画燈樹

アンティークのある暮らし。営業日は火木金土・・12時半から5時まで
Tel: 090 3708 8212

「そういう おばあさんに 私はなりたい」

2017-11-15 22:40:37 | Weblog
シワにもまけず シミにもまけず、

腰痛にも骨折にもまけぬ 丈夫なからだをもち、

欲はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている、

一日に必ずスプーンいっぱいの甘酒と 手作りの味噌汁をのみ、

携帯と鍵のありかを忘れず、

フランスの田舎のような藁葺きの小さな家に住み、

庭には薔薇やかわいい草花を咲かせ、

いつも綺麗な部屋にいて、

東に病気の姉あれば 行って看病をし、

西にさびしい友あれば 悲しがらなくてよいといい、

南に足が痛い母あれば 優しく足をさすり肩を抱き、

北に飲み過ぎた主人がいれば 「それはだめよ」と諭したげ、

楽しい家族や賑やかな仲間たちと 笑ったり時には涙を流し、

褒められもせず 苦にもされず、

そういうおばあさんに 私はなりたい。


お隣さんのフジバカマ(藤袴)

2017-11-06 20:06:27 | Weblog


 画燈樹のお隣に用がありありました。

呼びリンを押して 門扉の所で奥様が出て来られるのを待ちながら、お庭をのぞいたら 藤袴の花が夕暮れの中で揺れています。
やさしい色やこと。

 門扉に腕をかけて覗いていたら、奥様が出て来られました。
「藤袴がこの前はまだ蕾だったのに 綺麗に咲きましたね」

「この葉はいい匂いがしますよ」
と言って葉をちぎって揉んで 匂いを嗅がせてくださいました。

 あまり匂いがしないので、
二人で こすっては匂いを嗅いでみましたがそれほどでもありません。
奥様は首をかしげて 下の方の赤茶けた葉をちぎって又匂いを嗅いでられます。

 そして奥様がおっしゃるには「藤袴の葉を干して乾かしてから 匂い袋にいれ、
昔の男性がふところにそっと忍ばせ 女性のもとに通ったのだそうです。」

「女性じゃなく男性ですか、だから微かに匂うのも納得です。そう言われたら何だか高貴な匂いがするような気がします(笑)」
なんとも優雅で素敵なお話ですね。」

 私はちっとも知りませんでした。

奥様のかわいい顔と藤袴の花を交互に見ながら、
夕暮れの中で 
光源氏が懐に藤袴の匂い袋を忍ばせて 女性のもとに通う姿を想像して、
優雅で衣擦れの音さえ聴こえそうな気分になりました。

 源氏物語にこの様なくだりがあったのでしょうか。

このようなお話をして下さるお隣の奥様もとても素敵だと思いました。


イギリス blue & white

2017-11-04 14:01:46 | Weblog

ストレイナー(ドレイナー)
お魚やお肉をオープンで焼いたものを、この穴あきのお皿にのせてテーブルに出します。
余分な脂などをおとします。

何度かこのようなストレイナーに出会いましたが何故か下の受け皿はありませんでした。
なにか適当なお皿を敷いたのかもしれません。

オーブンから出した熱々のお料理を皆さんのお皿にサーブした後、このような素敵な図柄のストレイナーが出てきたら ますます食卓がはなやぎます。
1800年の終わりですから、遠い昔の 華やかな生活を想像してうっとりします。
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