野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

年の瀬に北本自然観察公園を訪ねる

2018-12-23 06:34:17 | 探鳥

 年の瀬も押し詰まって、待望の探鳥のシーズンがやってきた。

一般に鳥は渡り鳥と留鳥の二つに分けられる。日本でみられる525種の

36%が留鳥であとは渡り鳥となる。さらに渡り鳥は夏鳥と冬鳥、迷鳥

旅鳥に細分され、そのうち冬鳥は22%になるという。

 夏鳥は南の国から日本にやってきて、繁殖する渡り鳥なので綺麗な囀りを

聴くことができる。 それに対して,冬鳥は繁殖地の北の国から日本に

子連れでやってくる。当然繁殖行動はしないので普通には囀りを聴くことは

できない。 が、その分色彩の豊かさでは夏鳥に勝っているように私的には思える。

特に信号色3兄弟と私が勝手に呼んでいるルリビタキ、ベニマシコ、マヒワは

探鳥地で出会うととてもうれしい鳥たちだ。

 

 さて今シーズン初めての北本はどうだろう。なおhpはここにある。

 

 ふれあい橋を渡った先に看板がある。詳しいマップはPDFファイルとしてここに。

 

 12月の下旬、公園はすっかりセピア色の世界になっている。

 

 私の訪ねたのは午前8時を少し回ったばかり、高尾の池は氷が張っていて

見慣れたカモたちの姿は見られない。葦の陰に隠れるようにじっと佇んでいるアオサギ。

 

 真っ赤なカラスウリの実が眩しい。

 

 早速迎えてくれたのはジョウビタキの♀だ。警戒しているようだ

 

 少し近づいたらそっぽを向かれた。

 

 飛ばしてしまった。ごめん!

 

 葦原に隠れていたジョウビタキの♂

 

 メダカのT字路付近はこの時分には葦が刈られてすっきりしている。

 カシラダカ、アオジ、ホオジロが今年は少ないようだ。

 

 ムラサキシキブの実

 

 園内をいつものように右回りに回る。高いところに巨大なスズメバチの巣を見つけた。

 

 子供公園の方まで足を伸ばした。藪の中を動き回っているのはアトリのようだ。

 

 警戒すると一斉に茂みから近くの枝に飛び上がる。

 

 ホオジロを見つけた。

 

 この季節でも囀っている。

 

 撮っていたら気配を察したのかこちらをジロリ

 

 かなり高い上空にパラグライダーが浮かんでいた。この寒空の中ご苦労さん。

 

 葦原の中からはたくさんの鳥たちの地鳴きが聞こえてくる。

 

  お馴染みのスズメ、シジュウカラ、カシラダカ

 

 

 

 セグロセキレイもいる

 

 梢にはこれもお馴染みのシメ

 

 茂みの中をせわしくエナガが動き回っている。なかなかじっとしてくれず

やっと撮れたのがこの一枚。

 

 まだ色を残していた紅葉

 

 今回信号色の冬鳥には会えなかったものの、珍しいものを三つ見ることができた。

一つ目はオオハナワラビ。よく見かけるフユノハナワラビとはよく似ているが

葉先がとがっている、葉の色がやや濃いなどの違いがあるそうだ。

 

 二つ目はジョロウグモの卵塊

 卵塊はコゲラの餌にされてしまい、生き残るのは少ない。

 

 三つめははじめてお目にかかった冬虫夏草。

 生きている蛾に菌が寄生してゆっくりと成長しているのだそうだ。

 

 この辺で。