ふうてんの猫の猫耳東風的フリチベ生活

働きながら和製MBAと工学博士取得をしていた自称苦学生バックパッカーの日記。
今は学位もとって大阪で技術戦略考えてます

若者の敵、民主党

2005年09月08日 | 政治・経済・社会現象
今日は選挙に行ってきました。
前回の選挙では自民党か民主党か悩んだのですが、今回は確信を持って自民党に入れてきました。

タイトルの若者の敵民主党ですが、僕は学生の頃は、民主党の支部に行って管直人氏の話を聞いて、民主党に政権を取ってほしいなぁと思っていたのですが、社会人になって大人の世界を知ると、民主党って我々の敵ジャン?! と思うようになりました。

民主党の支持母体が労働組合なのはみなさん知っての通りです。
組合が強い会社では、
「おい、若手、朝マックおごってやるから、明日の朝は民主党様のビラ撒きな。」
と言われて、早朝出勤する人たちに民主党のビラまきを無償(朝マックはあるのかな?)で強制的にやらされたり、選挙になると民主党の事務所で強制労働させられたりしていたそうです。
一応、建前は自主的な参加ということになっていますが、「いきたくありません」というと、「では、代わりの人を職場から出してください」といって、職場で一番立場の弱い新人たちを、強制的に狩り出すと言う悪行を行うようです。

選挙日には労組から自宅に電話かかってきて「選挙に行きましょう」としつこく言われるありさまです。どこぞの宗教団体みたいなことをする政党ですね。
また毎年ボーナスの時には政治闘争基金という名前でお金を天引きされて、民主党に流れていったりします。

まぁ、それは労働組合の内部での話をしても、民主党が労働組合を母体にしている以上、若者の敵にならざるえません。

郵政民営化に、公務員たちの反対を後ろ盾に、国会で反対したのが、今回の総選挙のそもそもの起こりで、本来なら民主党は郵政民営化を支持すべきでしたが、労組母体ではそんなことはできません。

もし民主党は若者の敵じゃないと思う方が読んでいたらちょっと考えて見てください。
最近は公務員の人件費削減で、アルバイトや一年の契約で雇ったりしています。

あなたが図書館に行った時に、若い図書館司書さんと、中年の司書さんがいました。
片方は年収300万円もいかない、大学で司書はとったけど、公務員圧縮のあおりで、単年契約で働いているフリーター
片方は、公務員生活20年以上の大ベテラン。年収はそろそろ1000万円の大台にのるころでしょうか?

さて、図書館閉鎖や人員圧縮になったときに、民主党が守ろうとするのはどちらの人でしょう?

もちろん、大ベテランの組合員であるおばさんで、民主党の支持母体である労組にいれてもらえないフリーターたちは、民主党の政策では二の次、三の次になります。

でも、一生懸命働いているのは、若い人だったりするんですよね。

こんな例は偏った一部に過ぎない!! と思いますか?


では、少子高齢化で、子供を生まない人が増えているといわれていますが、その理由の一つに、働く女性が求めるような保育園がないということが言われています。
キャリアウーマンの多い東京都では、保育園が質と量ともに足りません。

ところで東京都の都営保育園ともなれば、公務員なので、40歳の保母さんは年収800万円ぐらいは余裕で行くそうです。
でも、この保母さん。偉大なる公務員さまなので、残業はしません。
ですから、この保育園、基本的に時間外(午後6時30分以降)では預かってくれないそうです。これでは、一線で働く女性の方々は一線を退かざるえません。

ところが、これを民営で行うと、大卒の若い人が公務員の半分の年収で保母さんをやってくれます。
当然、民間人ですから、時間外でも預かってくれて、お母さんたちも自分の仕事をすることができます。
でも、民主党では公務員の人たちの生活を守りますから、保育園民営化なんて民主党政権では夢のまた夢です。

東京では、公立教育に対する信頼が低いので多くの親は私立へ入れたがります。
教育改革ってのは、結局のところ、子供の人生を預かるに足りない教師を解雇しないと成功しないと思うのですが、民主党は絶対にそんなことはさせません。

というような理由で私は民主党が若者の敵だと思っています。
(共産、社民は国民の敵ね)
別に自民党が若者の味方というわけではないと思いますが、団塊の世代が持っている既得権益にメスをいれてくれそうなのは、民主党ではなくて、自民党だと思います。

大企業にしてもリストラをしたりして、人を出さないと若い人を採用することができないわけですから、給料や能力に見合わないなら解雇もやむなし、という発想の方が、若者にはチャンスがあります。
労組・民主党的に「既に大企業の社員や公務員になって労働組合にいる人たちの雇用と賃金を守るため、少ない賃金でフリーターを使いまくろう」
という方法では若者は救われません。

弱い労働者であるフリーターやパートタイマーという労働形態では民主党の支持基盤の連合には加入できません。
連合系の労働組合には大企業や公務員が加入している、ということの意味を、若い人で民主党を支持している人には考えて欲しいと思います。


民主党が労組と手を切って、まともな政党になって日本を改革してくれますように