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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

ラストサムライ

2005-11-19 | おもろい
「独眼竜正宗」が大河ドラマになったとき、当時ほぼ無名だった渡辺謙を主役に大抜擢したNHKの人選が大絶賛されたものでした。最近はすっかり既に人気者である人しか使わぬ安定志向で2年連続で主役はジャニーズ。ジャニーズってなぁ、、、おかげで「新撰組!」は三谷脚本も手伝ってものすげぇ面白かったじゃないかっ!!(←ジャニーズ好き)

さて、この映画でも「サムライ」勝元によくぞ渡辺謙を選んでくれたもんです。
そして、ハリウッドがここまで曲がった偏見なく日本を描いてくれた奇跡を喜びたいものです。侍の「死の美学」は外人にかかるとすぐ「ハラキリ!ハラキリ!テンプラ!ゲイシャ!アキハバラ!」だからな、そんな中で、文明開化以前の日本の風景の美しさと、敵を倒す以上自分自身も痛みを負う戦いを貫く男達をきちんと描いてくれたことがスンバラシ。

しかも、新政府軍の鉄砲隊は前線で戦う味方もろとも打ち抜いて進軍していくんですね、これは新政府軍の兵隊は皆百姓上がりで、戦い方なんかろくに知らないボンクラばっかだったゆえにホントにそうだったらしいので、そこまで再現されているのが「おぉ、すげぇ」なのでした。

そして悔やむべくは一つ。
夫を殺した男と寝食をともにする運命を受け入れ、それを通して「日本女性の美しさ」を世界中に示す役割を負った小雪さん、、、

デカすぎ。

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トロイ

2005-11-19 | ふつう
ブラピ、オーリーと揃えも揃えた男ットコ前達が織り成す壮大な歴史絵巻ですね。
ブラピが演じるはギリシャ神話最強の無敵不死身の戦士アキレス、オープニングから物凄いデカい大男と1対1の勝負をして、走ってすれ違う間に倒してしまうあたり、実にハリウッド的な「つかみ」なのは、それで早々とカーッとテンション上げてしまう俺みたいな観客がいるからなのでしょう。

物語は、オーリー演じるパリス王子の勝手気ままな発情っぷりゆえに巻き起こった大戦争の話。なんて迷惑な戦争なんでしょう。特にヘンに姫連れて帰ってこられちゃったトロイ側としては心底迷惑で、きっと兵隊さん達は「おいおいヘボイモ王子、その姫みたいの返しちゃえよあっちに。そのくらいの女ならトロイにだってざらにいるって。」って気分でいっぱいだったに違いない。デモの一つも起きなかったのだろうか、でもどうせ昔は一つ文句言ったらすぐ処刑なんだろうな、不便な世の中だったのだろう。

しかし、カッコイイのはエリック・バナ。ブラピとの決闘シーンは全く素晴らしい。なんつーか、観ててブラピじゃなくてバナが勝たねーかなくらいに思いました。逆に、バナ演じるヘクトルが決闘に負けてからはちょっと消化試合気味。山場の「トロイの木馬」も「あぁ、それね、知ってる知ってる」気分でした。

しかし、アキレス腱って言葉、日本語になっても通称「アキレス腱」のままであることに若干の感動を覚えます。ギリシャ神話スゲーナ!って感じでな。
正確な日本語で言ったらなんて言うのか知らねーし。

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