アラ?こんなところにご飯粒??
アオカモジグサの茎の様なところ(稈・カンと呼ばれます)に白いご飯がくっついているように見えました。何だろう?とよく見てみると糸のような物がモジャモジャとついています。一粒が長さ3mm幅1mmくらいです。全部で2cmくらいの大きさです。何かの卵かなあ?と写真に撮り、調べてみてもわからない。飼育したほうがいいと聞き、翌日採取してきました。6月1日のことです。
苦手な方は目を閉じてください!
6月5日の朝に羽化しました。ケースの中にウジャウジャいます。動きが早いのでフタを開けて1匹出すなんて到底無理!!冷蔵庫に入れるといいと聞き、1日冬を過ごしてもらい動きが鈍ったところで写真が撮れました。すぐにチャカチャカ動き出すので戦いました!!
3mmの成虫です!
なんとか撮れた1枚です!!アオムシコマユバチによく似ていますが、はっきりとしたことは分かりません。分かる方お教えくださいm(_ _)m
コマユバチの仲間は寄生蜂(きせいばち)と呼ばれます・・・ここからエイリアンの世界がはじまります・・寄生蜂の親は幼虫(寄生される被害者)に卵を産み付けます。(アオムシコマユバチの場合はモンシロチョウの幼虫アオムシに産み付けるわけです)卵は幼虫の体内で孵化して幼虫を栄養にしながら成長します。大きくなったら幼虫の体から出てきて(エイリア~ン!)すぐに繭を作ります。(この状態を採取したと思われます)その後数日で羽化して飛び去っていきます。寄生された幼虫はコントロールされていて、最後まで生き続けコマユバチの成長を助ける行動をとるんだそうです!ココがいちばん怖いところ!!
繭はキレイに残っています!!
羽化した後の繭は穴が開いてたり割れてたりするのかと思ったら、キレイに横に切ってフタを開けるようにして出たんですね~~!!
可愛らしい名前の割にはなかなかのものと思っています。
イモムシは自分自身は蛹化できないそうです。
カマキリとハリガネムシの寄生の話を思い出しました。