ピピのシネマな日々:吟遊旅人のつれづれ

歌って踊れる図書館司書の映画三昧の日々を綴ります。たまに読書日記も。2007年3月以前の映画日記はHPに掲載。

ミスター・ロンリー

2008年08月31日 | 映画レビュー
 アイデンティティの虜囚であることをやめ、なりたい自分になりきって生きることを選んだ不器用な人間たち。けれど、結局他者の中に自分の生きる道は見つからなかった。という、お話。

 ストーリーやテーマに惹かれて見たけれど、ここまでつまらないとは思わなかった。あまりのくだらなさに途中ところどころ早送り。

 マイケル・ジャクソンになりきって生きる男とマリリン・モンローとして生きる女が出会い、物まね芸人たちを集めてスコットランドの古城で共同生活を送る。史上最大のショーを目指す彼らはしかし、ショーの失敗に意気消沈。
 一方、その話とはなんのつながりもなく、航行中の飛行機から誤って落ちたけれど奇跡のように助かった尼さんの話が並行して描かれる。このサイドストーリーの結末もまた予想がつくのだが、映画全体に色濃く不条理劇の香りが漂う。しかし、ここまで散漫に演出されると退屈にもほどがあり、まともに見ていられない。

 というわけで、時間の無駄映画でした。まあ、マイケル・ジャクソンの物まねがちょっと面白かったぐらいかな。あ、そうそう、ヴェルナー・ヘルツォーク監督が神父役で登場していたのでした。これは後から知ってびっくり。(レンタルDVD)

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ミスター・ロンリー(2007)
MISTER LONELY
イギリス/フランス、2007年、上映時間 111分
監督: ハーモニー・コリン、製作: ナージャ・ロメイン、脚本: ハーモニー・コリン、アヴィ・コーリン、音楽: ジェイソン・スペースマン、ザ・サン・シティ・ガールズ
出演: ディエゴ・ルナ、サマンサ・モートン、ドニ・ラヴァン、ヴェルナー・ヘルツォーク

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