転勤族のいばらきブログ

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国民の福島県民批判が心配

2011-04-22 23:20:43 | くらし
大津波により一瞬にして家族も家も財産も奪われた宮城、岩手の被災者の皆さん。総じて、我慢強く、努めて明るく復興に立ち上がろうとしている姿が数多く取り上げられている。自衛隊や米軍はじめ海外の救援隊が必死に捜索、復旧作業にあたっている姿にはテレビを通じて国民は温かく応援しているだろう。


それに対して、福島の原発に関しては、なかなか前向きな報道は現状では出来ない。そして当事者である原発から避難した福島の方からも、大津波の被災者のように「何とか頑張ろう」という話を聞くことは出来ない。


原発が近所になければ、あの人たちは避難などしなくてもよかったのだから。


しかし、テレビで福島県の避難所を訪問した菅首相や東電社長に住民が怒号で詰め寄るシーンを何度も見せられると、私たちはだんだん嫌な気分になってきてしまう。


「東電社長に文句言っても解決しないだろ」
「東電社長が土下座して何かかわいそう」
「いくらなんでも総理大臣にあんな口のきき方はないんじゃないのか」

そして、
「原発で大変な思いしているのは、東電管内の関東地方の人みんな一緒だ。」
「茨城県だって農業も漁業もめちゃくちゃだ」

となって、
「福島の人はうるさいんじゃないのか」

という反感心理になりかねない。



大津波による被災者と原発周辺の被災者を並べて取り上げるのは本当に難しい。

片や天災、もう一方は天災が引き金を引いた人災。

テレビをはじめとするマスコミは、正しく冷静に取り上げないと、被災者に対して差別が出てきてしまう。



原発事故は、東京電力がどうこう出来るレベルの問題ではない。国が責任の矢面に立つことで、国民みんなで何とか乗り切るしかない。復興税に関しては世論調査では国民の過半数は賛成だ。当然、原発の補償もその中に含むべきだ。



国民みんな震災疲れが出てきているが、一番大変な被災者の方たちを、今一度温かく応援し続けていきたいと思う。










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