IS〈インフィニット・ストラトス〉 3 (MF文庫J ゆ 1-3) 価格:¥ 609(税込) 発売日:2009-12-22 |
読了。
んー。僕が読み慣れてきたってのもあるかもしれませんが、1、2巻に比べると妙に読みやすくなってる気がしました。
……いや、やっぱ明らかに読みやすくなってるよなwwww最初酷かった「文章のクドさ」がかなり薄れている印象。
以下雑感。
・作者の弓弦さん曰く「2巻でヒロインが出揃った」からなのか、ヒロイン視点の描写が倍増していた。基本的に一夏視点というのは変わらないのだが、ヒロインの一人称、もしくは三人称によって描写されるシーンが増えた。これは「一夏の一人称」に挿入されるくっだらないギャグが鬱陶しかった僕にとっては非常にありがたい。一つの作品としてみると、ちょこちょこ視点が切り替わるのは、どうにも安っぽさを助長してしまうのだけど、ヒロインたちの鞘当てでニヤニヤするのが『IS』の大きな売りだということを考えれば、ヒロインの心情が伝わりやすい手段を選ぶのは英断だと思う。
・束すごいな。変人というか、第三者的な立場で見ると、久しぶりに心底イラつく造型になっているキャラクター。アニメはCV田村ゆかりらしいけど、めちゃくちゃ合ってるんじゃないか?(田村ゆかりは好きです。あくまでも演技とか声のイメージがピッタリきそうという意味で)
・ハーレム新加入のシャルとラウラのスタートダッシュすげえ! と思っていたら、真っ先に脱落しそうだったセシリアが奮闘を見せて食らいつき、鈴も幼なじみの意地を見せていた。必然的に、登場からずっと勝ち気で素直になれない描写ばかりの箒がワリを喰う形になっていたが、メインストーリーで正ヒロインらしいところを見せてくれたのでプラマイゼロだろうか。
・これまではヒロインのヤキモチが理不尽な暴力でのみ表現されることが多かったが、人数が増えたことで「箒が殴ろうとする→シャルorラウラが止める」とか、もしくは「千冬がストッパーになる」とか、そういった事前の抑止力が効くようになったので、一夏が被る被害が激減したのは好印象。1巻の感想で書いたんだけど、「他の子がヤキモチを一夏にぶつけるなら、自分は器の大きさをみせることでアピールしよう」みたいに考えるキャラが現れたことでグッとラブコメ描写が引き締まったと思う。
・一夏のシスコンと千冬のブラコンが更にレベルアップしていた。まさか「弟は渡さん」的な牽制を行うとは……。
・一方、物語の本筋はまーこんなもんよねーと。重要な伏線っぽい会話や、ISというものが一体何なのかという重要な描写があったような気がするけどそんなことはなかったぜ!(あった)
ニヤニヤ楽しいです。
しかし、鈴さんは表紙でパンツ見せちゃうのは、さすがに張り切りすぎじゃなかろうか!