ピピのシネマな日々:吟遊旅人のつれづれ

歌って踊れる図書館司書の映画三昧の日々を綴ります。たまに読書日記も。2007年3月以前の映画日記はHPに掲載。

ヘアスプレー

2007年11月26日 | 映画レビュー
くたびれて途中、かなり寝込んでしまった。まったく今年はよく映画館で寝てるわ。トホホです。

 この映画のメッセージ性があまりにも単純明快なのでなんで今時こんな映画が…と不思議に思っていたが、1988年のオリジナル作があったのだ。それにしても88年にしたって、人種差別反対というメッセージを込めた映画がこんな古くさい作りで制作されていたとは驚きだ。

 途中たぶん30分以上寝たような気がするが、最後はちゃんと目が覚めて楽しめたから、まあ、元はとったかな。最初から最後までハイテンションに歌って踊りまくるミュージカルなので疲れているときにはそのやかましさに疲労困憊する。といっても「プロデューサーズ」ほどドタバタものではない。主人公がかなりのおでぶちゃん、アンチヒロインぶりを発揮する。

 舞台は1962年のボルチモア。地元の放送局が作る歌番組で欠員が出たため、オーディションで補充することになる。胸ときめかせてオーディションにかけつけるのは重量級のトレーシーちゃん。で、うまく役を射止めて…というあたりで寝てしまったので以下省略。

 トレーシーを陥れるライバル少女のステージママを演じるミシェル・ファイファーがとってもスリムで嫌みな女をヒートアップ気味に演じたのが面白かった。ジョン・トラボルタは付け尻・付け胸で超重量級の女装をしているのがもちろん大受けです。というか、おばけやね、これ。クリストファー・ウォーケンと夫婦役というのも不気味。

 主役のニッキー・ブロンスキーってまだティーン・エイジャーだったのだ。あんまり太っているから年齢不詳に見えたけど、歌と踊りは間違いなく巧い。巧いけど、ちょっとは痩せないと病気で早死にするんじゃないの? まあ、この映画には痩身至上主義の風潮へのアンチテーゼがあるっていうのはわかるけどね。

 かなり楽しいミュージカルです、しかも1960年代の雰囲気が良く出ていて、人間の顔や表情まで60年代になっているところはすごいです。

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HAIRSPRAY
アメリカ、2007年、上映時間 116分
監督: アダム・シャンクマン、製作総指揮: アダム・シャンクマン、マーク・シェイマンほか、脚本: レスリー・ディクソン、オリジナル脚本: ジョン・ウォーターズ、マーク・オドネル、作曲: マーク・シェイマン
出演: ジョン・トラヴォルタ、ニッキー・ブロンスキー、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、クイーン・ラティファ、、ザック・エフロン

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