この処の陽気で、すっかりカタクリも花を落として実りの段階へ移行しています。少し静かになった森でギフチョウの産卵確認をして見ました。
ヒメカンアオイの葉裏に産み付けられたギフチョウの卵です。
卵は、約5cm大の葉が2~3枚以上ある株に産み付けている様子です。
毎年、この輝きを見るとホッとするのです。まさに真珠色です。
この様な葉裏がエンジ色になっている葉では、見つかりません。何か理由があるのでしょうか?
葉の大きさや集合状態は良いのに、模様のある葉ではほとんど卵が見つかりません。何故でしょう?
葉模様のある葉でも産卵を確認しました。無地柄の葉であることが多く、珍しいと思います。
1時間余り、25か所ほどの場所で産卵確認が出来ました。暑い夏に向かって元気にムシャムシャカンアオイを食べて、立派な蛹になってほしいものです。一度でも良いから、落葉の中の蛹を見つけて見たいものです。新緑の森の中では、ササユリが芽吹き出しています。これもまた楽しみな事です。
続編
今年、ウスバサイシンの葉を10株ほど確認しました。昨年は、気が付かなかったです。ウスバサイシンはヒメギフチョウの幼虫の食草と言われています。ヒメギフチョウは、岐阜県飛騨の上宝村にて生息が確認されていたようですが、その他では目撃例が無い様です。
もう1箇所、気になっていた岐阜市東部にも行って来ました。先週に成虫の飛翔は確認しているので産卵もしているはずとヒメカンアオイの群生地に行くと、しっかりと葉裏に『森の真珠』がありました。全部のエリアではありませんが13箇所で産卵を確認しました。毎年、増えて行くことは嬉しい限りです。ただ、1箇所ついては、私が今まで一度も見た事の無い産卵状況でした。
何と!ヒメカンアオイの葉の表側に卵が産みつけられていました。いったいこのギフチョウはどんな理由があったのでしょうか?謎です!?
拡大画像です。まったく異常性のない卵の様に見受けられます。このまま問題無く孵化して欲しいものです。
本当に毎年の事ですが「森の真珠」に癒されています。
葉の表側の卵には、虚を突かれて、びっくりと同時に笑うしか出来ませんでした。
ササユリが開花した時には、良い連絡が出来ると思います。
ヒメカンアオイの葉の表も表にも森の真珠。
今年も皆さん元気に孵化にこぎつけてほしいものです。
ササユリの様子もありがとうございました。