近場で釣りしてきました。
オイカワ幼魚
ヤリタナゴ
国産種のタナゴ類の中では最もポピュラーな種で分布域は広く、殆どの種が絶望危惧種になっているタナゴ類としては生息地も多く残っています。しかし…
ヤリの特徴は長いひげと背鰭の軟条の間の黒斑。
ここのヤリは西日本由来の国内外来らしい。東京近郊では元々生息していたタナゴ類は環境の悪化でほぼ絶滅状態。首都圏では中国大陸産や西日本産のタナゴ類ばかりが見られるのが現状。ここのところコロナ茶番批判ばかりしてましたが、たまには生き物屋らしいことを書いてもいいでしょう。
環境省より
文章を長々と書き連ねるよりも図で示して貰うのはわかりやすい!
補足をしますと個人でも勿論気を付けるべきではありますが、漁協の放流したアユやヤマメに混じってカワムツ(西日本原産)やらフクドジョウ(北海道原産)といった侵略性の高い国内外来生物が広がってしまっているので課題は山積みだと思います。
繁殖力旺盛なカワムツとの競合がタナゴ(標準和名)やアカヒレタビラを減少させてしまっている要因の1つになっていると思っています。東北に入り込んだフクドジョウが元々生息していたヒガシシマドジョウを押しのける勢いで爆発的に増えています。
それとその辺の川に泳いでいるコイも中国大陸原産の国外外来生物。日本に元々生息するコイは風前の灯らしい。因みに錦鯉は中国大陸由来のコイを品種改良したものになります。中国大陸にルーツを持つ魚が日本の国魚になっているということになります。
外来生物であってもイネのように管理されていたり、チョウセンブナのように侵略性が低いものであれば、そこまで問題にしなくても良いかと思います。コイも庭の池で泳いでいる分には良いのですが…
コイはあの巨体で水草や虫を沢山食べてしまいますし、タナゴの産卵する二枚貝も食べてしまうようですので日本の川には居て欲しくはないですね。釣りしている最中にもコイが水路に入ってきて場を荒らされました🤔
釣り場にオンブバッタ
小難しいマニアックな話を書きましたが、釣りやガサガサやトレッキングといったフィールドワークは心の洗濯に持ってこいです😁