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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

大日本人

2011-06-26 | ふつう
たまには映画の話でもしようか。


コレ、松っちゃんの映画ってことでえらく話題になってたのが記憶に新しい。松っちゃんは以前本で、「芸人は芸で食っていくべきであって、芸人がお笑い以外の仕事をするのは不覚悟である。」ようなことを書いていた気もするが、何だか見事なブーメラン。でもそれはもう無かった事になっているのだろうか。まぁあれだけ色々な映像を見せてきた人ならば、以前何を言っていたとしても結局最後は映画へ辿り着くのも自然な流れだろうと、そこそこ期待して観てみる。以前話題になったとは言え、板尾さんが怪獣役で出ること以外は、あんまりどんな映画かよく知らずに観たのです。


なるほど、所謂モキュメンタリー映画のノリだ。どうやら何かと戦うことが仕事である主役「大佐藤さん」の、日常や日頃考えてることなどを語る様をドキュメンタリー風に追いかけつつ、ところどころで松っちゃんお得意の現在の日本社会やマスコミの在り方に対するアンチテーゼを散りばめていく。


しばらく観ていると、第一の怪獣、海原はるか師匠登場。


圧倒的に脱力してしまうはずの戦闘シーンなのに、テイ・トウワのカッコ良すぎる楽曲が無駄に場面を盛り上げ、思わず楽しく観てしまった。音楽の力は偉大だ。


脚本も松っちゃんが書いているだけに、モキュメンタリーの流れの中でもニヤニヤとさせられるところが多い。爆笑するほどじゃない。ニヤニヤなんだよね、ここらへんのサジ加減がさすがというか見事というか、ニヤニヤしながら観られました。


竹内力や神木隆之介といった怪獣を倒していき、謎の最後の強敵と戦うことになり、いざ決戦となったところで、せっかくあの奇妙なCGの戦闘シーンにも見慣れてきたというのに突然実写の戦闘シーンへ移行。

こっからは完全に「ごっつ」のノリ。大日本人を助けるために現れた劣化ウルトラマンUSAのような見た目の大アメリカ人一家。その母ちゃんが敵に美しくドロップキック。あー、スーツアクターは宮迫さんか・・・。


なんだかあの最後の「コント」のシーンは、やはり「芸人は芸で勝負すべき」な主義の松っちゃんが映画を創ってしまったことに対する照れ隠しのような、そんな雰囲気を感じました。



総じて言うと、「テレビ以上映画未満」な映画です。


そういえば同じ松本作品「しんぼる」も観たのですが、アレはちょっと厳しい。カテゴリで言ったら超つまr(ry


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