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ゆるキャン△の聖地を行く47 その8  軽井沢駅の保存車輌

2025年04月25日 | ゆるキャン△

 軽井沢駅の続きです。時刻は10時17分でした。次に乗る列車の時間まで33分ありましたので、駅内外の保存車輌を見ることにしました。
 上図は、しなの鉄道のホーム東側から見た、北の国鉄信越線時代の上屋と旧駅舎記念館の建物です。

 

 現在のしなの鉄道のホームは、かつての国鉄信越線の島式1面2線の3番線および4番線ホームを引き継いで、1番線および2番線としています。信越線時代の1番線は、単式1面1線のホームでしたが、これを現在は保存車輌の展示位置として使用しています。上図のホームが信越線時代の1番線ホームです。保存車輌が見えます。

 

 保存車輌のひとつ、EF63形電気機関車の2号機です。横川駅横の碓氷峠鉄道ぶんかむらに1号機が展示されていますが、それと対の位置にある軽井沢駅に2号機が展示されているので、双方をあわせて碓氷峠越え区間の両端を示しているのでしょう。

 

 2号機も1号機と同じ東芝製なんですね。1号機は試作車でしたから、2号機が量産型一次形の最初のナンバーになるわけですね。その意味で貴重な車輌ですから、ここに保存されているのだろうと思います。

 

 いい面構えです。いかにも「峠のシェルパ」の顔つきです。1号機はぶどう色ですが、こちらの2号機はおなじみの青15号とクリーム1号のカラーです。

 ですが、碓氷峠鉄道ぶんかむらに保存されている同じ一次車の10号機とは、なんか違うような印象がありました。どこかが違うのかな、とガルパンプラモデル製作で劇中車と実車との相違点を探すようなスタンスでしばらく眺め、アンチクライマーと呼ばれる車体前面部の板が10号機は銀色、こちらの2号機は車体と同じ青15号で塗られていることに気付きました。

 間違い探しが子供の頃から得意でしたので、こういった相違点探しは慣れています。

 

 EF63形2号機の後ろには、上図の国鉄EC40形電気機関車1号機があります。碓氷峠鉄道文化むらの園内遊覧列車の「あぷとくん」で使用されている10000号機関車は、これをモデルにして小型で再現しています。

 

 このEC40形は、国鉄の前身である鉄道院が1912年に輸入したラックレール使用のアプト式直流用電気機関車です。日本の国有鉄道が初めて導入した電気機関車であり、また日本で唯一、動軸数が奇数の電気機関車として知られています。

 

 碓氷峠越えで活躍したのち、1936年に後継機のED42形に置き換えられて廃車となりましたが、1941年に京福電気鉄道に譲渡されてテキ511形となり、福井支社の越前本線などで1964年まで運用されました。
 その後は復元保存のため国鉄に返還され、大宮工場でほぼ明治時代の状態に復元の上、鉄道記念物に指定されました。そしてここに移されて現在は製造時のナンバーであった「10000」のプレートを付けて保存されています。

 それで、碓氷峠鉄道ぶんかむらに保存されている後継機のED42形と同じように、上図の「鉄道記念物アプト式鉄道」の看板が掲げられています。

 

 EC40形の後ろには、マルチプルタイタンパー (Multiple Tie Tamper) と呼ばれる保線用機械の一種があります。外見は自走可能な車輌ですが、車籍が無いので一般的には機械として扱われています。

 

 油汚れがあちこちに見られて、一見して現役の保線用機械のように見えましたが、2003年に運用を終了した保存車輌です。

 

 既に20年余りが経っていますが、廃車後の車輌の雰囲気が全然感じられませんでした。まだ使えそうな、これから保線作業に使われそうな、生々しいほどの使用感がただよっていました。汚れはありますが、錆とか劣化とかが全然見当たらないからでした。

 

 このメカメカ感がいいですね。電源を入れてスイッチをオンにしたら、普通に作動しそうです。

 

 案内説明板です。大きいのでカメラのファインダー内におさまらず、半分ずつ撮りました。上図は前半部です。

 

 そして後半部です。この車輌は日本製かと思っていたのですが、実際にはオーストリア製でした。こういう保線用の特殊な機械は、日本のメーカーでは造れないらしいです。意外ですね・・・。

 

 この車輌を製造したプラッサー&トイラー (Plasser & Theurer) 社は、オーストリアの線路工事用重機メーカーです。本社はウィーン、工場はリンツに置かれ、欧州周辺の鉄道をはじめ、ロシア、アフリカ、中南米、アジア、日本に輸出している世界規模の保線機械メーカーであるそうです。

 

 ホームに昔のまま残されている、国鉄信越線時代からの駅名標です。次の駅が横川駅ですね・・・。  (続く)

 


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