野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

奥日光を歩く

2017-08-13 17:34:27 | 植物園

 盆休み、一泊だけの日光旅行へ出かけてきた。今回は定番の

歴史旧跡には一切寄らず、植物園と戦場ヶ原のハイキングだけが目的だ。

 

 高速に乗って二時間足らず、市街地を抜け開園まもなくの日光植物園に到着。

 2004年以来何と10回を超える来園になる。飽きもせずよく来たものだ。

今回はおととしの夏以来2年ぶりになる。

 

 入園料は大人400円。咲いている花の数は季節によって異なるが、花の少ない

真夏でも80種類近く見ることが出来るのが嬉しい。詳細はこちら

 

 早速出迎えてくれたのはタマアジサイとシラヤマギク

 

 

 コバギボウシも可憐な花を咲かせている。

 

入口すぐに咲いていたシデシャジンは山地に咲く花、やや終わり加減なのが残念。

 

 これは初見。帰って図鑑で調べてガガイモ科ツクシガシワとわかった。

分布は本州の中国地方以南とある。

 

 園内にたくさん咲いていたホツツジ。1000m以上の山地に咲く花だけに

山で見るよりはちょっと容姿が劣るように思われる。

 

 お目当てだったキレンゲショウマは見頃はあと少し。

 

 園内のシンボル的な建物、実験室。赤い屋根の向こうには運が良ければ

二百名山の一つ女峰山(にょほうざん)が見える。

 

 園内をたくさん飛んでいたアキアカネ。花はコオニユリ

 

 ヒヨドリバナ

 

 アキノタムラソウはやや終わりかけていた。

 

キク科のオタカラコウ

 

 既に実をつけた花もある。

トチバニンジン

 

マムシグサ

 

 日光植物園は日光市街の外れ、旧田母沢御用邸の傍にある。南は大谷川、

東は田母沢川に挟まれていて、園内のあちらこちらに小川が流れている。

 

 湿地や水辺に咲く花も多い。ミズバショウ池にやってきた。

 

サワギキョウ

  

 

 ヌマトラノオ

 

 オゼコウホネは普通のコウホネと違って、葉を水面に浮かべ

また花の中央は赤くなる。

 

これも湿原に多いクサレダマ。黄色い花はすでに終わって実をつけている。

(尚この後行った戦場ヶ原ではちょうど花が盛りだった。)

 

 

 田母沢川。川を遡ると寂光滝、裏見滝が現れ、女峰山の登山口に至る。

 

 川にかかる通御橋(かよいみはし)の前で引き返す。 

 タカトウダイ

 

オオガンクビソウ

 

 大正天皇由緒地にあった池

 

その南側、大谷川の対岸に含満ヶ淵(がんまんがふち)がある。

数を数えるたびに違ってしまうという伝説のある並び地蔵。百体あったといわれているが

現在は見られるのは70体ほど。

 

  大谷川に沿って歩くとフシグロセンノウがそこかしこに咲いていた。

フシグロセンノウは夏の終わりごろに咲くナデシコ科の花。オレンジ色が良く目立つ。。

 

 オミナエシと対をなすオトコエシ

 

 たくさんの虫を集めるシシウド

 

 初秋に咲くハギの花とワレモコウ

 

 

 

 これはうれしい花に出会えた。ミズタマソウだ。この花は下から先上がって行くので

上の方にはまだ白い小さな花が咲き残っている。

 

 奥多摩や奥秩父の山でよく見かけるマルバタケブキ

 

 おまけは園内で出会った虫たち。名前がはっきり分からないのが情けない。

マドガ(窓蛾) 

 

 ダイミョウセセリ

 

 キタキチョウ。

 ここまでは図鑑を頼りに同定できた。ここから先は……。

 

 ヒナバッタに似ているが自信は全くない。 

 

見た目からしてアカガエルだとは思うのだが……。

 

 イナゴの仲間としかわからない

 

 在園時間は2時間、あっという間だった。ここはいつ来ても、私にとっては

タイムスリップしたような時を過ごせる不思議な場所だ。

 

  次回は戦場ヶ原。今日はこの辺で。