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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く28 その5  新金谷駅プラザロコの1275形蒸気機関車

2023年04月05日 | ゆるキャン△

 ゆるキャン△周遊きっぷセットの限定販売カウンターに行きました。キャンペーンの2日目なのに閑散としていて、客は私の他に一人だけでした。1日目の昨日はファンが行列を作ったと聞いていたので、2日目のこの日も同様なのかと予想していたのですが、外れました。

 

 今回のコラボキャンペーンは、上図のポスターにある通り、「ゆるキャン△×大井川鐵道 聖地巡礼きてみて周遊キャンペーン」が正式名称で、期間は2023年1月10日から2月5日まででした。3月ぐらいまでやればいいのに、と思ったりもしましたが、3月以降はきかんしゃトーマスの運転イベントなどがあるそうで、それとの同時開催というのが難しいようです。

 

 購入した、 ゆるキャン△周遊きっぷセット。切符は2種類ありますが、両方を買っても両方に購入日の日付印が押されます。これに関して、一枚は後日に使いたいので無印のままに出来ないか、と訊ねたところ、切符本体は購入日の日付だけを押す決まりでして・・・、と申し訳なさそうに答えてきました。

 これは想定外でしたので驚き、ガッカリしました。ここで切符を2枚買っておいて、今回と10日後の2回目でそれぞれ使おうと目論んでいたからです。そういう決まりならば、そういう決まりだとあらかじめ告知してくれれば、と思いました。

 以前に利用した天竜浜名湖鉄道のゆるキャン△周遊きっぷも2種類ずつ2セットが販売されましたが、それらは切符をあらかじめ前売り券として買っておいて、使いたい日に改札口で日付印をもらう仕組みになっていました。行きたい日に自由に使えるので、おかげで天竜浜名湖鉄道のゆるキャン聖地巡礼は切符の数だけ楽しめました。
 そういうシステムを、大井川鐡道でも採ってくれれば、ファンの多くがゆるキャン△周遊きっぷセットを買うだけで大井川鐡道沿線の聖地巡礼や観光をしないままに帰る、という状況もいくらかは改善出来たかもしれません。

 

 次に、プラザロコの展示空間へと移動しました。売店や販売コーナー以外の区画は、上図のような古い蒸気機関車や駅舎を展示するロコミュージアムになっています。上図は1275形蒸気機関車です。

 

 説明文は、御覧のとおりのシンプルさでした。シンプル過ぎて、この機関車の本当の価値すら顧みられないままに終わってしまいそうです。こんなあっさりとした説明で済ませるには、この蒸気機関車の歴史的価値は大きく、そして深すぎました。

 この蒸気機関車は、大正十一年(1922)にドイツのオーレンシュタイン・ウント・コッペルの工場にて3両が製造されたサイド・ウェルタンク式機関車の1号機にあたり、かつて日本国有鉄道の前身である鉄道省に在籍しました。上図の説明文の日本ステンレス直江津工場専用線には、太平洋戦争中の昭和十八年(1943)から移り、昭和四十五年(1970)に廃車となりました。

 

 しかし、貴重な蒸気機関車であったため、廃車直後の昭和四十六年(1971)に大井川鉄道(現在の大井川鐵道)が購入して、新金谷車両区で動態復元工事を行ないました。そして千頭駅と川根両国駅の間の側線のミニSL列車牽引機として運用しました。

 

 このミニSL列車は平成元年(1989)11月に運行を終了しています。その後、この1275形蒸気機関車は新金谷車両区で全般検査を受け、同区で構内試運転などを行なってしばらくは動態のまま維持されていましたが、平成九年(1997)に静態保存が決まって、現在地のプラザロコへ移されました。

 

 この1275形蒸気機関車を含めた、日本向けに製造されたコッペルの規格型機関車は、全部で5両であったそうです。あとの4両はすでに廃車、解体されていますので、この大井川鐡道の現存機は、大正時代の鉄道省所管のコッペルとしては唯一の遺品であることになります。

 

 これこそ、近代産業遺産の一つですね。登録文化財に列せられてもおかしくはない程の価値があると思います。

 

 その運転席を外から見ました。薄暗い室内にあって運転席は陰に包まれるため、白色電灯を点けて明るくして見えるようにしてありました。

 

 大井川鐡道の公式サイトの同機関車の案内文には、「運転席に入ることができます。」とありますが、実際には閉鎖されていて入れませんでした。しかし、扉の外側のステップまでは上がれるので、扉ごしに運転席を見ることが出来ます。

 

 ほう、これがドイツ製の機関車の罐ですか。楕円形の銘板も打ってあります。その刻字を読んでみたかったのですが、近寄れませんでしたから不可能でした。  (続く)

 

コメント
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