天神乱漫 Happy Go Lucky!!(通常版) 価格:¥ 6,279(税込) 発売日:2010-03-25 |
買おうかどうしようか迷ったときは、買う!(宮野真守ボイスで)
ちゅうわけで、ちょっと前に『のーぶるわーくす』をプレイして、ゆずソフト相変わらずハイクオリティじゃんという気持ちが高まっていたのと、セシリアや七咲によるゆかなボイスの浸食により、いつかやってみたいと思っていたPSP『天神乱漫 Happy Go Lucky!!』を購入。
中古こそ出回っていないものの、ヨドバシカメラで新品の在庫が残っていたのは僥倖だったわー。でもワゴン行きの憂き目にあうソフト以外は、発売から時間が経っても値段が下がらないのはゲームソフトの欠点だよなあ。これに関しちゃDL版もあるけど、パッケージ版と比較した場合にDL版の利点が見当たらないってのも大きな欠点だと思ったりも。
と、それはさておき、PSP版『天神乱漫』ですよ、奥様。
この作品、当然っちゃー当然なんですが、PC版はプレイ済み。コレ以前の作品はよく知らないんですけど、僕の頭に「ゆずソフトのエロゲは、テンプレをうまく使いこなしている」という印象を叩き込んだ快作でした。
なんつーか、「主人公が不幸体質」で「メインヒロインが神様」というあたりが、いかにもありがちなエロゲ設定という感じなんですけど、上に書いたようにこれらの設定を完璧に使いこなしているのがスゲーんすわ。
この場合の使いこなしているってのは、ありがちなものに自分なりの味つけを施してオリジナリティを示している、という感じの意味なんですけど。僕が一番面白いなーと思ったのが、幼なじみヒロインの葵ルートにおいて、「主人公への恋心が主人公の不幸体質によって押さえつけられていた」という設定が明かされたところだったり。
や、エロゲにおいて、明るくて、優しくて、器量よしの幼なじみがいるというのはテンプレの一つですが、テンプレをなぞるような「葵は主人公が好き」という安易な設定ではなく、テンプレの逆を突いただけの「葵は主人公に恋愛感情を抱いていない」という設定でもなく、主人公の不幸体質というものと上手く絡めて、「葵は本当は主人公が好きだけど、不幸体質のせいで恋心が押さえつけられている」という設定を用いるのが、ホント絶妙なバランス感覚だと思うのですよ。
身も蓋もない話をすると、昔から主人公のことを好きじゃないならそもそも幼なじみヒロインである意味が半減するし、だからといって昔から好き好きオーラ出してるのに主人公の鈍感で気づかないというテンプレは使い古して摩耗しきった設定になってしまっているんだよなあ……。ぶっちゃけ、この二つのどちらを選んでも微妙な状態ってのが、近年の幼なじみヒロイン=負けフラグ的な風潮に繋がっていると思うんですが、それはさておき。
それを考えると、繰り返しになりますけど、『天神乱漫』の葵ルートで用いられた「葵は本当は主人公が好きだけど、不幸体質のせいで恋心が押さえつけられている」という設定は絶妙ですよね。なにせ、普段は恋愛感情の関係ない、近しい友人のような気安さを持って接する描写に不自然さがなくなるのに、実は昔から主人公のことが好きだったという隠れ設定まで持ち得ることになって、まさにこの幼なじみヒロインは無敵であると言わざるを得ない。
結論としては「テンプレを熟知しながら、テンプレを自分なりにアレンジするセンスもある」ところに感心したってことになるんですが、どのヒロインのキャラクター描写にもこのセンスはいかんなく発揮されており、特に佐奈の暴走っぷりや、紫先生のドSっぷりなど、一癖も二癖ある要素が面白く表現されていて、めちゃくちゃ楽しめる作品でした。
でまあ、そんな感じなので、追加キャラがすっげー気になってたんすよ。でもあまり情報を仕入れてなかったので、踏ん切りはつかなかったんですが、自分の中でゆかなボイスのプライオリティが上がったことで、公式サイトを見てしまったんすよ。
そして――この一文を読んでしまったんすよ。
>性格は面倒くさがりで引き籠もりがちだが、自分の仕事はしっかりとこなしている。
>卯花之佐久夜姫と違って、楽観的な思考回路の持ち主だが、お仕置きにドキドキしてしまったりと、ちょっとMっぽい部分がある。
ゆかな……そしてMキャラ……だと!?
結果↓↓↓
(;゜д゜)yヾ
(=。m。)ヽこのキャラの声アスミスダヨー。
あああああああ楽しいいいいいいいい!!!!!!!!!!