goo blog サービス終了のお知らせ 

ふかよんライフスタイルファンド日記Ⅱ

生活・仕事・遊びのポートフォリオを重視し、ライフスタイルの「運用」を考えていきます。

ドルコスト平均法は、「有利」な方法なのではない

2017-01-09 09:02:42 | Weblog
さて、敢えて言うなら、運用に関する正しい評価基準は、リスク当たりの超過リターンだ。それでは、同じ時点での投資残高に対する比率で見たリスクとリターンがどうなのかと考えると、これは、同じ投資対象に投資しているのだから、明らかに同じだ。

つまり、どのような買い方をしたとしても、同じ対象を買う限り、それぞれの時点のリスク・リターンについて有利不利はない、というのが大まかな結論だ。何時、幾らで買ったものであっても、同じ時点で同じ対象を保有しているなら、保有している金額に対する収益率の動きは同じであり、有利も不利もない。この観点で考える限り、ドルコスト平均法は有利でも不利でもない。

重要なのは「金額×時間」であり、「時間」は単に「期間の長さ」を指すだけではなく、「時点」の概念も含んでいる。

大まかに言って、期間全体が下げ相場であれば、一括投資の不利は当然だし、運用期間中の平均投資額が少なくなるドルコスト平均法のリスクが小さいのは当たり前だ。逆に、期間全体が上げ相場なら、ドルコスト平均法は著しく不利になる。

投資にあって大きな問題は、その時(月)の買値よりも、これまでに積み上がったポジション全体が晒されているリスクと期待リターンだ。「ドルコスト平均法をやっているので、リスクが抑えられているはずだ」と思っていても、既に買ってしまった株や投信のリスクが小さくなることはない。

出所:楽天証券 山崎元「ホンネの投資教室」
第180回 ドルコスト平均法について整理する

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/yamazaki/yamazaki_20120907.html

---------------------

「ドルコスト平均法」、楽天証券の山崎元さんが否定されていて、気休めに過ぎないと言われているので、考察しました。

私が考察した結果ですが、山崎元さんの言われていることが正しく、証券会社などでは「ドルコスト平均法」が有利と訴求されることがありますが、結論から言うと、間違っていますね。

NISAなどで、1月に一括購入するのと、毎月定額購入するのとを、12月末時点で比較すると、毎月定額購入が有利だったのは、過去5年間で、年央下げて、V字になった2016年だけです。

直観的には、米国株など長期的には、株式は下がるよりも上がりやすい性質を持つので、期間の始めに一括購入した方がいいとは思いますね。

そんなことよりも、株を保有している人たちは、既にポジションを保有しているわけで、新規に年間を通して買う金額の割合が小さくて、買い方が一括でもドルコストでも、あまり影響が無いということも考慮すべきでしょうか。

「ドルコスト平均法」をいくら強調されても、既に保有している株式・ETF のシャープ・レシオ(リスク(標準偏差)1単位当たりの超過リターン)がはるかに重要なので、買う方法自体は、些末な事柄になると思います。

1年程度の短期なら、1年以内に買った分だけを評価して、一括購入よりも「ドルコスト平均法」の方がよかったということがあっても、長期であれば、一括購入の方が良いでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする