Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

真空管アンプからの部品取り

2022-05-28 18:49:02 | ジャンク

かなり前ですが、一部のマニアには知られた松尾電業社のトランス(マリックトランス)を持っていました。そのトランスは、ONLIFEのUM-502という、KT-88プッシュプルアンプに使われていたものですが、アンプ自体は持っていなく、あくまでトランス1セット(電源、チョーク、出力)になります。

これらのトランスは非常に立派なトランスで、塗装や見た目もカッコよく造りも大変良かったのですが、如何せん、デカすぎました。下記の写真のものですが、TANGOのトランスがFW-20Sですので、これよりも数倍大きく、重さもかなりありましたので、アンプを作る気がしなく、ヤフオクに出してしまいました。当時は、それでいいと思ったのですが、今思えばもう少し利用もできたのではないかと、少し後悔していたところです。

で、先日ヤフオクを見ていたところ、マリックトランスを使用していると思われるアンプが出品されていました。

これは、チャンス!と思い、迷わず応札、見事落札出来ました。マリックにもかかわらず、価格は案外安め。恐らく見た目が悪かったからだろうと思いますが、部品取り目当てにはあまり関係なし。落札したアンプが下記になります。

2A3プッシュプルのモノラルアンプでした。出力トランスがマリックトランスになります。ざっと見たところ、電源トランスはさびさびのLUXのトランスとLUXのチョークが2つずついています。2A3は、左右のアンプでメーカが異なり、前段は5687と12BH7で構成されています。

これらの球類は、また後程使えるかどうか確認したいと思います。

そして中身は、下記のように案外きれいでした。古い部品と比較的新しい部品が混在していますので、恐らくは誰かがレストアし、現在の姿になったのではないかなと思われます。他に良さそうな部品は、コンデンサ類か。

では早速、部品取り開始。部品取り中の写真はないのですが、まずは、重たいトランス類を外し、小物部品を外していき、最後は、こんな風になりました。ラグ版やソケットなどの小物部品は割愛。

お目当てのマリックトランスは、”MZT-85C16C”という型番のもので、1973年製。この型番で調べたところ、ONLIFEのUM-10MK2という、2A3プッシュプルの出力10Wのアンプについている出力トランスでした。UM-10MK2は、結構有名なアンプのようで、恐らくはそこで使われていたものを2次利用したと思われますが、結果、運命のめぐり逢いをしたわけです。このトランスを使って、今後何か作れればいいなと思っています。

 


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