二十歳のころ、人生75年三分説なるものを考えていた。当時の日本人平均寿命が
大体72歳位だったので、丈夫な私はちょっと多めに75歳まで生きるとして、
そのうち最初の25年は学びの時期、真ん中の25年が働いて蓄える時期
そして残りの25年で楽しく余生を過ごす考えだったが、甘かった。
残りの25年の時期にとうに突入したのだが、いまだ働いている。
計画は大幅に狂い、まだまだ楽隠居は全く見えてこない…
のが情けないが現状だ。
こうなれば100歳まで生きるしかないか……。
この日はちょっと離れた公園に冬鳥を見に出かけた。
川を泳いでいるのは最近増えたカワウ
でも元からいるアオサギやコサギの方が強いようで、
餌を探していると先輩たちに追い払われてしまうようだ。
枝先にメジロ、シジュウカラ、エナガ、コゲラなどの群れがやってきた。
エナガは高い木の枝から降りてこない。
コゲラも何羽かいるようだ。
ちょっと歩いていたらイカルやジョウビタキもいたのだが、やはり近くまで降りてはこない。
地上をちょろちょろしているのはアオジ
カメラマンたちが何人か集まっているので覗いたら、アカハラがいた。
よく目を凝らしてみると倒木の陰から黒い鳥が頭を出している。
うん?これはクロジだ。
警戒心が強いのか少しずつ顔を出してきた。
やっと上半身だけ見せて
えいやっと全身をお披露目。
つぶらな黒い瞳がなんともかわいい
人が増えてきたので場所を移動。トラフズクが去年も来ていた川沿いの場所を覗いたら
竹藪の中でじっとして夜を待っているトラフズクを見つけた。
よく見るとちょっと上にももう一羽いるのだが、わかるだろうか。
暫らく目を開いてくれるのを待ったのだが、この日は期待に応えてくれなかった。
この辺で。