ツバキ科 ヤブツバキ
古くから日本人にはお馴染みだったようで、江戸時代にはかなりに新品種が作られたようです。武家社会では花びらがサクラのようにはらはらと散るのではなく花びら通しが根元で合着している合弁花故まとまって落ちます。首が落ちる事を嫌ったその世界では屋敷には植栽しなかったとか・・・
この状態が花が落ちた後に残ったメシベの姿です。これから種が出来、搾り取る椿油は日本のオリーブオイルと言われ酸化しにくく非常に優れた油です。木材も機密で固く印鑑や将棋の駒などに利用されていました。この椿や同じツバキ科のヒサカキなどの灰はある実を含んでいる加減で染の世界ではベニバナ染めやアカネ染めになくてはならない物だったようです。今現在科学の進歩で灰を利用しなくても発色をよくする方法は幾らでも有るのですが昔の人は何故そんな事を知っていたのかたいつも感心しきりです。
爪痕
何時もこのコーナーにコメントを入れていただいている「さんぽ」さんの情報で初めて知りました。ツバキの下の花びらに付いている穴の原因です。何とメジロが花びらに止まって蜜を吸うのでその止まった爪痕が丸く残るのだとか・・・矢印を付けておきましたが分かりますか?そんなにたくさんある訳では無いのですが綺麗な丸になっています。知らないことが分かるってなぜか得した気分です。「さんぽ」さんありがとうございました。
18世紀に日本のツバキは欧米に渡り西洋ツバキと呼ばれたそうです。
19世紀にはシーボルトらにより「冬のバラ」としてヨーロッパに紹介されたそうです。
ツバキは国際的に認められているですね。
冬のバラとは言い得て妙ですね。確かにバラのような雰囲気が有ります。