画燈樹

アンティークのある暮らし。営業日は火木金土・・12時半から5時まで
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下駄屋のおばあさん

2007-02-05 14:24:13 | Weblog
若い時、年輩の方々が 夏なのに足が冷える 膝が痛い 髪が少なくなった シミだらけになった 下腹が出る 等々聞くたびに「へぇー変なの・・」ぐらいにしか思っていませんでした。 最近、年を重ねるごとに「あ~ 母が言ってたなぁ、あの おばあさんが言ってたなぁ、」と どれもこれも思い当たります。 私が小学2、3年の頃 仲良し3人組の よし子ちゃん、まさ子ちゃんと私は ママゴトやお人形ごっこに飽きたら 下駄屋のおばあさんのところに行きました。 夏、下駄屋さんは ガラス戸を開け放し 土間には下駄や塗りのつっかけ が 台の上に並べられていました。 奥の方で おばあさんは、下駄の鼻緒をすえてはりました。 私達3人組は、その時代だから もちろん オカッパにかり上げ(ワカメちゃんの頭)をして、クレープのシュミーズに下駄ばきです。3人組はガラス戸に隠れて 首だけをだして、おばあさんを見ます 。お目あては、おばあさんのカツラです。そのカツラが めちゃくちゃおかしかったんです。まんなか分けで、真っ黒で、頭の上に乗ってるとゆうか 何とゆうか(ひょつとしたら、身内の髪を集めて おばあさんの手作りだったのかも・・)(笑) それを見ては クスクス笑い、だんだんとゲラゲラ笑い、又かくれては 大笑いし、30分以上は そうして笑いころげて遊びました。 何て ひどいことをしたのでしょうか! 最近私は、よく下駄屋のおばあさんのカツラを思い出します。 私も髪が薄くなって来て、本当にカツラが欲しいのです。今になって、心から「おばあさん ごめんなさい」と言ってます。 でも 思い出すたびに やっぱりおかしくて笑い、謝っては笑い、今も笑いをこらえて お腹がヒクヒクしています。(笑) でもね、本当に人のことは 笑えません。絶対に笑えません。いつは我が身です。 今、全身にふりかかる この災難をどう対処 したらよいのか、頭を悩ませています。 笑ってる場合じゃありません!!