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歯周病は歯を支える骨がなくなり、最後に歯が抜けてしまう病気です

2019-08-22 16:11:40 | 日記
歯周病は自覚症状が乏しいことから「静かなる病気」とも呼ばれ、感染していることに気づきにくいというのが大きな特徴です。歯肉からの出血や歯のぐらつきといった症状が現れた時にはすでに重症化してしまっているということも珍しいことではなく、症状が進行すると抜歯をしなければならなくなります。
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また、歯周病菌が血流に乗って全身に広がってしまうと、動脈内効果や脳卒中、心膜症や虚血性心不全など、命に関わる病気を引き起こすこともあります。その他にも低体重児、早産、誤嚥性肺炎などにも深い関連があることが分かっています。

現在歯周病治療を行っているにもかかわらず、治療期間通院しても治療が終わららない、治療が終わっても再発を繰り返してしまっているといったお悩みをお持ちの方も多いかと思います。これは歯周病が感染症であり、治療期間中も唾液に乗って歯周病菌が口腔内全体に広がってしまっているからです。

細菌によって引き起こされる歯周病
歯周組織が歯周病に感染することによって引き起こされるのが歯周病です。歯垢(プラーク)と呼ばれる歯垢内に歯周病菌は多数存在し、歯肉に炎症を引き起こしながら歯周病を進行させていきます。また、歯垢は歯周ポケット内で石灰化し歯石となる場合もあります。歯周病を防ぐには、この歯垢(プラーク)や歯石をしっかり除去することが大切になってきます。
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歯周病を引き起こす原因=細菌の集まり「歯垢」
歯が十分に磨けていないと、歯垢(プラーク)という細菌の集まりが歯と歯ぐきの間の溝にたまります。歯周病はこの細菌が繁殖することで起こります。歯ぐきが赤くブヨブヨとした感じになったり、出血しやすくなるのは、細菌による毒素によって炎症を起こしているからです。

歯垢を放っておくとやがて石灰化し歯石へと変化します。歯石は歯みがきなどでは取り除けないため、歯科医でとってもらわなければなりません。歯垢や歯石をためていると歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が深くなり、さらに歯垢がたまりやすくなって、歯周病を進行させる要因になります。歯肉炎から歯周炎へと移行すると膿が出て口臭の原因になる、歯槽骨が溶け支えられなくなった歯が抜け落ちてしまうなどの症状が進みます。ストレスや喫煙などの生活習慣や、糖尿病などの病気によって免疫機能が落ちていると、病気は進行しやすくなります。

感染症である以上、物理的な清掃(歯磨き)だけで感染予防をすることはできません。

2019-08-22 11:26:17 | 日記
患者さんに「歯槽膿漏です」とお伝えすると、特に若い方は、とんでもない病気にかかってしまったという顔をします。
そこで、歯学界では、患者さんの心理的負担を和らげるために、歯槽膿漏を歯周病と言いかえることにしました。このため、歯周病は、歯槽膿漏の一歩手前という誤った認識が広がっていますが、歯周病と歯槽膿漏は全く同じものです。
私は、表現を変えることで、安易に患者さんの危機感を低下させているのではないかと懸念しています。事実、30代の80%以上は歯槽膿漏(歯周病)を患っており、日本人が歯を失う原因としては、虫歯よりも歯槽膿漏(歯周病)で歯を失う方のほうが実は多いのです。
歯槽膿漏(歯周病)は歯を支えている顎の骨が溶けてしまう怖い病気です。基本的には、一度、溶けてしまった骨は再生しません。さらに、歯槽膿漏(歯周病)にかかってしまうと、自分では気づかないうちに、強烈な口臭を周囲にまき散らします。また、お口の中だけの問題にとどまらないのが歯周病の怖いところです。最近では心筋梗塞・ガン・糖尿病・早産・動脈硬化などとの関連性も指摘されています。まずは「歯周病はなんぞや」ということを知ることがお口の健康、体の健康を維持するための第一歩となります。

多くの患者さんから幾度となく、「毎日、歯磨きをしているのに、どうして歯槽膿漏(歯周病)になってしまったのですか?」ということを聞かれます。その答えの一つが歯槽膿漏(歯周病)が人から人へ移る感染症であるということです。

