FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-01-20 17:05:03 | クライミングレッスン報告
1月14日(祝)
メンバー:シンシン(小5)、タイゴ(小4)

二人とも午前と午後の2コマでレッスンを受けにやって来た。

シンシンは1年生の時からクライミングに来ている。
中学受験をすることになって、4年生くらいから塾通いの日々となり、クライミングにあまり来られなくなった。
でもクライミングは大好きらしく、レッスンに来ると「クライミング楽しい クライミング最高」と一度は必ず叫ぶ
彼が前回のレッスンに来たのはいつだったろう。昨年の6月くらいだったか・・・?
でもその時には「塾ばっかでやんなっちゃう・・・けど、俺も行きたい学校だから」と現状に納得している様子を見せていた
今日も基本練習中「やっぱクライミングって楽しいな~」とシンシン。そして、ポツリと「もうちょっとやりたかったなぁ~

シンシンの気持ちもよく分かるよ。でも、受験はシンシンも納得して決めたことなんでしょ?と言うと、頷いていた。
人生は、長い。
今は、家族で決めた自分の目的に向かって頑張ろう 
幸い小さい頃から習っているから、基本的なことは身についているよ
中学校に入ってからガンガンやれば、きっと追いつく

今日はお父様も一緒にいらして、「可哀想なんですけど・・・。今年一年はボチボチといった感じで続けることになると思います。」
なかなか、悩ましいですよね。
ただ一つ言えることは、何を行うにしても、子ども時代に厳しい状況を潜っておくことは必要なことだと思います。
受験にしろ、スポーツにしろ。
努力を学び、人生における耐性を養う。
これは必ずや子どもたちが人生を生き抜く「力」となってくれると信じます。


今日は彼が「楽しい」と感じるグレードをたくさん登った。
忘れないように、リードクライミングの練習はしっかりしたけどね。
ストレスが少しは解消されたかな~?

最近レッスンに参加し始めたタイゴ。
本人は上達したいという意識がかなり強い
その意気込みが登る時に空回りしてしまうのか、ついつい冷静に考えるより先に、ワンムーブワンムーブを力いっぱい動いてしまう

それを改善するためには複数のテクニックについて注意を払わなければならないのだが、ひとつずつなおすようにしたほうが本人も意識しやすい
そこで、しばらくの間は足置きを徹底して注意することに

だいぶ良くなったよ
自分だけで登る時も、この注意点をしっかり意識してね



<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-01-18 13:14:54 | クライミングレッスン報告
1月13日(日)
メンバー:カツラ(小3)  

今日は午後の2コマに一人ずつ。
昼過ぎからのレッスンはカツラ。

マンツーマンなので、基本のフォームや体の使い方を少し丁寧に
彼は「フリーダム」というボルダリングジムのスクール生なので、ボルダリングはそちらのほうで思い切り楽しんでいる。
なので、パンプでのレッスンでは、ルートを主に練習してもらいたい。

ルートのテクニックをしっかり自分のものにするのは、時間がかかる。
よく、ボルダーでは二段だの三段だのといった高グレードが登れているのに、ルートでは10台がやっと・・・というようなケースを目にする
これはルートとボルダーでは、登りきるために使うテクニックやメンタルが微妙に違うとともに、フィジカル的にも求められるものが異なるためである。
もちろんこの二つは車の両輪のような関係にあり両方を高めていく努力は必須であると思われるが、その場合、ルートの技術がボルダーより先に習得されたほうが両立しやすくなるようだ


特にユースの公式大会はルートである。
これは、”成長期の競技”ということへの配慮とともに、技術習得という面から見ても、そして「クライミング文化」という観点からも肯定されるべきであると思われる。
ボルダーの技術のみが先走って完成されてしまった場合、ルートの技術を伸ばすことにはかなりの努力を要する
けれど、子どもたちは大抵ボルダーが大好き 放っておけばボルダーに一目散だ
もし公式大会がボルダーになってしまったら、ルートというクライミングスタイルは廃れてしまうのでは?と懸念される
現行は大切な大会がルート競技だからルートへのモチベーションも湧き、取り組んでいるうちにその面白さも分かって来る、というケースが多いのではないだろうか?


さて、カツラに「ボルダー、どうする?」と聞いてみると、基本練習の後はすぐにルートでも良い、と言う。
なので、今日はルートをたくさん登ってもらうことに
前回、ママがビレイレッスンを受けてくださったので、今日はママにもビレイの練習をして頂きながら注意点を追加。

ママのビレイで5.7までのグレードのルートを全部登った

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-01-16 14:01:45 | クライミングレッスン報告
1月12日(土)
メンバー:コージン(小4)、りょーた(小5)

「今年の目標」を記入してもらい、準備体操とストレッチ。今日はりょーたがリーダーだ
その後ボルダーで基本練習を10種類。
熱心に通う二人は基本的な動きが順調に身について来て、初級で学んでもらう動きでやっていないのはあと一種類を残すのみとなった

ムーブの種類の学習では、クライミングを習い始めたばかりのコージンが「ガストン」を学ぶ
りょーたは初級で学んでもらうものは全て理解していた

今日はルートでやることが多いので、すぐにルートエリアへ移動

今日、コージンはどうしても登りたいルートがある。
前回、苦労の末ムーブを固めたダイヤモンド壁の黄緑10a。手足限定でトライしている。
ルートエリアへ移動して、真っ先にトライ
「登れるかな~」と不安そうだったが、いざ取りついてみるととてもきれいにこなれた動きを見せ、スーッと実にスムーズに登った
この前2回練習し、あまり間をおかずに次の週にトライ出来たことが勝因だね

