ブログよりも遠い場所

サブカルとサッカーの話題っぽい

【ゲーム】天神乱漫 Happy Go Lucky!!

2011-02-20 | ゲーム
天神乱漫 Happy Go Lucky!!(通常版) 天神乱漫 Happy Go Lucky!!(通常版)
価格:¥ 6,279(税込)
発売日:2010-03-25

 買おうかどうしようか迷ったときは、買う!(宮野真守ボイスで)

 ちゅうわけで、ちょっと前に『のーぶるわーくす』をプレイして、ゆずソフト相変わらずハイクオリティじゃんという気持ちが高まっていたのと、セシリアや七咲によるゆかなボイスの浸食により、いつかやってみたいと思っていたPSP『天神乱漫 Happy Go Lucky!!』を購入。
 中古こそ出回っていないものの、ヨドバシカメラで新品の在庫が残っていたのは僥倖だったわー。でもワゴン行きの憂き目にあうソフト以外は、発売から時間が経っても値段が下がらないのはゲームソフトの欠点だよなあ。これに関しちゃDL版もあるけど、パッケージ版と比較した場合にDL版の利点が見当たらないってのも大きな欠点だと思ったりも。

 と、それはさておき、PSP版『天神乱漫』ですよ、奥様。

 この作品、当然っちゃー当然なんですが、PC版はプレイ済み。コレ以前の作品はよく知らないんですけど、僕の頭に「ゆずソフトのエロゲは、テンプレをうまく使いこなしている」という印象を叩き込んだ快作でした。
 なんつーか、「主人公が不幸体質」「メインヒロインが神様」というあたりが、いかにもありがちなエロゲ設定という感じなんですけど、上に書いたようにこれらの設定を完璧に使いこなしているのがスゲーんすわ
 この場合の使いこなしているってのは、ありがちなものに自分なりの味つけを施してオリジナリティを示している、という感じの意味なんですけど。僕が一番面白いなーと思ったのが、幼なじみヒロインの葵ルートにおいて、「主人公への恋心が主人公の不幸体質によって押さえつけられていた」という設定が明かされたところだったり。
 や、エロゲにおいて、明るくて、優しくて、器量よしの幼なじみがいるというのはテンプレの一つですが、テンプレをなぞるような「葵は主人公が好き」という安易な設定ではなく、テンプレの逆を突いただけの「葵は主人公に恋愛感情を抱いていない」という設定でもなく、主人公の不幸体質というものと上手く絡めて、「葵は本当は主人公が好きだけど、不幸体質のせいで恋心が押さえつけられている」という設定を用いるのが、ホント絶妙なバランス感覚だと思うのですよ。
 身も蓋もない話をすると、昔から主人公のことを好きじゃないならそもそも幼なじみヒロインである意味が半減するし、だからといって昔から好き好きオーラ出してるのに主人公の鈍感で気づかないというテンプレは使い古して摩耗しきった設定になってしまっているんだよなあ……。ぶっちゃけ、この二つのどちらを選んでも微妙な状態ってのが、近年の幼なじみヒロイン=負けフラグ的な風潮に繋がっていると思うんですが、それはさておき。
 それを考えると、繰り返しになりますけど、『天神乱漫』の葵ルートで用いられた「葵は本当は主人公が好きだけど、不幸体質のせいで恋心が押さえつけられている」という設定は絶妙ですよね。なにせ、普段は恋愛感情の関係ない、近しい友人のような気安さを持って接する描写に不自然さがなくなるのに、実は昔から主人公のことが好きだったという隠れ設定まで持ち得ることになって、まさにこの幼なじみヒロインは無敵であると言わざるを得ない
 結論としては「テンプレを熟知しながら、テンプレを自分なりにアレンジするセンスもある」ところに感心したってことになるんですが、どのヒロインのキャラクター描写にもこのセンスはいかんなく発揮されており、特に佐奈の暴走っぷりや、紫先生のドSっぷりなど、一癖も二癖ある要素が面白く表現されていて、めちゃくちゃ楽しめる作品でした。

 でまあ、そんな感じなので、追加キャラがすっげー気になってたんすよ。でもあまり情報を仕入れてなかったので、踏ん切りはつかなかったんですが、自分の中でゆかなボイスのプライオリティが上がったことで、公式サイトを見てしまったんすよ。
 そして――この一文を読んでしまったんすよ。

>性格は面倒くさがりで引き籠もりがちだが、自分の仕事はしっかりとこなしている。
>卯花之佐久夜姫と違って、楽観的な思考回路の持ち主だが、お仕置きにドキドキしてしまったりと、ちょっとMっぽい部分がある


 ゆかな……そしてMキャラ……だと!?