感染症である以上、物理的な清掃(歯磨き)だけで感染予防をすることはできません。
さらに、歯周病菌はバイオフィルムと呼ばれる強力なバリアで守られています。このバリアは歯磨きだけでは、除去することが非常に困難です。このことをお伝えするために、患者さんには次のような例え話をすることにしています。
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たとえば、毎日、台所の三角コーナーの中にある生ごみを捨てますよね。
これがお口の中でいう、“歯を磨く”ことにあたります。
しかし、毎日、生ごみを捨てていても1ヵ月もすると、“ヌメヌメ”してきますよね。
実は、これと同じことがあなたのお口の中でも起きているのです。
この三角コーナーのヌメヌメをきれいにするためにどうしているでしょうか?
おそらく、クレンザーなどの強力な洗剤を使用して、元通りのピカピカの状態に戻しているとおもいます。
口腔内カメラ
三角コーナーと異なり、お口の中では、このような強力な洗剤を使用することはできません。したがって、それよりも安全なものとして、普段、あなたが使用している歯磨き剤を使用することになります。

しかし、残念なことに歯磨き剤だけでは口の中の“ヌメヌメ”を完全に落とし切ることはできません。これが、毎日、歯を磨いていても歯周病になってしまうメカニズムなのです。
お口の中にできる“ヌメヌメ”をバイオフィルムと呼び、歯周病菌などにとってのバリアのようなものといえます。このバリアを壊さない限り、歯周病菌などに直接効果的な攻撃を加えることはできないのです。このバリア(バイオフィルム)を除去するためには、歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける必要があります。

歯周病にとって良い食べ物とはどんなものがあるのでしょうか。次の視点から考えてみます。

2019-08-22 10:59:32 | 日記
歯周病にならないポイントは歯と歯の間と歯と歯肉の周囲に歯垢をつけないことです。歯ブラシを軽く持ち毛先を歯面に直角に当て、歯ブラシの毛束の端が歯と歯肉の境目に当たるようにして、歯と歯の間に毛先を入れる感覚で細かく前後に動かします。甲板にモップをかける感覚です。この方法をスクラッビング法といいます。余り早く動かしますと、空振りする箇所が生じますので注意が必要です。必要に応じて、歯間ブラシや糸ようじも使いましょう。
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歯周病のメカニズム
歯周病について、簡単に復習をしてみます。お口の中はケアをしないと、どんどん悪い菌が増えていきます。歯周病菌も含めて悪い菌の総数が増えると、体の免疫力によって悪い菌をやっつける力が働きます。歯周病菌の数が一定以下であれば、この免疫力によってお口の中を守ることができるのですが、それ以上に増えてしまうと、悪さを働くすべての菌の退治ができなくなるのです。歯周病においては、この免疫力がキーとなります。実は歯周病は歯周病菌が、歯茎や顎の骨を溶かしてしまうのではないのです。お口の中の免疫力だけで抵抗しきれなくなると、歯周病菌は歯にくっつきます。そして、今度はこの免疫力が、歯にくっついてしまった歯周病菌をやっつけようと、歯そのものを排除しようとして、その周りを攻撃し溶かし始めるのです。これが歯周病です。
歯周病に良い食べ物
歯周病にとって良い食べ物とはどんなものがあるのでしょうか。次の視点から考えてみます。
(1)免疫力を高める食べ物
お口の中だけでなく、免疫力は体全体にとってとても大切な力です。免疫力の維持には、適度なスポーツやストレスを減らすことなど、生活習慣の全てが影響を与えます。特に食べ物で、免疫力を高めるには、「食物繊維」と「発酵食品」が良いようです。
免疫力を高める食べ物、根菜類、穀物、キノコ、豆
発酵食品(納豆、味噌、漬物、キムチ、ヨーグルト、チーズ等)
免疫力が力を蓄えるのは腸です。食物繊維は、穀物、野菜、果物、海藻、キノコ、豆に多く含まれています。特に、ゴボウや豆がお勧めです。また、野菜、キノコ、豆などは生のまま食べるより、火を通したもののほうがたくさんの量を取ることができます。
また、体を温める食べ物(生姜、玉ねぎ、ニラ、ニンニク、レンコン、鮭など)も免疫力を高める作用があります。平熱が低い人は、免疫力が低下している可能性も考えられます。
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(2)お口の中の歯周病菌を抑える食べ物
歯周病菌はまだすべてが解明されているわけではありません。そのため、数種類の細菌の総称として歯周病菌と呼ばれています。いくつかある歯周病菌の菌株に対して、たまねぎの抗菌物質がよい効果を発揮するという研究結果があるそうです。
歯周病菌を抑える食べ物
たまねぎ
また、食べ物に限らず、たくさん噛むことが歯周病菌を抑えることにつながるそうです。たくさん噛むにはやはり食物繊維を多く含むものが良いです。たくさん噛むことで分泌される唾液は、酸性に傾いたお口の中を中和させ、口内細菌を無力化します。お口の中を守るために、唾液はとっても必要な存在です。

