Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

6DJ8単管アンプB電源の製作

2022-04-16 22:05:50 | コントロールアンプ

前回、電源のAC回路まわりの配線までしましたが、B電源の整流回路がまだできていませんでした。

そこで、今日はB電源まわりの動作確認と製作を行いました。

まず整流回路ですが、これは倍電圧整流回路にします。トランスのタップは32Vが出ていますので、倍電圧で計算上、約90Vの直流が得られます。

そしてこれに安定化電源回路を通して60-70V程度の電圧を得る回路にします。

安定化電源はそれほど難しい回路にするつもりはなく、簡単かつ高性能な回路はできないか考えていたのですが、大変便利なICでTL431という高精度基準電圧ICが格安で出回っているので、これを使ってみます。

TL431は、基準電圧が2.4V~36Vまでなので、出力70Vは難しいのですが、50Vのツェナーで下駄をはかせて、70Vまで出力可能なようにします。

実は方針は考えていたのですが、まだ確認はしたことがなかったので、早速実験。

回路は、下記です。

ブレッドボード上に組んでいきます。

後ろの紙にはFETの回路が書かれていますが、手元に良さそうなトランジスタ(TR:東芝製TTC004B)がありましたので、TRに変更しました。

回路が出来上がると、電源に90V加えて、出力を確認します。とりあえず負荷は10kΩで。可変抵抗を回すと、最小電圧67.9V。

最大電圧が、74.2V。

まあ大体、設計値通りです。今度は負荷を2kΩにしてみます。

一応、約72Vの出力が確認できました。

で早速製作ですが、作るのに夢中になり写真を撮り忘れましたので、とりあえず、完成後、組み込んだ写真が下記になります。

まずは、ラグ版の回路が、倍電圧整流回路です。

そして、ユニバーサル基板の回路がTL431による定電圧電源回路です。手持ちに懐かしのエルナーのCerafine 100V 100uFがありましたので、載せてみました。赤色の電解コンデンサです。倍電圧整流に使ったコンデンサが、100V 330uFなので、容量が1/3にもかかわらず、大きさはほぼ1.5倍と、いかにも昔のコンデンサっぽいです。

とりあえず、今日はここまでで、次は、電源の動作確認といよいよ増幅回路の製作になります。

 

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HY-69(P)シングルアンプでのオーディオオフ会

2022-04-10 22:21:31 | オーディオオフ会

今日は、真空管アンプ同好会のオフ会でした。場所は、いつもの小野市S氏宅。

スピーカシステムは、いつもお馴染みの構成。プリアンプ類は、MCのヘッドアンプをいろいろ入れ替えていますが、パワーアンプの比較の際は、6R-R8を使用した同じアンプを使用しています。

主に比較するソースは、中本マリのアルバム。

そして今日参加するアンプ群。下記の他、6BM8プッシュプルとそれ専用のプリアンプの計5台がノミネートしました。

アンプは、I氏の6BM8プッシュプル、和歌山の雄F氏によるC3gプッシュプル、そしてY氏のR120(メッシュプレート)シングル、H氏の6GB8シングル、そして拙作のHY-69 5結シングルになります。

まずは、I氏作による6BM8プッシュプルから。

6BM8とプリのセットのハーモニーが美しい。そして音も。6BM8の音にはいつも驚かされます。こんな小さな球なのに、なんてふくよかできれいな音がするのだろうと。

次に拙作のHY-69シングル。前回307Aでしたが、今回は、HY-69に差し替えてみました。特に差し替えた理由はないのですが、エミッションが一番良好なHY-69にしたまでです。そして、前回、音が今一と書きましたが、その原因を探ろうと、気になる箇所を色々現場で調整。そしてついに原因が判明しました。

次にF氏作によるC3gプッシュプル。出力トランスにデカいケースが使われていますが、なんとケースは自作された様。メーカ品を購入したのかと思いました。中身はカットコアのトランスだそうです。音は、ちょっと濁り気味でしたが、出力段の入力部の回路が間違えていたようで、現場で調整し、音が見違えるように変わりました。ほんの少しの間違いだったのですが、この修正でガラリと変わりました。

そしてここからは大御所の登場です。

Y氏のR120シングルです。 あの浅野勇氏もフランス美人と称した3極管。内部の電極は4極管構成ですが、第2グリッドが内部でプレートに接続された3極管になっています。わかりやすいところでいうと、6R-A8の造りと同じです。低域から高域まで、きれいに伸びた音質です。さすが大御所!

そして最後に超大御所のH氏による6GB8シングル。

6GB8は大飯喰いで知られた球で、シングルでは市販品の出力トランスに適合するものが少ないですが、大飯食べさせてあげようということで、シングルにもかかわらず、1次側に200mAも流せる巨大な出力トランスが使われています。カットコアのダブルコアで、見た目300-500VAぐらいのコアボリュームです。このトランスは太い線の手巻きなので巻き目が粗く高域が少し出にくいかも、とのことでしたが、如何せん馬力含め音質も相当なもの。一同驚愕しました。

さて、先述の拙作のアンプで音質が悪い部分の原因ですが、それは、初段から引き継いだカソフォロ回路が原因でした。この回路をバイパスすることで、高域の濁りがなくなりクリアな音に。カソフォロも気になってはいたのですが、双3極管を使用しているので、空いた片方は使わにゃもったいないと貧乏根性が出てしまい、つい使ってしまうのですが、H氏によると、増幅率のないアンプが一番難しいとのこと。カソフォロは、100%帰還なので分かりにくいが、うまく動作点をあわせないといけないと。アドバイスをもらいました。

ということで、今回のオフ会は3回目の正直ということで、音質がしっくりこなかった原因も判明し、実りのある試聴会となりました。

 

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6DJ8単管アンプケース作成(5)

2022-04-09 20:58:11 | コントロールアンプ

今日は、先週傷つけたフロントパネルの塗り直しと、一部配線を行いました。

まずは、傷ついた塗装を剝ぐためにひたすら削ります。

ですが、塗りたての塗装のため、サンダーで削るとはがれた塗装が丸まって固まってしまいます。これをはがすために別のサンドペーパーで落とします。

そしてきれいになったら、再度プレサフを塗装します。少なくとも、表面の金色の塗装は落としてしまわないと、再塗装時に跡が残りますので注意が必要。

そして、漸く金色の塗装を行います。

最初の塗装よりもきれいに塗ることができました。完成~!!!

そしてフロントパネルをシャーシに取り付け、スイッチやらLEDやらを取り付けていたのですが・・・・

なんと、また傷つけてしまったのでした。スイッチをつけていた時についたのですが、なぜ傷ついたのかは不明です。残念ですがもうこのままにしておきます。

そして電源廻りの配線をある程度済ませました。回路の部分などはまたこれからです。そういえばB電源の整流回路などがまだ決まってませんでした。この辺もそろそろ検討する必要があますが、また次回対応したいと思います。

つづく。

 

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桜が満開!花見へGo!

2022-04-03 18:11:30 | 日記

今日は、あいにくの曇天。しかも雨もパラパラ。でも、今日を逃すともう散るのを待つだけになりそうなので、近所の桜が咲いている河川敷にウォーキングもかねて出かけました。

思った通り既に桜は満開で、きれいの一言!これで天気が良ければいうことなしだったのですが・・・

肝心の写真写りが悪く、見ていただいている人には申し訳ない。

画像が暗くてあまり目の保養にならないかもしれませんが・・・。よろしければご覧ください。

何とか、満開に間に合い、良い目の保養になりました。次週までもつかな~。

 

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6DJ8単管アンプケース作成(4)

2022-04-02 21:48:40 | コントロールアンプ

こちらの地域では桜がほぼ満開ですが、花見には行かず、ひたすらアンプシャーシの作成です。

今日は、シャーシを紙やすりで磨き、塗装をしました。

まずは、シャーシを組み立てた状態ではみ出たところなどをやすり掛けします。

そして分解し、個別のパーツを1枚ずつ磨いていきます。普通はサンダーでザーッとペーパーをかけていきますが、L字型など少し複雑な形状のところは、手がけです。1時間ぐらいかけてすべてのパーツを磨きました。

この後本当は、脱脂などした方がいいのですが、住宅街ですし、シンナーはちょっと抵抗有りましたので、省いてしまいました。

そして塗装です。下地にプレサフを塗装します。

そして反対側も。

これで下地材の塗装は終わりです。いつもこの後もうちょっと、本体の色を何色にするのか検討するところですが、今回は急ぎ状態のため、下地が乾いた後に一気に塗装しました。

色はシャンペンゴールドでしょうか。こんな色です。

一通り塗った後、乾くのを待つ間に散髪に・・・

戻ってきてから、仮組み立てし、ちゃんと寸法通りになっているか確認します。いくつかの箇所は、ねじ穴がずれていましたので、少しやすりで穴の位置を調整。ロータリースイッチの延長シャフトなども長さやずれに問題ないか確認しました。

しかし、やってしまいました。組み立てる途中に、シャーシを削ったときに出たアルミの粒が落ちていまして、粒でシャーシの前面パネルをこすってしまい傷が・・・

ああ、どうしよう、再度削って塗りなおすか、このまま使うか。明日考えます。

ということで、シャーシは7割方出来ましたが、あとの3割は、天板とサイドのウッドパネルの作成です。天板は、一応作っていたのですが、大きさとネジ穴を間違えてしまい、取り付けができないので、もう一度作り直しです。

そしてウッドパネルですが、なくてもいいかなと思ったのですが、すべてアルミで組んだシャーシのため、たたくと残響音が大きいので、ウッドパネルをつけて振動を減らす必要があります。天板とウッドパネルは現物合わせでつけていきますので、まだ、アンプ回路の取り付けや配線はできません。また明日か、次週か。

とりあえず明日は近所の公園に桜を見に行こうかと思います。

 

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