでもらいたい。なぜなら、26日に行われる日中与党交流協議会には経団連会長も参加するそうで、そうなれば今回の訪中は、政府が公式に不参加を表明している一帯一路構想への参加を瀬踏みする行動とも捉えられかねないからである。議員外交は、日本の世論を相手国に知らしめる好機である反面、誤ったシグナルを与えてしまう場でもあると思う。山口那津男公明党党首の中韓訪問や韓国特使との会談で露になったように、外交未経験の議員が厚遇に舞い上がってリップサービスをしてしまうケースが後を絶たない。自民党の重鎮であり中国との人脈が豊富とされている二階団長であれば、特使ではないもののその言動が半公式なものと中国は捉えるであろう。毅然とした日本人として、主張すべきは主張、拒否すべきは拒否を貫き、訪中団が中国のロビイストではないことを示して欲しいものである。

 先に日韓議連が過度に韓国世論に配慮した結果、「日韓合意の完全履行」さえ要求し得なかった轍を踏まないように望むものである。


希望の党の解党序曲

2017年12月20日 | 社会・政治問題

 玉木希望の党が解党へ加速しているように推測される。

 矢張りというか想定内というべきか、希望の党が憲法論議を棚上げした。結党時の「排除」や「踏み絵」で左派を淘汰したと思われたが、選挙戦の後半から組織票目当てに憲法改正反対を公言する候補者が現れるとともに、代表選に出馬した大串議員は憲法改正反対を公約とする有様では大方の予想どうりの動きと言えよう。また、憲法改正反対ではなく改正論議棚上げとした点は、まさに党内対立・不統一の表れで「決められない民進党への先祖返り」とも揶揄されている。立民との統一会派結成の秋波は立民からあえなく袖にされ、さらには枝野党首の「離党者ならば受け入れることもあり得る」との高飛車な言動にも恥じない姿には公党としての矜持などみじんも感じられない。希望の党の現状は、ただ政党交付金目当てに便宜的に野合している集団としか見えない。今回の総選挙で希望の党に投票した有権者対しては著しい背信行為であるものの、ここは潔く解党して議員それぞれが自分の路を選び茨の荒野を進む方が、まだ許されると思う。その際も、民進党を極左化に導びくことにより国民からの離反を招いた岡田・蓮舫を担ぐために民進党に復党することは、政治家として許されないと思うが。

 退潮傾向覚悟で民進党に復党しても次の選挙まで民進党は持たないと思うので、希望者は御随意にとも申し上げたい。