年の瀬も押し詰まって、待望の探鳥のシーズンがやってきた。
一般に鳥は渡り鳥と留鳥の二つに分けられる。日本でみられる525種の
36%が留鳥であとは渡り鳥となる。さらに渡り鳥は夏鳥と冬鳥、迷鳥
旅鳥に細分され、そのうち冬鳥は22%になるという。
夏鳥は南の国から日本にやってきて、繁殖する渡り鳥なので綺麗な囀りを
聴くことができる。 それに対して,冬鳥は繁殖地の北の国から日本に
子連れでやってくる。当然繁殖行動はしないので普通には囀りを聴くことは
できない。 が、その分色彩の豊かさでは夏鳥に勝っているように私的には思える。
特に信号色3兄弟と私が勝手に呼んでいるルリビタキ、ベニマシコ、マヒワは
探鳥地で出会うととてもうれしい鳥たちだ。
さて今シーズン初めての北本はどうだろう。なおhpはここにある。
ふれあい橋を渡った先に看板がある。詳しいマップはPDFファイルとしてここに。
12月の下旬、公園はすっかりセピア色の世界になっている。
私の訪ねたのは午前8時を少し回ったばかり、高尾の池は氷が張っていて
見慣れたカモたちの姿は見られない。葦の陰に隠れるようにじっと佇んでいるアオサギ。
真っ赤なカラスウリの実が眩しい。
早速迎えてくれたのはジョウビタキの♀だ。警戒しているようだ
少し近づいたらそっぽを向かれた。
飛ばしてしまった。ごめん!
葦原に隠れていたジョウビタキの♂
メダカのT字路付近はこの時分には葦が刈られてすっきりしている。
カシラダカ、アオジ、ホオジロが今年は少ないようだ。
ムラサキシキブの実
園内をいつものように右回りに回る。高いところに巨大なスズメバチの巣を見つけた。
子供公園の方まで足を伸ばした。藪の中を動き回っているのはアトリのようだ。
警戒すると一斉に茂みから近くの枝に飛び上がる。
ホオジロを見つけた。
この季節でも囀っている。
撮っていたら気配を察したのかこちらをジロリ
かなり高い上空にパラグライダーが浮かんでいた。この寒空の中ご苦労さん。
葦原の中からはたくさんの鳥たちの地鳴きが聞こえてくる。
お馴染みのスズメ、シジュウカラ、カシラダカ
セグロセキレイもいる
梢にはこれもお馴染みのシメ
茂みの中をせわしくエナガが動き回っている。なかなかじっとしてくれず
やっと撮れたのがこの一枚。
まだ色を残していた紅葉
今回信号色の冬鳥には会えなかったものの、珍しいものを三つ見ることができた。
一つ目はオオハナワラビ。よく見かけるフユノハナワラビとはよく似ているが
葉先がとがっている、葉の色がやや濃いなどの違いがあるそうだ。
二つ目はジョロウグモの卵塊
卵塊はコゲラの餌にされてしまい、生き残るのは少ない。
三つめははじめてお目にかかった冬虫夏草。
生きている蛾に菌が寄生してゆっくりと成長しているのだそうだ。
この辺で。