一方、虫歯菌を助けてしまう食べ物にはどんなものがあるのでしょうか

2019-08-22 10:16:16 | 日記
虫歯を予防する食べ物はありますかとときどき質問されることがあります。最近はテレビや雑誌などでも病気の予防が期待できるとされる食べ物の特集がよく登場しますから、虫歯を予防する食べ物についても気になるのかもしれませんね。
結論から言うと、虫歯予防に効果的な食べ物もあるにはありますが、それよりも大切なのは栄養のバランスをよく考えながら食べることと、食事・飲み物のとり方です。
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虫歯予防に良い食べ物
一方、虫歯菌を助けてしまう食べ物にはどんなものがあるのでしょうか。クッキーやチョコレートといった甘いお菓子が虫歯のリスクを高めてしまうことはよく知られていますが、案外無頓着になりがちなのがソフトドリンク、とくにスポーツ飲料です。
スポーツ飲料は運動後や暑い日の水分・電解質補給には適しているかもしれませんが、飲料自体が酸性を示していて、同時にたくさんの糖分(ブドウ糖や砂糖)が含まれているので口の中が酸性に傾きやすいと考えられます。
とくに飲み物は噛むことがないので唾液があまり出ないことも問題となります。だらだらと時間をかけて飲み続けていると、虫歯菌が酸を出す時間が長くなり虫歯が進みやすくなってしまうと考えられるので注意が必要です。
スポーツドリンクに限らず、糖がたくさん含まれていたり、酸性だったりする食べ物や飲み物を口にした後は歯磨きをするようにしてください。どうしても歯磨きできないのなら、水を口に含んで洗い流すことで酸が口の中に長い時間留まるのを防ぎましょう。
熱中症の予防のために水分補給は非常に大事なことですが、常に飲料が手放せない状況では無糖系のお茶や水の方が歯にとっては優しいと言えます。

虫歯予防に悪い食べ物
一方、虫歯菌を助けてしまう食べ物にはどんなものがあるのでしょうか。クッキーやチョコレートといった甘いお菓子が虫歯のリスクを高めてしまうことはよく知られていますが、案外無頓着になりがちなのがソフトドリンク、とくにスポーツ飲料です。
スポーツ飲料は運動後や暑い日の水分・電解質補給には適しているかもしれませんが、飲料自体が酸性を示していて、同時にたくさんの糖分(ブドウ糖や砂糖)が含まれているので口の中が酸性に傾きやすいと考えられます。
とくに飲み物は噛むことがないので唾液があまり出ないことも問題となります。だらだらと時間をかけて飲み続けていると、虫歯菌が酸を出す時間が長くなり虫歯が進みやすくなってしまうと考えられるので注意が必要です。
口腔内カメラ
スポーツドリンクに限らず、糖がたくさん含まれていたり、酸性だったりする食べ物や飲み物を口にした後は歯磨きをするようにしてください。どうしても歯磨きできないのなら、水を口に含んで洗い流すことで酸が口の中に長い時間留まるのを防ぎましょう。
熱中症の予防のために水分補給は非常に大事なことですが、常に飲料が手放せない状況では無糖系のお茶や水の方が歯にとっては優しいと言えます。