 結果↓↓↓



 (;゜д゜)yヾ



 (=。m。)ヽこのキャラの声アスミスダヨー。

 あああああああ楽しいいいいいいいい!!!!!!!!!!


【アニメ】Twitterの中で呟いた、ような……

2011-02-20 | アニメ

 一度、「ツイッターで呟いたことを引用した記事」を書いてみたかったのでやってみんとす。
 ちなみに内容は「『魔法少女まどか☆マギカ』の最後はハッピーエンドか否か」というもの。
 やったね! 非常にヲタヲタしいね!

色んな人が予想してんだろうけど、まどかマギカの最後ってどうなるんでしょうね。とりあえずザックリと「ハッピーエンドか、否か」というところから考えてみようか。

ちなみに、ここで言うハッピーエンドってのは、一般的な感覚における「皆が幸せになる終わりかた」を指します。ウロブチ的に「沙耶の唄はハッピーエンドだっつーの! 最高の幸せの形だっつーの!」みたいな主張は認められない方向で一つ。

僕はなんか、ここまで徹底的に主人公(魔法少女)サイドに対して追い込みかけてるのを見てると、逆に最後はハッピーエンドでまとめてくるんじゃないかと思うんだよなー。思うよねー。暗い展開が続いて、最後も暗かったら、それって予想通りすぎてツマンナイじゃん? 虚淵さんは裏をかいてくると思うんだよねー。

で、現状、主人公サイドにおけるワイルドカードは「まどかの残している願い」しかないわけで、逆に言うとコレ以外でハッピーエンドへの道筋を作る方法がないってのは、ひょっとするとホントに「最終話までヒロインが魔法少女にならない魔法少女モノ」なのかもしれないなと思ったり。全12話なり13話なりのアニメは尺的に「まどかが魔法少女になった、その先」まで描けないと思うのだ。

でもそれだと引っ張るの難しそうだし、ほむら絡みでループを匂わせてるから、10話あたりで一度〝失敗〟を描いたりするかもなー。

ループといえば、OPでまどかが向き合ってる絵とか印象的よねー。

というわけで、僕の考える『まどかマギカ』のハッピーエンドは、『のびたの魔界大冒険』的な展開を経て至ると推測。ようするに、ループあり、時間遡行あり、アリアリの世界観で、未来の世界におけるスーパー魔法少女まどかが助けにきてくれちゃうのだ。

スーパーっていうくらいだから、それはもうすごい。CV的にいうと、普通の柳生十兵衛が、マスターサムライの柳生十兵衛になるようなもの。しかもBDにならないと取れない墨汁を取ってしまうようなもの。だから多少強引にでもハッピーエンドへの道をつけることが可能なのである。

そして、ほむらがまどかを「救う」ために時間の檻に囚われたように、未来のまどかは更に多くの魔法少女たちを救うため、様々な時間軸を飛び回っている……みたいな。じゃあ未来のまどか自身の幸せはどうなのよって視聴者が突っ込みたくなったところで、傍らに佇む未来のほむらが……的なラスト。

こういうのに弱い僕はたぶん泣く。初代『神秘の世界エルハザード』のラストとかいいよねと。イフリータが目覚めたタイミングに駆けつけた誠さんは、間違いなくヘタレ主人公ではなかった。

 最終的には、『神秘の世界エルハザード』って懐かしいですよねという結論に至る。
 ちゅうか、OCNブログって引用部がわかりやすく色変えテーブルになったりしないのね。
 拡張性に乏しいツールだぜ。


【漫画】魔法先生ネギま! 33

2011-02-19 | 漫画
魔法先生ネギま!(33) (少年マガジンコミックス) 魔法先生ネギま!(33) (少年マガジンコミックス)
価格:¥ 440(税込)
発売日:2011-02-17

