画燈樹

アンティークのある暮らし。営業日は火木金土・・12時半から5時まで
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“おぼろ月よ”

2008-03-23 16:09:07 | Weblog
♪菜の花畑に入り陽うすれ~♪・・・
とゆう昔懐かしい叙情歌がありました。

昨日、私は 感動的でした。


画燈樹を閉めるのには少し早かったので、松浦さんに頂いた中原淳一の特集本を見てい、姉がいつも憧れていた「それいゆ」を思い出し あまりの懐かしさに時間を忘れて読みふけってしまい、気が付いたら日が暮れかかっていました。大変!おお慌てで 夕暮れの道を急ぎました。

黄色の菜の花畑を右手に見て 通り過ぎようとした時、 うっすらと陽がおちて 淡くうすいうすい水色の空に ぼんやりと 白い月が出ていました。
かすみが かかったような菜の花畑の上に、はかなげな 白い月は なんと “おぼろ月よ”の歌詞そのままでした。感動的でした。

私が動くままに おぼろ月はついて来ます。家の屋根に隠れたかと思うと 竹藪の間から顔をだします。
しばらくず~と 出たり隠れたりしながら 私と一緒に帰りました。
ほんの五分くらいで 薄い水色の空は、少し藍色に変わり おぼろ月も少しづつ黄色味をおびて来ます。
それでも月は ついて来ます。だんだんと空は濃い藍色に変わり、月はくっきりと高く大きくなりました。
右折したら月が見えなくなりました。
空は 黒に近い藍色と変わり、まわりの建物に灯りがつき もう夜に変っていました。
月は見付かりません。
気が付いたら なんとフロントガラスの右上に、まん丸の 大きな月が 濃紺の空にくっきりと 淡いオレンジ色に輝いていました。
あんなに はかない おぼろ月が少しの間で大きな満月になって、高い空に浮かんでいます。

しばらくず~と 車の前にいたけれど、もう一度左折したら もう月は見えなくなりました。
きっと後ろにいってしまったのでしょう。


菜の花畑のおぼろ月と、 色を変えながら 私について来た月と、空の色は 当分忘れられそうにもありません。

桜の木がピンク色

2008-03-20 02:51:01 | Weblog
昨日の事です。
まるで四月の陽気でした。 この前まで枯れ枝みたいだったのに、天神さんの たくさんの桜の木が 薄いピンク色に染まっていました。

「うわ~、もうすぐ 桜が咲くぅ~」

毎年そう思った時は、嬉しくてワクワクするのに なぜか昨日は すごく焦りました。

「あぁ~、もうすぐ桜が咲くぅ~
もうすぐ桜が散るぅ~。 どうしょ~!」

いったい私は 桜が散るまでに何をしようとしてるのか さっぱり分かりません。
何をそんなに焦ってるのでしょうか?

まだ桜は咲きもしてないのに もう散る時の事を考えてます。
いったい私は何をしなければ ならないのでしょうか?

全く心当たりがありません。
暫く考えてみましたが よくわかりません。

明日 もう一度ゆっくりと見てみようと思いました。

そして今日、朝から一日えらい雨が降っていました。
天神さんの桜が どうなっているか気になりました。

今日の桜は、雨の中で少し蕾がかたくなっている様な気がしました。
「あぁ~、まだまだ咲かない、 まだまだ散らない、大丈夫や~。桜は 私を待ってくれてる!」
そう思って 安心しました。

でも、いったい私は何をするために 桜に待ってもらわなあかんのか・・・

やっぱり 分かりませんでした。