FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>ちびっこクラブ@pump2

2013-01-29 14:28:06 | クライミングレッスン報告
1月22日(火)
メンバー:はやくん(小1)、ゲンちゃん(小1)、トージ(小2)

リオンくんが風邪でお休み 寒さが厳しいので、体調管理が大変だね

前回書いてもらった今年の目標を、私のコメントを添えてみんなに返却してから準備体操。
今日はみんなで手をつないでの引っ張りっこと起き上がりこぶしのようにゴロゴロする動きも入れる。
一般営業ジムでの小さい子どもたちの準備体操は、周囲に気を使うのでなかなかタイヘンだ
本当はもっと飛んだり跳ねたりする全身運動も入れたいのだが。。。

基本練習に入ると、みんな「今日は”マンモス”行く?この前やらなかったよ~」と言う。
”マンモス”とは・・・Pumpのボルダーエリアの一角に、人の背丈ほどの高さに小さなスペースがある。
多分大会の時などに照明を当てたりするためのスペースなのだろうが、子どもたちはこの小高い隠れ家のようなスペースが大好き
そしてそこに上がる手掛かりに”マンモス”の形をしたホールドがいくつかついているので、子どもたちはここを”マンモス”と呼んでいる。

ここの練習課題は、先ず「塔」と名付けられた壁から出発し、カンテをまわりこんでマンモスに到達。
マンモスをたどって上のスペースに這い上がる。
ここではいくつかの学習要素がある。
先ず、前傾壁からカンテをまわりこむ時の乗り込みの動きを学ぶとともに、こういう場合に手と足を動かす順序によっては、無駄に力を使ってしまうことを感じ取ってもらっている。
次に最後小部屋に這い上がる時の「マントル」の動き。”マンモス”がかなり上のほうまでついているので純粋に「マントル」にはならない(この動きを習得するには、外で家の塀を乗り越えたりして遊ぶのが最も良いのだが、今はそんなことをしている姿を見かけることもあまりない)が、大体の動きのニュアンスは伝わるようだ。
みんな途中で落ちずに小部屋まで到達できるようになってきたね
そして、最後にジャンプ
ボルダーでは基本的には安全な高さまでクライムダウンするべきだが、それも間に合わないくらい手が悪かったり、周囲に持ちやすいホールドがついていない場合もままある。
大人の目線からはボルダー壁のトップから飛び降りてもそれほど高さは感じないが、子どもの目線ではとても平常心でいられる高さではないようだ
なので、ボルダー壁の高さからいえば、上部3分の2ほどの高さに当たるこの小部屋からマットの上に飛び降りてもらい、着地の態勢を作る練習するとともに高さに慣れてもらっている。

はじめのうちは怖がっていた子どもたちも、今は私の指示する場所にきちんと飛び降りることが出来るようになってきた

最後に前傾壁。
今日はここで「でんぐり返し」をしてもらった。
両手にガバを持ち、手の間に足を通してくるりんとまわる。最初は壁に何歩か足をついて。それが出来たら足をつくのは1回。そしてそれも出来たらお腹の力で足をおでこにつけてくるりん
頭が下になったり、足を自分の額に引きつけたりといろいろな動きの要素が練習出来る。
昔はこういう動きも遊びの中で自然と身についていたものだが、今は特別に動く「場」を設けてあげないとなかなか経験できないようだね
子どもたちは「楽しい~」と、何度も何度も入れ替わり立ち替わり並ぶので、これで結構時間を取っちゃった

「基本練習」が終わったら、今日はすぐにルート。なぜなら、今日はトージのお誕生会をするので、少し早目にレッスンを終えたいからだ。
ルートは一人1本ずつ。

はや君は以前苦労した「ダイヤモンド壁」の赤/5.7を。今日はずいぶんスムーズに動けるようになってきた
ゲンちゃんは同じく「ダイヤモンド壁」の5.6青■を。スルスル~ってあっという間に登ったね
トージは「100度壁」の10aを手足でチャレンジすると言う
手足限定ですんなりオンサイトした 運動神経が良いので上達が早いね

レッスン後、ささやかなトージのお誕生会をした