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若干ネタばれ注意。

2005年01月25日 | 映画
【スイミングプール】
これはまた難解な。
正直わからないところも多いので、
自分で感じたことを率直に。

イギリス人の女流作家が編集者の南仏の別邸で、
その娘と同居する事になる。
若く奔放な娘と、枯れて陰鬱な作家の生活は、
事あるごとに摩擦を生じ、やがて殺人が…。

【リプリー】(【太陽がいっぱい】は観ていない)を
彷彿とさせる設定である。
陽のジュード・ロウと陰のマット・デイモン。
陰陽が交わるところに殺意あり。

この作品で、リュディヴィーヌ・サニエは本当に太陽のようだ。
若々しく日焼けした肉体。完璧すぎない胸。
鋭角で大人のようにも子供のようにも見える顔。
水をたたえたプールと太陽の反射が若さを引き立たせる。
それに対し、シャーロット・ランプリングは
当初から陰の雰囲気をだしまくる。
視線だけでどう考えても明るい性格ではないと思わせる。
こんな二人が同居し、さていつ事件が起こるのか。

なかなか起こらない(笑)。
話が進むにつれて解って来るのは、
二人とも陰、もしくはサニエが陰でランプリングは陽(?)だと言う事だ。
この映画はその雰囲気と、
最後のどんでん返しまでの伏線の為にあるのだ。
2回観る勇気があるなら観る価値は十分にある映画だと思った。

が、オチとして、
最終的には作家の創作過程、物語の中の話(だと思う)の様だが、
これだけの力量と、キャスティングが出来るなら、
そんな夢オチに近い終わり方より、
ちゃんと事件を描いて欲しかった気はする。
大体、実際に映画の中で出来上がった本が出版されても
あまり面白くなさそうだし(笑)。



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