中国経済がバブル崩壊の兆しを見せている。
単独思想(共産党)が独裁する社会主義国家には嫌悪感を抱きつつも、計画経済の下に富を再配分する共産主義には、共感まではいかないものの一定の評価を感じていた。しかしなから、社会主義国家が私有財産を認めて計画経済を捨てた時点で、共産主義を放棄したものと考えるのが妥当ではないだろうか。かって中国は、共産党独裁の政治形態を残したものの、計画経済を放棄したソ連を《修正主義者》として激しく糾弾した歴史を持っている。当時のソ連と比べて中国は、さらに進んだ自由経済政策をとっており、共産主義が最も嫌う《資本家》が富の大半を握り、賄賂による腐敗が共産党指導部の中枢までに蔓延するという、将に共産革命以前の社会となっているかのようである。少数民族の弾圧を併せて考えれば、現在の中国共産党は、既に漢族資本家の代弁者に成り下がった感があり、漢族資本家が共産党の指導者となる日も近いのではないだろうか。歴代王朝が、腐敗による苛斂誅求で易姓革命を誘引した道を辿っているように思えてならない。
解放軍が党指導者に異を唱える事態が生起し、中国が破綻する場面は以外に近いのではないかと思える。その場合、民度の低い核保有国が軟着陸するとは到底思えない。