先月、あまりに無人で驚愕した銀閣寺に倣い、普段は人だかりで落ち着かない龍安寺へ久しぶりに出かけました。
もう・・・、10年ぶりぐらいでしょうか。
10時前、ご覧の通りの状況です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/5f/a21c2c09088598ae13e2097b669fffd8.jpg)
こちらは鏡容池沿いの「龍安寺垣」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/cb/f0c94964ade49a78885c81f7902eefb5.jpg)
今日は最低気温0度の厳しい冷え込み。雪がちらついています。
空には雲があったりなかったり、急に日差しが強くなったかと思うと翳ったり・・・。
激しい光の変化と裏腹に、庭は静寂そのものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/b4/1e6a7aae1ae479e4ac58214b44802ad9.jpg)
奥から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/e5/bc0631f8e713250044659af981c1057c.jpg)
15の石が据えられているはずなのですが、何度数えても14しかない!
それもそのはず、見えないように据えられているのです。
「なんかいじわる〜」って思いますよね。
それにはちゃんと理由があって・・・、
15は十五夜=満月=完全を意味します。
しかし、完全なものは満月と同じく欠ける=崩れゆくので、ひとつ足りないことで不完全なものにするのです。
七五三の庭、と呼ばれる所以です。
(「虎の児渡し」など、諸説あるうちのひとつ)
白砂はとても繊細に砂紋が描かれていて、穏やかで端正な印象です。
雲母の輝きはまさしく波に戯れる光の乱反射![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
これだけ間があって間抜けにならない石の選び方、配置、超絶技巧です。
白砂の穏やかな印象を裏切るように、石は結構鋭い形のものが選ばれています。
特に前方の石ほど厳しい表情。
最奥の石は少しなだらかな稜線で、お供の石はまるで磨かれたかのようにツルんとしています。
やはり遠近法が意識された上での石の選別でしょうか。
築地塀は50cmほど手前から奥に向かって低くなります。分かるかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/02/8bec674e3e27ccbfa89a48c7049d0226.jpg)
この高低差(遠近法)が狭隘な庭を広く見せる視覚効果を生み出している、と言われています。
作庭時期も作者も庭の意味も謎だらけの龍安寺。
自分だけのストーリーを見つける自由が許されている、ということですね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a7/3b3d6f4ac610860758f6cfc93f90b8f3.jpg)
ただ、ひとつびっくりしたのがこちら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/01/41f6e3c4a81616e0ce7794504d70e68e.jpg)
江戸の京都旅行ガイド、都林泉名勝図会に描かれた龍安寺石庭。
築地塀の向こうは、松!
今は枝垂れ桜が有名ですが、その優しい風情とは全く異なる格調高い雰囲気。
応仁の乱や江戸期の火災で方丈が消失しているので、少しずつ変化してきたのでしょうか。
ロマンあふれる庭ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/4e/896bbca5dc47687bdd8aba8883e67466.jpg)
ここから等持院へ向かいます。
モーニングを食いっぱぐれてしまったので、途中のCafe山猫軒で早めのランチ。
温まりますよ〜とオススメしていただいたシチュー仕立てのココットハンバーグ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/59/8818c8802080d7564de0d10da101f83d.jpg)
寒い日は煮込み料理が恋しくなります。
もう・・・、10年ぶりぐらいでしょうか。
10時前、ご覧の通りの状況です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/5f/a21c2c09088598ae13e2097b669fffd8.jpg)
こちらは鏡容池沿いの「龍安寺垣」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/cb/f0c94964ade49a78885c81f7902eefb5.jpg)
今日は最低気温0度の厳しい冷え込み。雪がちらついています。
空には雲があったりなかったり、急に日差しが強くなったかと思うと翳ったり・・・。
激しい光の変化と裏腹に、庭は静寂そのものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/b4/1e6a7aae1ae479e4ac58214b44802ad9.jpg)
奥から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/e5/bc0631f8e713250044659af981c1057c.jpg)
15の石が据えられているはずなのですが、何度数えても14しかない!
それもそのはず、見えないように据えられているのです。
「なんかいじわる〜」って思いますよね。
それにはちゃんと理由があって・・・、
15は十五夜=満月=完全を意味します。
しかし、完全なものは満月と同じく欠ける=崩れゆくので、ひとつ足りないことで不完全なものにするのです。
七五三の庭、と呼ばれる所以です。
(「虎の児渡し」など、諸説あるうちのひとつ)
白砂はとても繊細に砂紋が描かれていて、穏やかで端正な印象です。
雲母の輝きはまさしく波に戯れる光の乱反射
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
これだけ間があって間抜けにならない石の選び方、配置、超絶技巧です。
白砂の穏やかな印象を裏切るように、石は結構鋭い形のものが選ばれています。
特に前方の石ほど厳しい表情。
最奥の石は少しなだらかな稜線で、お供の石はまるで磨かれたかのようにツルんとしています。
やはり遠近法が意識された上での石の選別でしょうか。
築地塀は50cmほど手前から奥に向かって低くなります。分かるかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/02/8bec674e3e27ccbfa89a48c7049d0226.jpg)
この高低差(遠近法)が狭隘な庭を広く見せる視覚効果を生み出している、と言われています。
作庭時期も作者も庭の意味も謎だらけの龍安寺。
自分だけのストーリーを見つける自由が許されている、ということですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a7/3b3d6f4ac610860758f6cfc93f90b8f3.jpg)
ただ、ひとつびっくりしたのがこちら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/01/41f6e3c4a81616e0ce7794504d70e68e.jpg)
江戸の京都旅行ガイド、都林泉名勝図会に描かれた龍安寺石庭。
築地塀の向こうは、松!
今は枝垂れ桜が有名ですが、その優しい風情とは全く異なる格調高い雰囲気。
応仁の乱や江戸期の火災で方丈が消失しているので、少しずつ変化してきたのでしょうか。
ロマンあふれる庭ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/4e/896bbca5dc47687bdd8aba8883e67466.jpg)
ここから等持院へ向かいます。
モーニングを食いっぱぐれてしまったので、途中のCafe山猫軒で早めのランチ。
温まりますよ〜とオススメしていただいたシチュー仕立てのココットハンバーグ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/59/8818c8802080d7564de0d10da101f83d.jpg)
寒い日は煮込み料理が恋しくなります。