その後も絶好調
100度壁の10aも手足限定でオンサイトした
毎週レッスンを受けるようになり、着実に技術力が上がって来たね

りょーたはトップロープで10bにトライ中
センスも良く、体格にも恵まれていることも手伝って、今日は2本トライして2本ともオンサイト
そろそろ技術面を進めて、リードクライミングに入ったほうが良さそうだ。
そこで、今日はトップロープのビレイの仕方を練習してみる。
お父様が以前ビレイレッスンを受けてくださり、一緒に自主練習をすることが多いせいか、初めてなのにスラスラとビレイの手順をこなし、今日は仮合格
次回、確認テストに受かれば合格だ

ご家族の協力の姿勢が子どもたちの上達に多大な影響を与えることを再度実感した今日のレッスンだった

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-01-15 13:31:00 | クライミングレッスン報告
1月11日(金)
メンバー:ユキちゃん(小4)、コーヘイ(中1)、ともちゃん(中3)、ユイちゃん(高1)

受験生のともちゃんがレッスンにやって来た
彼女は受験勉強の合間にも定期的にレッスンにやって来る。
受験、という空気の中にありながらも自分のペースを守り続ける彼女は、時間の使い方が上手いと同時に自己が確立しているのだろう
これはなかなかスゴイことだ


今日は楽しんで簡単なルートをたくさん登ってもらおう。

もともと運動があまり得意でない彼女。
「最近全く体を動かしていないんです」と言うので、一番簡単な5.5から登ってもらったが重心の位置などの基本的な点はなかなか良い
自転車と同様、一度身についたクライミングの技術は体が忘れないものなのだな~と、しっかりした基本技術を見につけさせてあげることの重要性を改めて思う。
今日は5.5~5.8までを7本くらい登った
ストレス解消にもなったかな?

お手伝いをして野菜を切っている最中に指を怪我をしたユキちゃん。
まだ怪我が治っておらずに今日も全く気合いが入らず
で、登っていない10cにトップロープでトライ。
ちょっと遠い部分があり、ちびっこは飛びつかなければならないのだが。。。
怖がりのユキちゃんは、トップロープでも飛べない
気合いの入らない今日は、ますますダメダメ
また今度ね

しばらくボルダーを中心に練習していたユイちゃんは、今持久力が全くない。
そろそろ持久力のトレーニングにシフトして行こう。
以前登れたツナミの黄色?11dを久しぶりにやったら、3回もテンションが入った
しっかりトレーニングして行くメンタルを身につけたいね。

今までパートナーに困り、自主練習がなかなか思うように出来なかったコーヘイ。
最近、タクミと定期的にトレーニング出来る環境が作れるようになって、やっとルートでのトレーニングを開始。
若い彼らは少しトレーニングを始めると体の反応が良く、すぐにパフォーマンスが上がる
少し前はボロボロだった12c緑?を今日はすんなり再レッドポイントした

以前、スポーツ科学の本を読んでいたら、「若い選手は、トレーニングをさせれば誰が指導しても競技力はある程度上がる」というような内容が書いてあり、なんだか少しがっかりした記憶があるが、中学生になった子どもたちを指導していて、「確かになぁ~。。。」と思うことが良くある。
ある程度の競技力は誰が指導しても上がる。。。ならば、私にしか出来ない指導を追求しよう
それが、私の仕事の真価となるのだ。


<レッスン日誌>ビッグロックスクール

2013-01-13 11:28:51 | クライミングレッスン報告
1月9日(水)
メンバー:リュウくん(小4)、リノちゃん(小4)、ユースケ(中1)、たけくん(小3)

こちらも新年初のビッグロックスクール。
中学受験をするしいちゃんが、受験直前のため1月いっぱいお休み

準備体操とストレッチのあと基本の動き方の練習。
そのあとはムーブのパターンの学習と練習。
ムーブとは動き方のパターンのこと。ダンスでいえば一つ一つのステップや手の振りの種類にあたり、このムーブのパターンを連続させて一つの課題を登りきることになる。
なので、各ムーブを登りながらも即座に、しかも正確なフォームで対応出来るように体に記憶させることは、初学者にはとても重要なことだと考えている。
加えて、クライミングはその使用するホールドの形や配置が同一のことはないため、その都度微妙な変化への対応を求められる、非常に繊細なスポーツだ。それだけに技術練習は何よりも重要視されるべきだし、神経系統の発達の盛んな子どもたちにはなおさらである


今日引いたカードに書いてあったのは「ステミング」。
一度はやったはずだが、中級のたけくん以外はみんなきれいさっぱり忘れている
で、課題を作ってみんなに体験してもらう。少し難し目の課題にしたほうが印象に残るみたいなので、今日は少し困るくらいの難しさに。しっかり覚えてね

そのあとはボルダーテープ課題へのチャレンジタイム

中学生のユースケが爆発的に上達 子どもたちには爆発的に向上を見せるときがある。
記憶された脳神経の情報がつながったのか、今日は今まで登れなかった課題の完登を皮切りに、次から次へと登りまくった

リュウくんも今まで登れなかった課題を1本完登
終了点で「やったっ」とガッツポーズを取りながら吠えていた

たけくんは5級にトライ中だが、今少し頭打ち状態。
それでも奥壁の課題に可能性が
持ち前の粘り強さで完登に持ち込むのも、時間の問題のようだよ

リノちゃんは足で立って行くのがちょっと苦手
でも、今日はスラブの課題にまとめてチャレンジ。
大分慣れたみたいだね