コブレンツから急行に乗り再び車窓からライン川を眺めながら中央駅に向かっていた。
旅行客だから現地の座席についても無知なのには仕方なかったけれど、どうやら私は他人の区間指定席に座っていたようだ。それなのに、そばでチケットを握っていたご婦人に、「まあ、私よりも
年長だわ、どうぞ座ってください」などと言っていた。
元のスペースで、「ピクニック気分だわね」「でもここがいちばん見晴らしがいいじゃない」とユーモアに乗じてくれるとドイツ婦人と
会話していると、「あなた、来なさい」と声をかけた婦人がいた。 「ドイツのシステムについてわかっていないわね、あなたはここに座れるわよ」と伝えてくれた。
私は指定席の指示をドイツ語で理解していなかったからだった。周囲には、ゆうゆうと独り占めしている客もいれば、席もなくてまだ空きスペースに1時間以上も座っているアラブ人もいた。
(荷物を上にあげれば、他の人が座れるじゃない)と悠然としている若い乗客を見ては、怪訝だった。
中央駅から電車で2,30分すると、地方のローカル駅であるかもようなクロンベルグという駅に着いた。車内にいた客も数えるほどで、ここにお城のホテルがあるだろうかと心配するほど寂れた駅だった。
雨も降っていて、タクシーも呼ばなくてはやってこない。通りかかったバスドライバーに訊ねたけれど、待っているうちにタクシーを捕まえることができた。(ホテルにどうして連絡しなかったのだろう。)
ゴルフコースがお城の周囲にめぐらされ、宿泊者が楽しんでいた。
8月25日ときどき小雨も混じり、今10月20日に綴るような気温だったでしょう。戸外の空気を浴びながらお茶を楽しむには、いささか寒く、8月という夏のイメージは
、アジア人の私には多少の忍耐加減も必要で、部屋の中で遅いランチを注文すると、メニューが異なった。 お城ステイは、夏場のハイシーズンにかぎるのだろう。
馬屋
書庫を覗くと、住んでいた過去の人物がそこにいるかのように、当時の息が感じられそうです。
フレンチは、物足りなくて・・・選び方の問題でしょうか。現地の魚で、衣の歯ごたえ具合は数センチの身でも楽しめたけれど、野菜食材の姿も見えず、歯ごたえに堪えないのには、なんとも食べた気がしなくて満足とは言えなかった。・・・・・写真付きではない活字のメニューに、どんなお皿が運ばれてくるかわからず、後で説明されても、「そうですか」と返し、有無も言えないから、仕方がありません。生クリームを隠し味ベースに効かせたような味に思われた。 「たくさん食べられないから」のひとことがこうした結果になったのかもしれません。コーディネーターが決め上手だったけれど、ARAMA! 因みに、ディッシュの皿以外は、店の心付け。とはいうものの、旅行中に家庭料理を食べていれば、こうした感想も生じなかったのかもしれません。外食は、日常から捉えた非日常エンタメ要素を楽しむ場であるかもしれません。
次回は、自分の好みをきちんと、わかるように伝えよう。 食材の旨味をひきだす温かい料理が食べたい、とか。お洒落にすれば、全てがオフレンチとみなされるのは、どうも好かないのが私の本音でもある。
まあ、懐石料理も旅行者にはおフレンチバージョンに見えるかもしれませんが。
家でできそうもない料理の食事を摂りたいけれど、これも多分に懐相談かもしれない。ただ、代価に見合った満足料理に、どこで遇うでしょう。時たま出かけるお店を思い出していた。
周囲を歩いて楽しめる。