転勤族のいばらきブログ

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平原綾香  『my Classics 3』

2011-04-03 18:45:25 | 音楽




平原綾香のニューアルバム「my Classics 3」の感想を報告したいと思います。


ご存じ「my Classics!」、「my Classics 2」に続いてのクラシック名曲のカバーアルバムです。



「my Classics 2」のマイブログはこちら ⇒ 平原綾香『my Classics 2』

「my Classics!」のマイブログはこちら ⇒ 平原綾香『my Classics!』

「Path of Independence」のマイブログはこちら ⇒ 平原綾香『Path of Independence』






1.私と言う名の孤独 (エルガー:チェロ協奏曲第1楽章)
エルガー晩年のチェロ協奏曲。第一次世界大戦が終わり、自らも病気と闘いながら書いた曲といわれている。この曲の力強く印象的な旋律は、平原綾香の歌唱とピッタリで、アルバムの一曲目にふさわしい。
ヨー・ヨー・マのチェロ演奏も是非聴いてみてください。


2.春~La Primavera! ~ (ヴィヴァルディ:「四季」より「春」)
誰もが知ってるヴィヴァルディ:「四季」より「春」。平原綾香自身も言っているが、最初はアカペラでカバーするつもりだったが、試行錯誤でこのようなポップな作りになった。原曲のイメージを大切に、「春」、「旅立ち」を明るく歌っています。


3.What will be will be (J.S.バッハ:アリオーソ)
「What will be will be ・・・・ なるようになるさ」という題名、歌詞は、コーラスの詞に「終わり良ければ全て良し」とあったそうで、そのままテーマを引き継いでいる。シンプルで実に美しい旋律で、明るく前向きな曲調です。


4.大きな木の下 (サティ:あなたが欲しい)
「あなたが欲しい」という邦題で広く知られるピアノワルツ曲。原曲のイメージを大切に、前向きで爽やかな曲に仕上がっています。


5.Danny Boy (アイルランド民謡)
アイルランド民謡のメロディに詞につけて、「Danny Boy」というタイトルで広く知られるようになった。Dannyというのはアイルランドで多い男子の名前で、息子を戦場に送る嘆きを語っている。この曲には編曲はほとんどせず、ピアノ1本で歌っている。まさに平原綾香版「Danny Boy」です。


6.LOVE STORY 交響曲第9番 第3楽章 (ベートーヴェン:交響曲第9番 第3楽章)
「ベートーヴェン:交響曲第9番 第3楽章」をラブソングに仕上げた意欲作。交響曲第9番の中でも、平穏で繊細な楽章であり、優しい平原綾香の歌声は子守唄のように聞こえます。


7.別れの曲 (ショパン:別れの曲)
この曲名はショパンが名づけたものではありません。75年前のドイツ映画で、ショパンの伝記映画として邦題が「別れの曲」ということから現在に至るまで日本ではそう呼ばれているそうです。曲の内容も「別れ」とは関係ないが、ショパンが故郷を想って作曲したといわれています。繊細で美しい曲調にそのまま平原綾香の声をのせている。2月3日のプレミアム試聴会で生歌を聴かせてもらい熱く感動しました。


8.くまんばちの飛行 (リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行)
「my Classics 2」の「アランフェス協奏曲~Spain」に続き、岡田治郎のベースと平原綾香のボイスパーカッション2人による演奏です。多彩、天才、面白い!


9.Someone to watch over me (ガーシュウィン:Someone to watch over me)
20世紀初頭、クラシック音楽をポピュラー、ジャズに取り入れ、「アメリカ音楽」を作り上げたといわれるジョージ・ガーシュウィン。この曲は、ミュージカルの為に書かれた曲である。多くの歌手が歌っているが、平原綾香の「Someone to watch over me」も新鮮な感動だ。


10.ブラームスの恋 (ブラームス:交響曲第3番 第3楽章)
全体的に原曲に忠実な「my Classics 3」において、この曲はブラームスの憂愁溢れた旋律をダイナミックにアレンジし、平原綾香の歌として実にはまっています。このアルバムの中でも最も好きな曲です。でも、タイトルは「ブラームスの恋」でない方が良かったかな。
レナード・バーンスタイン指揮の「ブラームス:交響曲第3番 第3楽章」も聴いてみてください。


11.Greensleeves
メロディは誰もが知っているイングランド民謡。「Greensleeves」という名前で歌われ始めたのは、エリザベスⅠ世が在位の時であり、独身男性が既婚女性を慕っているという宮廷内の「許されざる恋」という歌詞である。平原綾香の歌声が素直で美しいメロディにピッタリです。


12.ラヴ・ラプソディー (ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲)
ラフマニノフの変奏曲をダイナミックに歌い上げている。平原綾香が伝えたい愛のメッセージがこの曲に込められている。「愛することは 生きること 感じること 信じること 怖れない あなたは私の光だから」


13.アランフェス協奏曲 ~ Spain (Live Version) (ロドリーゴ:アランフェス協奏曲 第2楽章)
「my Classics 2」に収録されていた「アランフェス協奏曲~Spain」のLive Version (平成22年10月2日:渋谷オーチャードホール)です。昨年7月24日に水戸市の茨城県民文化センターのコンサートで聴きましたが岡田治郎のベースと平原綾香のボイスパーカッションは圧巻でした。


14.Danny Boy (English Version)
英語版「Danny Boy」を収録したのには、平原綾香なりのこだわり、この曲への思い入れがあるのだろう。実際、アレンジは変えていないが日本語版とはまた違う感覚、思いがこみ上げてきました。




全曲聴いて、純粋に「心地よい感動」を受けました。特に奇抜な曲はありませんし、「Jupiter」、「ノクターン」、「ミオ・アモーレ」などと比較すると何か物足りないという意見もありそうですが、等身大の今の平原綾香が素直に表現されていて、私はとても良いと思いました。



私の好きな平原綾香さん。長い目で成長を見守っていきたいと思います。



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