帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

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「よろしく!」  

おばあちゃん の 特製味噌

2020年07月24日 | 研究-教育・育児

娘が、幼き頃からずっと食べ続けてきた味噌。

それは全て、 おばあちゃん(僕の母)が造った物でした。

 

他にも梅干しを初めとして、そうした物は家の食卓にいつもあった訳ですが、

最近、「おばあちゃんの特製味噌の造り方と 梅干しの造り方を覚えたい」と娘が言い始めた。

 

そんなこともあり、今日は娘を連れて実家に行ってきました。

 

以前なら、当たり前の様にもらっていたはずの味噌。

ところが、 おばあちゃんが年を取るにつれて、その量が徐々に減って来たことに気づいて、特に最近は時々しか僕が持って帰ってこない事も知っていました。

”買った味噌は本当に美味しく無い!” とは娘の口癖で、 これは梅干しも全く同様。

 

家の母親だけの秘伝を注ぎ込んで熟成された味噌の味は、 商品として店頭に陳列してる大量生産品とは全く違い、

また、味噌専門店の上物でさえもその味は超える事は絶対に出来ない、と僕も思っています。

 

さらに、梅干しに至っては、 いわゆる高級品と言われるどんな物も不味くて駄目。

これは、娘もそうですし、 僕自身も母親の漬けた物を食べてきている関係もあります。

最悪なのは、梅干し専門店で売られている”価格の高い梅干し”ほど、なぜか?糞不味くなるという不思議。

 

その梅干しも、だんだんと造る量が減ってきて、 

初めて”おばあちゃんの老い”という物を現実的に感じ始めた娘が ”おばあちゃんが造る味噌の味をそのまま受け継ぎたい” と思ったようです。

 

今日は休みという事も有るのか?それとも事故渋滞か? 高速道路の大渋滞が発生していて、

途中から下の道を走ったりしてなんとか9時には到着。

朝ご飯を用意してくれていたので、まずは親父とお袋あわせて4人での朝食。

 

一休みして、 10時頃から味噌を造り始めましたけど、 前日の間に大豆を洗って水につけておいてくれたので、 それを圧力鍋にいれて、

弱火で蒸していきます。

*僕がまだ中学生だった頃から使い続けてきた 圧力鍋がまだ使われている事に正直驚いた僕 OH!!

それに材料を入れ、おばあちゃんの教えるとおりの火力を教わる娘。

圧力鍋を使うことで調理時間の大幅短縮と、大豆から出るエキス(旨み成分)を効率的に引き出せるとのことです。

蒸している間に準備を進めていく娘と おばあちゃん ですけど、

今回は”生”麹が無かったらしくて、 代わりに乾燥麹を使用しますが、 それを塩と 混ぜ合わせていく時に秘伝がプラス・・・・・

混ぜあわせが完了すると、 その頃には圧力鍋が沸騰し始めてバルブから蒸気が出始めますが、

これからが大変、 片時も目を離さずに、 バルブの動きにあわせて火力を常時調整。

 

これに失敗すると 味が半減してしまうとは おばあちゃん。 そうなんだ・・・・

 

そろそろかな?という時間になると、一度鍋を冷まして蓋を開けて、一つ二つつまみ出しては娘の手の平にひらに載せてます。

大豆の堅さを教えてくれるわけですが、 少し堅かったらしくて、もう一度火にかけて再びバルブを見ながら煮込みます。

 

もう一度蓋を開けるとジャスト。

この大豆の堅さを覚えて! と教わる娘&僕。 

 

一粒を指先で‘潰してみましたけど、この段階では堅さは判りましたが、意味がよく分からないな~~~~ 

 

圧力鍋からザルに大豆を移すと、ザルの下にはエキスをたっぷり含んだ汁がボウルで受け止められています。

 

冷めるまで待つ間に他の作業の開始。

 

適度に冷めたところで、その大豆を丈夫なビニール袋に入れて潰し、ここでさらに秘伝の追加をされてから、

ボウルに移し、少しずつ麹を混ぜ込んでいきます。

 

この段階で、やっと大豆の堅さの意味が解りました。

 

す~っとマメが潰れていくんですね、 そして少しだけ 大豆がそのまま姿になるように潰して行くのがこれまた美味しさの秘密。

堅すぎでも駄目、柔らかすぎでグチュグチュでも駄目。

 

美味しい堅さというのがあるのだと、初めて解りました。

そして最終的な堅さは、エキス汁で調整してと・・・・、 

十分混ぜ合わさって、そして適度な堅さが出たら、 味噌樽に移します。

 

鏡餅みたいに形成をしていきますが、潰し方とエア抜きの方法にこつがあるらしくて、娘は真剣に教わっていました。

 

形が形成できたら、 ラップを落とし込んで最後のエア抜きと、パッキン作業をしてとりあえずは完成。

こで、全作業は終了です。

娘が教わりながらということもありますが、なんだかんだと出来るまで約3時間ほど掛りました。

 

最後に落とし蓋を載せ、錘をその上から置き、外蓋をして、その上からさらにビニールのでかい袋をかぶせて紐で密封します。

 

この季節だと、 麹の発酵が早いので早ければ2月で天地返しをして、 そのあと少し置けば食べれるようになることのこと。

できる限り半年は置いて熟成させる方が良いようです。

 

10月頃には、 娘の味噌の味となって家の食卓に上がってくる事と思います。

 

さて、お昼を作る時間が無かったこともあり、 近くのスーパー弁当でランチ。

 

その後僕は 家の敷地の清掃と片付け、そして整理。

あっというまに午後も3時半を回り、 もう帰らねばなりません。

 

90歳近い母親は そんな年齢とは思えないほど元気で、 ただ、これって孫が自分の味を受け継ぎたいという事から来る元気。

大抵は16時頃に昼寝?する母親ですので、 朝から全力で動いていたからかなり疲れているはずです。

 

「もう帰るの?」 と言っていた娘ですけど、 帰りの車の中で、その事を説明したら納得していました。

 

今回の味噌の量は4KG   年末にもう一回造り方をお復習い的に教わりたいと言ってましたが、その時は秘伝の‘梅干しの漬け方も習うようです。

 

 

 

 

 

 

 


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