プラザロコでの見物を終えて外に出ました。向かいに建つ新金谷駅の駅舎に近寄って時計を見ると10時51分でした。これから乗る列車が11時2分発でしたので、10分程度の余裕がありました。駅舎の建物をざっと見てゆくことにしました。
駅舎内には大井川鐡道の本社も入っています。入ってすぐの受付で大井川鐡道の資料などをいただき、先に見学したSl広場の蒸気機関車や転車台、ウニモグ装軌装輪併用車などについて教えていただきました。
駅舎の建物は、平成三十年(2018)に国の有形文化財として文化財登録原簿に登録されました。そのことを示す文化庁の指定文化財プレートが貼ってありました。
駅舎の建物は開業直後の大正十五年(1926)から昭和二年(1927)にかけて建設されたもので、戦前に建てられた地方鉄道の駅舎建築の様相を伝える洋風建築遺構として価値が高いとされています。さらに、大井川鐡道の駅では唯一の二階建てです。上図は駅舎の本社部分を見たところです。
11時前に、ゆるキャン周遊フリー切符の1枚を使用して改札口を通り、ホームへと移動しました。
資料や案内等は見当たらないものの、このホームの建物も駅舎と同時期のものであるそうです。戦前の建物ですから昭和の雰囲気もバッチリで、昭和生まれの身にはなんとなく懐かしい気分にもなります。子供の頃に乗った色々な鉄道の駅やホームがこんな感じの建物ばかりでしたから・・・。
ホームの東側の駐機線にはなにか古そうな客車が繋がって停めてありました。鉄道マニアならば形式や型番もすぐ分かるのでしょうが、素人の私には「昭和の客車」という認識のみでした。
こちらにも客車がありますが、車体色が異なります。客車のカラーは基本的に客車が構成する列車のカラーであると聞いたことがありますが、上図奥の茶色の客車は確かトーマス列車のそれだったかな、と思いました。
上図の客車の一端が、開放式の展望デッキのような形に作られていました。何らかの特殊な車輌なのでしょうか。
ホームの東西の客車を見ているうちに、ホームのベルが鳴りました。
11時2分発の列車が来ました。これに乗りまして、次の目的地の門出駅まで移動しました。
門出駅までの乗車時間は8分だけでしたので、車内のゆるキャン吊り下げイラストの観察、何種類があるかのカウントは次の乗車機会に試みることにしました。 (続く)