私の実家には明治の物、家具や器などがたくさんありました。
大きな素敵な食器棚、なみなみガラス戸、棚の上に乗っていた黒い大きなホーローのヤカン、様々な形や大きさのガラス瓶、新婚当時の父と母が
座って写真に収まっている丸テーブルと椅子。
忘れられない物で一杯です。
その気持ちがず〜と続いて、アンティーク屋に繋がりました。
画燈樹をしてから30年近く、ただただワクワクの連続でした。
その気持ちがあり 身体が動く以上アンティークから離れるなんて考えられませんでした。
体さえ動いていたら、はやろうがはやるまいがお店番は出来ます。
アンティーク屋なら薄暗い奥にお婆さんが座っていてもいいんじゃないかと思っていました。
歳を考えてそろそろとは思いつつ、やめる勇気がありませんでした。
でも、やめる時てくるものです。
やめようと思える時てくるものです。
不思議なくらいにあっさりと‼
でも、一度にかたずけられないので毎日少しづつ片付けながら その日を迎えたいと考えています。
最後のご挨拶はその時まで!
アンティーク屋はやめても、子供の時からず〜と心を奪われていた古い物への思いは、無くなる事はありません。
これからも私を虜にしていくだろうと思います。
だから何も変わらない事に気が付きました。
又、お友達とフランス、イギリスなどに行く時は必ずアンティークマーケットに出掛けるでしよう!
今までは、私が選んできた物をどなたかが喜んでくださるのを心のささえにし、
又その事がアンティ屋の醍醐味でもあったのです。
その点ではいくばくかの淋しさはありますが・・
これからは、私のためにワクワクして大好きな物に出会いたいと思います。
買わずにはおれないと思います。
日本での早朝の当時さんも、天神さんも大好きでした。
これからも、そちらへは出かけると思います。
子供の時に "何を幸せと感じ、何に心を奪われていたか" を大切にしたいとおもいます。
お店は無くとも、仕事はしなくとも、
私はずーと画燈樹でいたいのです。