 悔しい……でも泣いちゃう……(グスングスン)

 いやー、正直『ONE』、『Kanon』で泣き、未だに『Desire』や『YU-NO』あたりの剣乃作品が至高だと思っている人間にとって、今回の「完全なる世界(コズモ・エンテレケイア)」みたいな話は涙腺刺激率が高くて参ってしまうのだわ。やっぱ「どう足掻いても完全無欠なハッピーエンドが不可能となっている世界」で描かれる「あり得たかもしれない最善の未来」を読者に見せるのは卑怯だよなあ。こんなん絶対感動するもん。幻影世界の中に現れた、瞳に感情が宿ったザジが、菩薩のように見えたよ……。
 とまあ、長きにわたる魔法世界編もようやくクライマックスに踏み出した感があり、ちょこちょこギャグが挟まりつつも(ZENRA的な意味で)、シリアス分多めで進行しております。僕としては、これまでの『ネギま』で最高に盛り上がったのが、修学旅行編のクライマックスでクラスメイトたちが次々と本領発揮していく展開だったので、今回のアーティファクト乱舞は見ていてワクワクしました。
 個人的にイチオシだったのは、大半の生徒が仮契約を済ませる中、〝一般人〟のままバトルを眺めるアキラが「あっ、危っ」みたいに目をそらそうとしつつもついつい見てしまう描写。このへん細やかでありつつもややエロで要注目だと思います。あと高音たちが何気にZENRAフラグを立てているのもワロタ。これは魔法世界編のラスト、ZENRAオチ、あるで!
 しっかし、33巻に収録されたエピソードは雑誌で一度読んでいたんですけど、こうやって単行本で読み直しても、ネギの「フェイトは倒すべき相手→友達になる」みたいな心情の変化というか、そういう想いの根っこの部分はやっぱり理解不能だったなあ……。なんつーか、フェイトが排除すべき「敵」でも「悪」でもないってのは、読者目線というか、メタな視点で物語を追いかけていれば分からないでもないんだけど、二次元的な『ネギま』という作品の登場人物目線でそういう思考に至るのは、果たしてどうなんだろうなと。
 正直、コズモ・エンテレケイアを打ち破るところまでは感動補正で許容できても、冷静に考えるとネギの精神が成熟しすぎているというか、魔法世界の崩壊を止めるプランがあると語る部分も含めて(アレがブラフでないとすれば)、あたかも二次元的なセカイに三次元的な存在が紛れ込んでいるような錯覚すら覚えるというか。ネギ先生はブリック・ヴィンケルか何かかよ、っていう。
 ぶっちゃけ、精神的な意味での〝ネギの成長〟のペースが速すぎますよね。ちゅうか、キャラが何を考えているのか分からないってのは、キャラ漫画(&キャラ小説)では致命的なんじゃないかなあ……。この場合ネギのプランというのは、いわば魔法世界編におけるジョーカーの役割を果たすので、構成を考えてもこの段階で明かすことができないってのは分かるんですが。読んでいる側として、こんな風に「キャラが何を考えているか分からない」という置いてけぼり感があるのは構成に問題があるように思ったりも。

 まー、そう遠くないうちに全てのネタ明かしがあるでしょうし、粛々と追い続けるしかないんですけどねーということで一つ。


【ラノベ】人類は衰退しました 6

2011-02-18 | ライトノベル
人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫) 人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)
価格:¥ 600(税込)
発売日:2011-02-18

 読了。

 6巻を一言で表すと、

 悪趣味wwwwwwwwwww


 もーね、コレに尽きますね。いや、面白かったですよ。

 6巻はザックリ、「鳥人間コンテストの話」と「同人誌(漫画)の話」の二編が収録されているんですけど、毎度お馴染みとなった独特の世界観を活かし、独特の切り口で語られる物語には相変わらず読み応えがありました。
 今回は、これまでチラチラと見え隠れしていた星新一のSFみたいな「読み終わったときにゾクリとくる感じ」は控え目で、どちらもコメディ色強めの話だったような気がします。ただ文章の端々から伝わってくる「毒」はたしかに田中ロミオの世界でした。

