画燈樹

アンティークのある暮らし。営業日は火木金土・・12時半から5時まで
Tel: 090 3708 8212

つけ睫毛

2008-12-28 03:00:21 | Weblog
先日、画燈樹に綺麗につけ睫毛をされた お客様が来られました。
お帰りになって、私の若い頃、丁度1960年代のファツションを思い出しました。

その頃も つけ睫毛が流行しました。(私は付けませんでしたが)
“つけ睫毛を制する者は、モデルを制す”何てことを言ってモデルでもない女の子達もバサバサとつけ睫毛を付けていました。

丁度その頃はアメリカンポップスが流行り、アメリカの青春映画に憧れ、フランス、イタリア、ドイツとたくさんの良い映画があり 胸をときめかせました。

ミニスカートが初めて流行った時は大人達は真っ青!
最初は 膝上5cm、それでも恥ずかしくて 膝小僧を出すのは勇気がいりました。
その内 10cm、15cmとだんだん上がっていって 最後はスカート丈30cm!!

その昔「青い山脈」の青春物語に胸ときめかかせた 戦中派のおば様方も、みんな みんなミニスカートをはいたしまつ(笑)。
次から次えと、めまぐるしい流行に押し流され・・・
でも何と おしゃれをすることの楽しい事、嬉しい事、
そんなこと今では 当たり前の事だけど、それまでは洋服もお仕立てが多く、雑誌を見てデザインを決めていました。

全ての事が新鮮で、あこがれでした。
男の子はと言うと、それこそおしゃれ等 何もわからず 裕次郎の真似をするのが関の山、どんな服を着てよいのか全くわからなかったのです。
この前 亡くなった石津謙介のデザインする「VAN」の洋服に若者は飛び付きました。それはアメリカのキャンパス スタイルです。

まあ、なんと男の子の可愛くて ステキに見えた事か!
やっと日本の男の子のおしゃれの幕開けです(笑)。
皆 意気揚々と町をカッポしていたと思います。

それなのに、家はまだまだ古い日本家屋が多く、テレビのホームドラマのテーブルのあるリビングに憧れました。

そして私も同様“路地の奥から ドブ板ふんで”(笑) 目いっぱい おしゃれして、さっそうと出かけておりました。

町全体が、いや日本全体がピカピカ光っていた様に思います。

今の様に物があふれていたわけではなく、どの店も どの店も客で賑わい、何でも飛ぶ様に売れた時代です。
そして 日本的な古い物は失われ、ちゃぶ台も消えてしまいました。

何でもありすぎはいけません。
足りないぐらいが ちょうどよい。