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ふかよんライフスタイルファンド日記Ⅱ

生活・仕事・遊びのポートフォリオを重視し、ライフスタイルの「運用」を考えていきます。

「中国バブル崩壊が始まった」 (宮崎正弘 著)

2015-04-26 09:13:00 | Weblog
2008年のリーマンショック後、ゴールドマン・サックスの中国工商銀行の株式売却を皮切りに、欧米の有力ファンド、銀行、證券が、手持ち資金不足のため、中国株の持ち株処分に出ています。ゴールドマン・サックスは、その後5回にわたって売却を続け、近くすべてを売却すると発表しました。一時期、デパート事業で好調だった伊勢丹も、5月に瀋陽から撤退しました。
ここ数年の中国の経済成長は凄まじいものでしたが、その原動力を支えた外資は、今やアジア・ASEANに目を転じ、拠点の主軸を移しつつあります。それだけでなく、中国の富豪も中国バブルの危機を敏感に察知して資産の海外移転を進めています。中国バブル崩壊の予兆を感じているのです。
本書では、チャイナウォッチャーの第一人者として健筆を奮う著者が、中国バブル崩壊へのシナリオを余すことなくお話しします。ここ数年で、日中経済の親交は深まりましたが、いつまでも中国に依存し続けるのはキケンです。本書で、中国バブル崩壊のシナリオを知り、どう危機を乗り越えるのかを考えてください。

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中国が主導する「アジアインフラ投資銀行」がホット・ニュースになって、私は、直観的に、中国経済が相当ヤバイ(=悪い方の意味)のではないかと思い、中国政府統計よりも信頼できるリカちゃんインデックス(李克強指数)を調べたら、その通り、中国経済の成長が減速していました。

リカちゃん指数のうち、「鉄道輸送量」の落ち込みが激しいです。

「銀行融資」は伸びていますが、昨年秋からの追加利下げ+預金準備率引き下げの2回転の効果です。

中国株が上昇した謎も、追加利下げ+預金準備率引き下げの2回転効果だと思われます。

「中国バブル崩壊が始まった」 (宮崎正弘 著)を、昨日、スポーツクラブで読みました。

面白い内容でしたが、本書の内容が正しいと判断するには、信頼できるデータのサポートがさらに必要という印象を持ちました。

中国政府発表の統計が信頼できないというのであれば、リカちゃん指数、さらには、中国市場へ進出したトヨタや資生堂などの日系企業が公表するデータが役立つのではないかと思います。

中国市場、これまで関心無かったのですが、オポチュニティではなくリスクとして、気になってきました。
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