どっちも かなんわ！

先日、お客様の結婚式にだけ出席しました。結婚式って 本当に嬉しく 私達もこんな時があったなぁ、と心を和ませました。


主人は、この日のために前日から大好きと言うか 習慣と言うか そんなお酒も一杯も飲まず（早起きのため？）がんばりました。

その夜は、アルコーヴでバタバタした後 ほっこりしてお酒を一杯ついで飲み初めました。

「あぁ～うまい！昨日飲んでないから 胃の中にキュー としみわたるゥ～」何て言って
ごきげんです。そして二杯、三杯とすすみます。

そうなると、段々と声が 大きくなります。
「ちょっと ちょっと、 声が大きくなってるよ。」 と 私が声をひそめて言うと、 「なに？なんやて？聞こえへん」

よけいに 大きな声です。
「声が大きすぎて、私 頭いたいね！」
すると、
「あんたな～、運動するとか言うて けったいな機械買ってなんにもせんと 足腰が弱ってるからすぐにひっくり返るのや、この前も転けたし それで頭が痛いのやろ？」

大きな声で 店中に聞こえます。

「声大きい 声大きい！」

「皆 自分たちの話に夢中やし 誰も聞いたはらへわ」
そんな事ないです。
お客様は 静かにしっとりと お酒を飲んだはります。

私が 顔で静止しようとすると、 「何やその怖い顔は！」
あ～ どうにもなりません。


お客様が 帰られてから、
「あんな大きな声で 変なことばっかり言うて恥ずかしいやないの、
お酒 飲み過ぎです！」

すると
「へえ～ そんなに大きな声で 何か言うた？」
「いっぱい言いましたッ」

「そら悪かったなぁ、スンマセン」（冗談めかしてわざとらしい）


そして次の朝、何にもなかったみたいに 「おはよう～」と言って起きてきます。

私がわざと皮肉で明るく「おはよ～」と言うと、
「今日は えらいごきげんさんやな、何かええ事あったん？」やて！
ほんまに信じられません。

そして又 夜がやって来ました。

今日は えらくしんみりと 飲んでいます。

きっと先日の事で反省してるのとちがいますか？

私はちょっと甘い物を ポリポリ食べていました。

「これ食べる？」と聞くと 「要らん！ そんな物ばっかり食べるから お腹が出るんや」と横目で ジロッと見て お酒を飲んでます。


テンション上がった 大きな声も、しんみりも、どっちも かなんわ。