帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

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砂壁とシーアップ

2024年05月21日 | 増築&リフォーム、DIY、手作り等 

有給が有り余っているので、今日は休みをもらって依頼リフォームをやりました。

 

朝の7時前に現場到着。

 

まずは1階和室の砂壁処理から開始。

 

繊維壁、砂壁、聚楽壁等々、そうした壁がとにかく大嫌いな僕。 

これらの材質は掃除という概念が無いのでとにかく汚いし、カビが生えたり、古くなるほど著しくポロポロ落ちてくる。

クロスみたいに汚れたから張り替えようとか、塗り替えようとか、そうした概念の欠片すら無いわけで、なんでこんな糞みたいな壁があるのか?全く理解できない。

 

落ち着きが有るとか、調湿性が有るとか、シックハウス対策? 防火性? 自然素材?とかの賜る輩もいるが、

何を言っているか、僕にはさっぱり解らない。

 

壁の下地が土壁とかの場合、それもある程度は成り立つけど、合板やボードの上に薄くコートされた砂壁など、そうした能力も特性等、有りはしないわけだ。

 

砂にノリを混ぜ、それを左官でコテ塗りするわけだけど、できる限り薄くするわけですから、使用されている砂の”物理的容量は極めて少なく、上に書いた様に、裏がボードや合板などの場合はそもそもが調湿作用等が殆ど無いわけだし、従って利点等全く無いんです。

単に和室イメージを造り出すだけの物でしかありません。 バカバカしい。

 

まあ、そんな大嫌いな砂壁ですが、そのざらざらな表面を生かして上に漆喰処理したいのですが、砂粒同士をリンクしている糊そのものが年月の経過でかなり劣化していますので、”軽く指で触れるだけ”でボロボロ落ちてくる

その状態で、下手に漆喰を重ねると、後で漆喰の薄い壁がまるごと剥がれてくるという、笑え無い自体が発生する。

 

数日前に、亀の子束子を使って、可能な限りほころんだ砂を落としたのですけど、今日はその砂壁に強度を持たせるためにコート処理をします。

簡単に言うと、まだ残っている砂を含め、”壁面を下地までまるごと再接着して固めてしまおう!”というもの。

 

使うのはシーアップという製品

作業開始。

奥まで(といっても砂壁の表面は本当に薄いですが)全面にシーアップをたっぷりと染みこませて行きます。

当然ですが、どんどん吸い込みます。

小一時間ほどで作業は終了。

まだ濡れている表面を指で押すと、柔らかい感じがする。 ん~~~~~~~

 

薬液を吸い込んだ壁が、それまでのノリをほぐして緩くなって行くのでそういった感覚になるのですが、

砂壁自体を全体的に剥がす時に、水をタップリとスプレーして剥がす方法と基本的には同じです。

 

全面に塗り終われば、 後は完全に乾くのを待ちます。

 

当たり前ですが、ノンビリと待って等居られませんので次の作業。

 

前回、壁紙ペイントした2階洋室の、未塗装部分を含めて、三カ所に壁紙を貼ります。

2m物の糊付壁紙を今回は使用。

貼るとこんな感じ

よ~く見ると壁紙の違いとか判ります。

エアコンの周辺ですので、壁紙のパターンが違っても全く問題なし。

次の部分は

1階トイレの窓の上

そして1階和室のドアの真上。

この二カ所は アッパーキャビネットを取り付ける部分です。

 

さらに次の作業を開始。

洗面所に借り付けしてある、アッパーキャビネットを外し、そのほかの部分(針葉樹林合板)を全てパテ処理。

洗面所の上の2面は、エアコン取り付けとキャビネット保持のために合板なのですが、この合板の特性?で表面が粗いことから、それをパテで平滑にします。

 

それが終わると、一度ホームセンターに移動。

回り縁とか、午後にやるペイントを購入して、ついでに早めのお昼。

 

食べ終わるとすぐに現場にって、巾木取り付けの算段。

2階洋室の床ですが、不陸が酷かったので僕の方で調整をやったわけですが、もともと取り付けられていたそれは

その不陸のラインをそのまま保っています。

これじゃ~余りにも格好が悪いので、 この上に巾木を置いて真っ平らにするわけです。

色とか合っているか?を確認。

新しい巾木はトップを完全に並行にして、既存の巾木との間に発生する隙間はコーキングで埋めます。

ピンネイラーを忘れたので、 今日はイメージだけを掴んで作業は終了。

さて、次はマスキング

窓とその周辺にマスキングします。

そして塗装を開始。

木製の既存窓枠が太陽光に照らされて表面がかなり痛んでいるので、それを保護するのと、茶色という色が余り好きで無いので、違う色でイメージを大きく変えます。

 

回り縁とかでの茶色というのは良いのですけど、 ”窓枠の茶色”が嫌いでして(貧乏くさいので)僕の好みにします。

この部屋はライトグレーを使いました。

 

ちなみに、このリフォームは依頼による物ですが、 全て自分の感覚と感性だけで作業しますので、

依頼人が文句言っても、一切聞きませんです  ハイ!

色が白では無いので、2度塗りで質感は安定。

そして塗料が乾く前にマスキングを剥がします。

 

ちなみにこうした塗装に、自分は殆ど水性ペイントをつかいません。

前も理由を書いたかと思いますが、 古い木材に水性ペイントをすると凄まじい灰汁が浮かび上がります。

どうやっても、何度やっても灰汁が浮き出てくる事が結構有り、その為にシーラーを処理したりしますが、

結果として無駄な仕事と、塗料以外の無駄な出費が発生する。

 

油性なら、そうした事が無く、しかも表面に強力な塗膜が出来るので、雨とかが掛っても全く問題が有りません。

自分の場合、対紫外線成分含んだ高耐久ペイントを使うために、水性ペイントで縫った後の著しい劣化もありません。

 

室内壁は水性でも問題無いのですが、 窓枠は耐紫外線の物でない場合、塗装の寿命というのは当然に短いわけです。

手を掛けて塗装して、わずかな期間で変色してくる等というのは、僕自身のこだわりとして許せませんから。

 

ちなみに、マスキングしたときに、ジョイントコーク処理すると、マスキング下への染みこみとかが無く、

こんな風に綺麗にボーダーが出来上がります。

でもって終了。

ペイントが終了したので、

一度一階和室に戻って砂壁の表面に触れてみましたけど、少しは堅くなっていますが、強度が出るまではまだまだ。

かなりの量を塗布しましたので、おそらく一週間程度は掛るかと思います。

下に落ちた溶液の塗膜を指で触ってみましたが、塗布中に落ちた砂が溶液の上でかなりしっかりと

接着されています。

指で擦っても簡単には動かないので、 これを剥がすのは金属ベラかなんか必要かな~・・・

まだ時間があるので、再びパテ処理を開始。

壁全面の細かな部分が残ってまして、コーナーのボードが付き合う部分とかで、ウッカリ忘れていた処を処理。

 

時刻を観ると、3時近く。

最後の仕事で、ユニットバスの金属石けんを取り去る処理。

こうした作業は一回で終わることがまず無いので、 何度でもやります。

ドメスト等の強力な物や、もっと穏やかな成分の物を使い分けて、 付着した汚れを取り去っていきますが、

本当に根気のいる作業です。

 

殆ど汚れが無くなり、新品みたいに綺麗になってきているユニットバスですが、 このように浴槽と壁の間のシーリングとかは、そんなに綺麗にはなりません。

ここは最終的に、新しいシリコンで処理します。

で、最後に洗い流して終了。

時刻は4時近く。

今日はこれで終了です。

 


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