 ひとつ目の「鳥人間コンテストの話」に関しては、まあ、(危険を顧みない)趣味人たちに付き合わされる裏方は大変よねーとしみじみ。
 この手のイベントって、現代では放送局とガッチリ手を組んだうえでの企画として発案されることが多いから、ぶっちゃけ実際の危険度はさておき、人死にが出たら然るべき場所が慰謝料なり保険金なりを支払って、番組がポしゃればそれでハイ終了ってなもんですけど。
 問題はこういう「バカが集まることが最初からわかっている」イベントじゃなくて、例えば登山みたいな「基本的に自由に行えるけど、命の危険が高い」ものの存在で、遭難した登山者を救助に行く人って嫌だろうなあと常々思ってたり。いやさー、自分が負うリスクや他人に迷惑かけることばかり意識していたら身動き取れなくなってしまいますが、それでも僕は、登山ってトップクラスの「他人に迷惑をかけるスポーツ(?)」だと思うのよね。そういう議論を飛び越えて、あんなものがスポーツの一種として認知とされている状況はちと異常じゃねーかなと思ったりも。
 登山叩きみたいになってきたので強引に話を打ち切りますが、田中ロミオさんってホントこういう人の頭の中で常識になってることをチクチクと突くようなプロット作りが巧いです。相当捻くれてないと書けないよなあ、コレ。
 ふたつ目の「同人誌(漫画)の話」も、その捻くれっぷりはいかんなく発揮されていて、シンプルな創作の流行り廃りのネタを自虐で味つけし、自虐が行きすぎて悪趣味な領域に突っ込んでるのに卑屈な印象を受けないのがスゴイ。帯に「アニメ企画進行中」って書いてあるだけに、作中で躊躇なく「アニメ化中止! ごめーん!」とかネタにされたらこっちとしては吹くしかないわ

 なにはともあれ、面白い一冊でありました。
 あとがきで『Rewrite』の宣伝を忘れないあたりは抜け目ないですねということで一つ。
 あーあ、田中ロミオ単独シナリオだったら予約して買ったのになー。


【漫画】ラブプラス ManakaDays 1

2011-02-16 | 漫画
ラブプラス Manaka Days(1) (ライバルコミックス) ラブプラス Manaka Days(1) (ライバルコミックス)
価格:¥ 550(税込)
発売日:2011-02-14

 この漫画がバレンタインに発売するってのは業が深いよな、ホント!

 というわけで、新刊コーナーで目についた『ラブプラス』の漫画を購入。
 どうやら講談社からヒロインを一人ずつピックアップした内容の漫画がそれぞれ出ているらしいんですが、一緒に並んでた凛子と寧々さんのものに比べると、これは一つだけオーラが違った気がする。より正確に表現すると、現津みかみさんの絵が非常に僕の好みでしたというお話。
 ぶっちゃけゲームの『ラブプラス』は三人をカノジョにした段階で飽きてしまって売っぱらったんですが(トンデモナイことを言っている)、この漫画は大当たりでした。特別プロットが凝っているわけではなく、なにか事件が起こったりといったこともなく、淡々と愛花視点で「カレシができたばかりの乙女描写」が続くだけなんですけど、好みの絵と好みのキャラが一致したときの破壊力はあなどれないという感じで。世界の声が聞こえるってのはこういうことかい!
 冬場は寒いし空気が乾燥しているし、心までカサカサになってしまいがちですけど、そういう人は是非ともこの漫画でニヤニヤ分を補給すべきと判断します。共にココロに潤いを持たせようぜ!(銀河美少年ボイスで)

 つーか、やっぱ『ラブプラス』だと愛花が一番好きだわ僕。歳を重ねるにつれて優しい子が一番になってくるという小野坂昌也の言葉が重くのしかかってくるのだぜ。
 そういう観点でいくと、凛子は家庭環境とか絡んできてめんどくさそうだし、寧々さんは優しさという意味じゃ申し分ないんだけど博愛っぽいというか、知らないところで寝取られてそう感が半端ないのがちょっと(明らかに同人脳)。
 ツンデレてみたり、ヤンデレてみたりする、ちょっと癖のあるヒロインが主流の昨今、今こそ正統派ヒロインの時代がくるのでは? とタカシはタカシはそっと耳元で囁いてみる。