ピピのシネマな日々:吟遊旅人のつれづれ

歌って踊れる図書館司書の映画三昧の日々を綴ります。たまに読書日記も。2007年3月以前の映画日記はHPに掲載。

トランス・ポーター2

2007年10月28日 | 映画レビュー
 これは正月に家族揃って自宅で鑑賞した作品。

 「うっそ~」「ありえねぇ~!」という絶叫がこだまする、お正月ウハウハ荒唐無稽アクションムービー! お屠蘇を飲んだ後に家族そろって笑って見るにはちょうどいい映画ですね。といってもわたしは酒を飲まなかったのでありました。運転手だからね(ちぇっ)。

 今度のブツは少年。フランクの仕事は大金持ちのご子息の学校への送り迎えであります。して、そのご子息が誘拐されてしまったから困った。フランクは必ず救い出すと坊やに約束し、やっぱりちゃんと救い出すのでありますが、問題はその坊やが誘拐犯に謎のウィルスを注射されてしまったということで。強力な感染力によって坊やだけでなく保菌者の吐いた息を吸った人間にも感染し死に至るのだという。そういうとんでもないウィルスを発明した人間たちが仕掛けたのは果たして……

 謎のウィルスだの解毒剤だの、そういう話はどうでもいいことで、辻褄が合わないのは当たり前。そんなことより、殺人が大好きなエロっぽいお姉ちゃんが出てきて、これがまた骨の上には筋肉しかついていない細い身体を無意味にさらけ出すところが笑える。「なんで銃をぶっ放すのにいちいち服を脱ぐわけぇ?」と我が家の家族は大笑い。「それはもう、観客サービス以外にはないでしょう」。

「『ダイ・ハード』と『007』のパクリやなぁ」と呟くのは長男Y。「あの人、ブルース・ウィリスみたいやなぁ、特に頭が」と感嘆しているのは次男S。ついでに言うと、エイトマンなのよね、なにしろ弾よりも速く動きます。

 今回もまたカーマニア垂涎の高級車を惜しげもなくカーチェイスに使い、破壊する。わたしはさっぱりわからないんだけど、さすがにうちの男の子たちは「あれはアウディ」とか「あれがランボルギーニやぞ」とか言っていた。さんざんカーチェイスで無茶苦茶したはずなのに相変わらずピカピカの新車状態なのが驚き。わたしなんてカーチェイスやったことないのに車は四隅をこすっています。で、この車が空を飛ぶわ、ビルとビルを飛び跳ねるわ、ビルの隙間を綱渡りみたいに走るわ、とにかくありえねぇ~のオンパレード。カンフーの技も見せてくれます。とにかく怒濤の88分、アクションまたアクションでありました。

 頭はちっとも使わないし、なんの捻りもない幼稚な話で、一週間後にはさっぱり内容を忘れていたけど、面白かった。(レンタルDVD)


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THE TRANSPORTER 2
フランス/アメリカ、2005年、上映時間 88分
監督: ルイ・レテリエ、製作・脚本: リュック・ベッソン、音楽: アレクサンドル・アザリア
出演: ジェイソン・ステイサム、アレッサンドロ・ガスマン、アンバー・ヴァレッタ、ケイト・ノタ ローラ

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